絵を描くことにした

計算用紙にシャーペンで絵を描いて線を失敗するとアンドゥしようとする自分が。

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まあ、消しゴムがあるからそこまで困らない。

ゲームプログラマーとグラフィックデザイナーはどっちが偉いのかという問題があって、まあそれが喧嘩にならないように企画職というのを置いてその下に並列に計算と絵を従えさせるのが通例ではある。

同じプログラムのゲームを絵の工夫で面白くする人もいれば同じ絵をプログラムの工夫で面白いゲームに変える人もいる。だが、ゲームを雑誌で見て絵で何を買うのか選ばれた時代にはグラフィックがゲームの花形で計算は裏方だった。それ以前のパソコン雑誌では計算が花形だったように思われるが。俺はファミコン上がりなので何とも言えない。

企画職がすべてを仕切っているから企画職になりたいと思っていたら、それは楽器を練習するより指揮者になる方が音楽を操れるのかみたいな問題とよく似ている。

それはAIが人間の仕事を奪うと言われ始めた時代にソニーが作った映像がヒント担っている。ロボットが指揮者になって人間の演奏家が嫌そうに楽器を弾いている光景とCDプレイヤーなどのオーディオ機器を並べて、視聴者に問題を訴えかけた。

既に消費者はお客様であって、あらゆるものをお金と引き換えに手にすることが出来て、労働者は家電をはじめ服飾に料理に建設や娯楽にいたるまでお金の計算をする人の下で働いているのだ。それはお金の計算が難しくて出来ないから計算を任せて肉体労働をしているという体を取ってはいるが、既に電卓は発明されている。

印刷された画集が2000円くらいで買える世の中で、白紙に1枚絵を描いて2000円をもらう仕事はそれが100枚集まったら20万円の原本になって画集がもし売れたら会社が儲かるから絵描きは安く働かされている、と誤解している人もいるが、アニメのブルーレイが5000円で秒間12コマ2時間4万枚。それと比べたら画集なんてのは他の事業で儲かった会社が利益余剰金を画家に配っているようなもの。

プログラマーが機械制御に事務や金融からエンタテイメントまでつぶしが利くように、絵も上手く書けたら漫画家からアニメやゲームにイラストやアーティストに自己申告でつぶしが利くように傍からは見えている。

仕事として技術職より相場が低いことを知りながら、楽しみとして絵を描く。思えばゲームプログラマーになりたいと高校時代で思って進路を悩んだときも同級生は「普通の仕事しながら同人ゲームでも作るほうが良いらしいよ」と言っていた。彼は銀行員になってから退職して親の仕事をついでベンツに乗るようになったが、俺はと言うと家族所有の軽自動車を20年修理しながら使うような生活である。

贅沢ができるほどの暮らしではないが、絵を描くなんてのは生活費の足しにならない道楽レベルでしか無い。貧乏なのに道楽。ただ、貧乏でも開発費億単位のゲームを2980円で買って遊んでゲームのキャラの絵をノートに描いて写したりして遊べるんだ。

そりゃ楽しいわな。小学校の時と同じ遊び方だ。これでいい。自我が固まってきた。


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