気がつけば10時

朝食を済ませてテレビをつけたときは確かに7時半より前だったはずだ。それなのにもう10時。トッキュウジャー、仮面ライダー鎧武、プリキュア題名のない音楽会、だけど食堂と30分番組を5本見たわけだから合計2時間30分。足すと計算は合う。しかし、とんでもないことをしてしまった感覚だ。


トッキュウジャーに本田翼ちゃんそっくりの黄色かピンクの隊員がいるあたりはさすが、この手の番組は流行を半歩遅れで映しているな。IC定期券をかざしてロボにのるのも好きだ。俺はサラリーマン時代にJR西日本のIC定期券ICOCAの運賃計算部を担当した事がある。JRからパナソニックが受注して九州に本社のあるサンケンが運賃計算の担当で社員はみな鉄ちゃんなのだが、プログラムはさらにそこから外注されてウチの会社に回って来た。談合の順番合わせなのか担当者が探して回って俺の経歴書がヒットしたのか何なのか、何でか分からないがとにかく俺に仕事が回って来た。機械はパナソニックの人が作っているのでプログラマーと言うとしている仕事の分量から考えてほんの力添えをした程度だと思っているが、人によっては専門職で頼られているわけだから自信を持ったらいいと言う。大阪で飲んでいてこの話をすると「ICOCAは俺が作ったと自慢すればいいのに」と言われて、俺はそれから「ICOCAを作りました」と経歴に付け足す事にしたが、ちょっと大げさでしっくりこない感覚だった。俺は大阪で働いていたが奈良県民で、富山県民の上司は「大阪の人と言うのは何か事があると2倍にも3倍にもふくらまして大げさに言う。富山の人間は何か事があると、そのうち当たり障りの無い部分だけを伝えて残りは隠しておく。そして、世の中の様子を見て悪いほうでも良いほうでも、相手に引っ込みがつかないタイミングが来るのを待って話を出すのだ」というようなことを言っていた。その話を聞いてから俺はICOCAを作ったとは言わないようにしている。


アニメで流行っているのは、たとえばガールズバンドSCANDALBLEACHの歌を歌っていたのだな。それからWindows8が出てSCANDALとタイアップして大阪城でライブをした事を考えるとアニメはアンテナが高い。思い出せばJUDY AND MARYるろうに剣心のそばかすを歌っていた。ちょうど脂の乗ったミュージシャンの人気をかっさらっているのと、アニメの歌を歌うから流行るのと相乗効果だ。今は何が流行っているのか知らないし、俺は流行にのるのがそんなに好きではない。何かをやりだして、それが流行るとやめてしまう。また、本当に良いものだと思ったら流行遅れになってもそれを手にする。みんなと同じということに安心感は覚えないタイプなんだ。このへんは直したいと思っている部分でもある。普通に流行に乗って普通のヤツになってみたい。でも何かの台本をなぞるような会話は面白いと思わないし、実際流行にのってみてつまらなかったから元に戻っているのかも知れない。だって流行に乗っているのってテレビ付けっぱなしにしておいてテレビの話してるだけじゃん。


プリキュアはマスコミの人がサイアクーになって、そりゃそうだなと。マスコミは最悪だが、俺とて普通の人のように他人の不幸が蜜の味になることはある。ピザーラのピザブラックのCMは見たらザマアミロだ。どこかにモデルになっている人物がいる。そういう人に間接的に風評被害を負わせるのもマスコミの仕事のひとつだ。


仮面ライダーキカイダーが出て来て、俺は学生の頃に漫研の人の話が良く分からなかった側だが、それはたんにテレビのリモコン権の問題に近く親はニュースばかり見て子供向け番組は見せてもらえなかったからだ。部屋にテレビを置いてからは、オタクの話は少しは分かるようになったが、そういうものだと分かると自分も親と同じようにニュースばかり見るようになった。しかし平日からテレビばかり見ていると日曜の朝の特撮やアニメと言うのは変化があって有り難い。平日の昼のドラマの再放送も好きだ。二度見る事で違う部分が見える。アニメをビデオに撮って繰り返し見るのもそういうことだろう。


題名のない音楽会は尺八。パソコン机に向かいながら音だけ聞いていた。


だけど食堂はロケが東北で地方都市の地方なりに洒落た店で田舎っぽい料理が出ているのを見て、これは旅行者向けなのか県民向けなのか分からないが、ああいう食べ歩き番組が終わらないのは目新しいもので客を引く店とマスコミやブロガーとの共謀関係が見えると思って見ている。子供の頃はテレビで見るものは珍しくて美味しそうと思ったものだが、あるとき背伸びして大阪北新地で飲み歩きをしてみてから、グルメに対する関心は薄れて栄養価と価格ばかり気にするようになった。食べる楽しみで言うと北新地は最高だろうが、そんなところに飲みに誘っても金を持っている上司でも「そんな金はないよ」と断られるような、まあそういう値段だ。


そして、やしきたかじんはもう死んだのだ。


今日のブログは書くのに40分かかっている。心して読むが良い。


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