今日のヴァンパイア(コマコンで最速斜めデモンクレイドル)

PS2版のヴァンパイアを今更にやりだした理由のひとつにコマコンで実験したいてのがあって。今まで攻略本やソフトウェアデバッグでフレームを調べて手で入力。最後はゲーセンで披露するということを目標にして、ゲーセンでは手入力になるから練習するというのが自分のやり方だったのですが、ゲーセンで披露した技が噂になると東京でコマコンで再現されてビデオにして売られ、友達以外は先にビデオの方を見てしまう。

このイタチごっこ、半永久ループになってたんだけど、俺がコマコンを持って自分で動画撮ればどうなるか。何故コマコンを持たなかったかというと、それでは「インチキ」とののしられると恐れていたんだ。しかし、現実には手入力で頑張っていても常人離れしたコマンドをゲーセンではなくネット動画にしてしまうとコマコン利用疑惑はかけられるものだし、そもそもコマコンに背徳を感じるのは俺の主観であって、違法なわけでもないし、俺が使わないで向こうが使っているという悪循環から抜けたかった。

つまり、インチキと罵る人の中には自らがインチキをしながら隠し立てをして、潔白を証明するのが難しい立場の人に濡れ衣を着せていくことで自らの安全を確保する。

それで実際使ってみると、ストIII3rdならバッチリゲームの進行フレームとコマコンが同期して素晴らしい機械だと思ったから、これでヴァンパイアやりたいなと思ったんだけど、ヴァンパイアのターボ1,2,3どれにしてもてもフレームの同期ズレが起こるんよね。

手入力でも何かゲーセン版より操作性を悪いと感じる部分があったのはそのせいかな。

PS2での斜めデモンクレイドルの最速入力もサターン版とはコマンドが違って、バットスピンから最速デモンのコンボがまだPS2版では成功していない。昨日の夕食前に40分くらいかな、実験してみたんだ。

ひとりでコマコンと色々のゲームを持って「このゲームは行ける、あのゲームはどう」という評論家じみた人がいても良さそうだが、案外ネットでは見かけない。それに対して俺は首都圏の格闘ゲーマーにはフレーム解析を専門としながら、プロプレイヤーだけに情報を伝えてネットからは隠匿する部隊がいて、ネットで攻略法を検索して明かされている情報を元に追いつこうとするアプローチでは先はなかなか取れないと考えた。

そんな部隊が本当にあるのかどうかは分からない。もしそういう部隊が実在しないなら、俺が最初のそういう部門になるわけだが、自分のためにやるか、肩入れしたい人というのが果たしているだろうかとも考えると趣味と好奇心のためにやっている今の作業を誰が読むとも知れないウェブにぶん投げる今までのやり方のダメさが分かる。

俺は何を求めているんだろうと考えると、コマコンでこうなるなら間違いないという人からの信用なんだよな。コマコンを持ってみると「もう言っていることが眉唾ものだと思われない」みたいな安心感が出来て、それで誰に勝つとかでなくひとりで遊んで十分面白い。

俺以外の人に上手く伝わるかはわからないが、俺には「勝ちの不快感」みたいな経験がある。ゲーセンで台を囲んでワイワイとゲームしていて、自分の番になって大得意に勝ちまくると「ぜんぜんおもんない」「そればっかでこっち何も出来ない」「お前がつまらん勝ち方で勝ったせいであの上手い春麗が怒って帰ってもうたやん」「待ちやん」「ハメやん」「そんなんで勝っておもろいか?」などなど。

それに対して「すごいな」言わせたいから、コマコンでしか出来ないと言われるようなコンボを練習してゲーセンで披露してやろうと思ったんじゃなかったかな。

そういう風に紐解いてくと、自分でコマコンを使うようになったのはゲーセンでの立ち見客の歓声よりもネットの掲示板での「コマコンでこういう入力をしたらこうなる」からの「俺の家でも間違いなく同じことが起こった」という共鳴であって、科学。

そういう知識の共有と、大会優勝よりもそれに付随するウェブ広告による信仰の偶像に自分がなりたい、みたいのとまだまだ願望がないまぜになっている。1個ずつ整理して叶えていく。叩かれたくない、人気者になりたい、けど俺が観測している範囲で憧れられている人だって月の裏側のように俺が見ていないところでは叩かれたり苦労をしたりしているかも知れないわけで、出来ることをする。それを積み重ねる。

いつかきっと景色が変わってくると信じること。


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