中学からの同級生のY君は公務員の息子で友達グループの中でいちばんお小遣いが多くて太っていた。そして俺は爺さんも婆さんも金持ちの家計だが母親が農家の生まれで食事はいつも野菜中心だった。ひもじくてクッキーやチョコのおやつが楽しみだった。
そして痩せていた俺は高校くらいでビジュアルロックバンドに憧れて黒系の服に凝ったことがあって、その時にY君は「お前痩せててそういうの似合うからいいよな」と言った。
Y君とファミレスに行った時に俺はミートスパゲッテイを頼んだら「これうまそう」とYくんが頼んだメニューはミックスグリルだった。チキンソテーとハンバーグとソーセージが乗った鉄板で、当時俺は「おかずが3つもある!どうやってごはん食べるんだ?お替わりできないファミレスなんだぞ?」と思ったものだった。
俺が学生だった頃は社会科で日本の食料自給率が低くお米を消費することが推奨されていた。モスバーガーではライスバーガーが、ミスドではポンデリングが発売された。そして当然俺の家でもきんぴらごぼうでご飯の大盛りを食べるのは当たり前だった。
そんな俺は両親が離婚してから太った。コンビニ弁当中心の生活をして、最初はおにぎりを買っていたが、栄養学を学び三大栄養素は炭水化物、タンパク質、脂肪であることを知り、自分は痩せ過ぎていてお肉と油をもっと取らないと病弱な体質が治らない。とにかくお肉を食べてみた。おいしかった。
そういえばY君は「お前痩せてていいよな」と言っていたが、ミックスグリルを食べるほうがいいよな、と今更にブログで言い返してみたい。