小箱ひとつがMTGの丁度いい分量だと思うんよね

マジック・ザ・ギャザリングを趣味にするって月1万も平気で使ったことあんだけど。ダンボールふた箱くらい頑張ってる友人に送ったあと、部屋を掃除するとまだ出てくるカード達。眺めていると最近噂のモストドンを発見した。

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 なんで5マナ5/3の象がそんなにもてはやされてんの?プレミアとか付いてないかなとネットで価格見たら10円だったんだけど。まあでもこのカードはリミテッドだと緑のキーカードだよね。

振り返るとソード・ワールド関係の仲間がMTGをはじめて付き合いで少し買ったのがドップリハマってテクニカルガイドとディープマジックの翻訳本を読んでトーナメントにも出た。自分がそうやって遊ぶ前からカード作ってる人や輸入して翻訳している人もいたわけで。これらのゲームはパソコン買えない人の小遣いで遊べるデジタルゲームの代替品だったよね。

強いカードが好きな人の真理もわかるけど、それを相手も使うとデッキの有利は五分に戻るので、インフレして強いカードだらけのデッキ同士で対戦するならリミテッドでもゲームの駆け引きの楽しさは変わらないと思うんよね。

また持論を展開すると、成長要素のあるゲームで対戦する時に試合の開始時にハンデがあるのが明白だから勝つために頑張って育成するのは分かる。将棋のような対等なゲームの場合上手は駒を落として対局するのが普通だよね。そう考えを進めるとMTG業界は所謂強い人が強いデッキでカードを持たない人をいじめているだけだから。

ただし、将棋のように対等なら面白いかというと、将棋では勝てない相手でも強いデッキを持てば勝てる。そのデッキの組み合わせを考えるのもゲームの戦略のうちという建前があるんだけど、それらは商品で買って集めないといけないから公平な対戦のためには金銭的なハードルは高いよね。

お金を持っていれば必ず勝てるとは言わないけど、勝つためには買わないといけないわけで、それは将棋盤やオセロボードを買うよりずっと高いわけで。そういう貧乏人の論理で正論をつなげていくとMTGはすごくつまらない。そもそも、それにそれだけつぎ込めるお金と時間があるっていう状態がゲームするしないに関わらず楽しい恵まれた状態なんだよね。

だからMTGの面白さは貧乏人に分かれってほうが無理があって、みんなにMTGの面白さを分かって欲しいと心から願うなら先に社会をそれだけ遊べる人間がいる豊かな状態に持っていかないといけない。MTGは金持ちの子供を騙す悪意のある玩具だと捉えるほど、貧乏人は金持ちが身近にいると恨む。

どちらかというと本当に面白いなら子供向けでなくて年金暮らしのお年寄りがやらないわけないんだよね。MTG黎明期にはお金持ちの爺さんの柴田さんってパトロンがいた。

そんで奈良に新しいカードゲームショップが出来たらしいんだけど、キャバとか居酒屋がいっぱいある新大宮という立地で、そこそこ流行っている様子で、もう子供のわんさかいる三条通りのベンテンドウが閉まってダメだと思ってたんだけど、そう復活するのかと。

それはそれで商売としてうまいこと行っているなら敵に回して邪魔する道理もないんだけど、金持ちの子供をつかまえてハメるってのは悪だから。小遣いで1万円持ってるけど優勝賞金の200万円は欲しいっていうパチスロ的な宝くじ的な商売から逸脱して年金暮らしのお年寄りが遊ぶに値するゲームなのかってところがね。

今遊んでいる人が年金もらうようになっても遊んでるなら、それは浸透にそれだけ時間がかかる保守的で閉鎖的な日本社会のほうが悪かったってことになるのかもだけどさ。

モストドンから随分と脱線しちまったぜ。


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