平常運行

将棋の開発は無期延期にしました。本気で勝ちに行くなC/C++が良いだろうと、最初から分かっては居たんですが、俺が渡ってきた世の中にはVisualBasicで充分だという人もいて、ベンチマークを出して反論するよりも一度はVisualBasicで出来る所まで自分もやってみようと思ったわけです。VisualBasicは実行速度ではVisualC++に劣るのが専門家の常識なのですが、画面の作りやすさにおいてVisualBasicはとても優秀なソフトなので、使われる理由も分かります。知っているけど、やってみることで、もっと身に染みて分かると言うか。そして、一般事務では10の20乗も桁が有るような計算を普通はやらないわけです。だから計算速度で負けていてもそれは1秒以内に丸まって普通の人は気にしないわけです。俺が速度に拘っていたのはゲームプログラマーになってアクションゲームを作りたいと思っていたのもひとつです。それを将棋のような戦略ゲームにするなら遅くとも問題はそんなにない。ただし、同じ時間を掛けても指し手は弱いと言う結果になりました。強くしたいと思うならC/C++が正しいですが、ロジック的に同じということはVisualBasicでも可能なのです。


話は変わります。強い将棋プログラムから学んだことに同じ駒でも盤面においているより持駒にしたままのほうが5%ほど価値が高いというのが強い考え方らしいです。盤面の駒は役割の通りにしか動けませんが、持駒は盤面のどこにも置けるわけです。そういうことを頭の片隅に入れておけば、自分の指し手も強いコンピュータに少し近づくかも知れません。


そうすると持論をひとつひとつブログに書くというのは毎日持駒を盤面に置くかのような弱い指し手かも。どうしよう、もうだいぶ置いちゃったよ。でもまあ、話なんてものは読み聞きすれば増えるものだし、取られたら自分のモノが減ると言う性質でもないですね。素人からブログを通して作家になる人も世の中には居ますが、Web以前に作家であった人がブログを始めると出版社から「タダで読ますのは勿体ない」と止められると言う話は以前にはありました。もうそういう時代は通り過ぎたんでしょうね。


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