今日のMTG(確率的な出やすさとトータルマナコスト)

 先の記事とデッキを組み替え始めた1週前のデッキを見比べた。

miyazawa.hatenadiary.jp

 変わった点は土地17枚が16枚になり山マイナス1。

グレイブディガーを荒廃稲妻に、ロウクスの突撃者を朽ちゆくヒルに、そして山が減った分増えたのはヴィテアのとげ刺し。

その間にレベルアップを含めたマナカーブの歪みをマナ消化率として計算してみた(エクセル表もアップしたが、計算内容が手札消化率として始めたものが途中から名称そのままでマナ消化率の計算に変わった。分子と分母が最初に考えていた反対だったという)

そうして、俺のもともとの持論というかゲーム制作者の意図でもあろうと思われるのが多色のマルチカラーカードは事故率が上がるので強くないというものだった。例えばロウクスの戦修道士と炎破のドラゴンを比較すると赤単色でデッキ40枚から土地15枚から山を6枚引く確率は16枚が期待値6枚だが平地、島、森を5枚ずつ入れたデッキで平地、島、森を3種引き合わせる確率は24枚で期待値3種になる。だからマルチカラーのカードはトータルマナコストつまりマナの数で見ると少ないマナで高い効果とすることでゲームバランスが維持されているのだが、その高い効果に目を奪われてデッキに投入すると土地を引き合わせないで事故死しやすく「弱い」

これが今までの論理だった。

しかしデュアルランドを多数含むと引き合わせの確率は高くなり、16枚で土地6枚から3種のマナが出る時にタップアウトしてドラゴンを呼ぶのと3枚土地を残してマルチカラーのカードを呼ぶのでは、3マナ立っている分だけ1ターン2枚召喚にも対応できるし、実戦上では土地を立ててターンエンドすることで手札に何かあるかもと思わせるブラフ効果もある。

だからマルチカラーのカードをたくさん入れて2ターン目3ターン目に繰り出す戦略は事故死率が高いのは今までの論理が通じるけど、4マナ域で召喚する見込みを持てば単色4マナのロウクスの突撃者マナより混合2マナの朽ちゆくヒルほうが強い。それを踏まえて白単のレベルアップウィニーデッキに多色ランドでマルチカラーを組み込むと、中盤くらいでマルチカラーの召喚に成功するプランが上手くいく。

もちろん、運が味方して2ターン目3ターン目にマルチカラーを召喚できる大ラッキーがあればそれはほぼ勝てる試合展開なので、どう足掻いても6ターン目までは出ないドラゴンよりトータルマナコストの安いマルチカラーは優先される。

まあ、運良くポンと出たときの圧倒的な強さを体験してみると、マルチカラーが弱いという論理は直感的ではないかも知れない。勝率を見て、事故死しない分量を適切にデッキに組み込んで使ってみてください。

デュアルランドは元来カードの相場がどうしても高くなるので初心者にはおすすめできなかったのですが、基本セット2020は何とデュアルランドがコモンカードとして封入されています。パックの当たり感としては弱いセットですが、デュアルランドの安売りと考えると、今からカードを集めたい人にはオススメできるセットです。


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