俺はマジックザギャザリングを趣味のひとつとしているが、ここ10年ひとり考えている。
カードショップやおもちゃ屋などで遊んでいたら店がカードをパックでなく剥いて1枚ずつ売り出して、その価格設定が封入されたパックの値段を超えることもしばし、高いもので遊んでいるというレッテルを貼られた。
もともと1パック15枚360円ほどで、それでも高いという人もいるのだが、流行る前はおもちゃ屋の不良在庫でゴミのように扱われているカードゲームだった。
それでもカードが高くなるのは、ディープマジックの翻訳本が日本に入ってきた頃に雑多なカードの数々にはデュエル中にカードの相互関係をどのように変化させるかという「カードの経済性」と翻訳された費用対効果、つまりマナコストとデュエルでの作用の比較がなされて、4マナ3/3の丘巨人よりそれを1枚と1マナで破壊できる稲妻のほうが3マナ分の経済性があるということが研究された。
もともと、クリーチャーは戦場に出せば毎ターン攻撃できるので、4マナ3/3の丘巨人は7ターン放って置くとゲームを勝ちに導いてくれる。しかし、それより1マナで1度3点与えるだけの稲妻のほうが経済性が高いというのも当時は発見だった。
そうして全カードにAからEの5段階評価が与えられ、Aクラスのカードが単品で売買される売り物となったのだ。
その頃からゲームをしている身としては、6マナ6/4の「大喰らいのワーム」よりも効果的なカードについて経済性を計算して、今では誰もが知るカードアドバンテージやシナジーにテンポなどの様々のゲーム理論を打ち立てて、単純に売価が決定されてから「高いカードを持っているから強い」という後出しの論理で攻撃されるととても腹が立つのだ。
しかし、現実店でカードは売られているし俺の持ち物と同じものが他のものより高値で陳列されているので、これは言葉で反論しても筋が悪い。それから俺は新しいカードは買わずに10年鑑既に持っているカードの研究と、エクセルによる計算だけでMTGを楽しんでいる。
その成果をブログで写真付きの記事にしているので、高いものを見せびらかして自慢しているというのはちょっと筋が違うのだ。
こんな事を書いて目当ての人に読んでもらえるかとか理解できるかは分からないのだが。