「1000円でデッキ組んで遊べる」が持論だったけど

俺はMTGの戦績で言うとプロツアー予選通過1回のみで後は趣味なんだけど。

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このデッキを組む前に数千円から数万円するカードを関係者にダンボールで送りつけて、さらに余ったものをリサイクルショップ店員の後輩にクルマで引き取ってもらって。

それでも家にまだカードがちょっとあって、久々にショップでリミテッドの大会に出た戦利品あたりから部屋に溜まったカードまあ2000円分から3000円分くらいかな。それをこねくり回して「もっと強くならねぇかな」と試行錯誤して辿り着いたレシピなんだ。

それで余ったカードも値がつくのでそれを処分すれば「1000円くらいでデッキが組める」なんじゃねぇかと思ってたけど、その理屈は8人ドラフトひとり1000円で優勝すると「1000円で優勝デッキが組める」になるんだけど、そのためには7人の負け役が必要になって、麻雀でも将棋でも牌とか卓とか駒とか盤は安物でも十分に楽しめるし、それで自分がいちばんで負け役が7人もいたらそりゃ面白いわけで。

そこ、競技グループに入って競争を勝ち抜くためには設備資材への投資とか自己の鍛錬とか生活を支えてくれる家族あるいは趣味に没頭できる充分な収入とかが必要になって、競技用のゴルフ道具とかと比べたら、MTGのレアカードとかもぼったくりながら競技を支えるための収入源として相応の対価を求められて決して安くはないけど必要経費だとは思うんだ。

それでトレカって競技している人よりホビー雑誌を取って、個人のオモチャとして買っておもちゃ箱のガラクタとして埋もれているって消費パターンがとても多いと思っていて、ありきたりのカードでも遊び相手さえいれば案外と安価に遊べるもので、ラスベガスのカジノでも東急ハンズで買えるトランプでもモノは同じだと考えると、世のイメージの札束で相手のほっぺたを引っ叩き合うみたいなイメージではないトレカってのが想像できるんだけど、反対に所得的に豊かになって、練習とかしたくなくてカネ出せば勝ち役になれるならレアカード買うっていう思考の人が現れるんかも知れんけどね。

何もプロにならんくても、遊ぶ小遣い小さくしてれば人並みの生活で趣味を楽しむ余裕くらいは持てる。ただ、その輪を作るには自分だけ豊かになるのでなく面子の数だけ生活余剰の趣味のためのゆとりが必要で、それで4人なり8人なり集まれるなら、ひとり1000円くらいで遊べるんですよ。これって理想論なんですかね。なんかトレカ業界が遊びたい暇人のマッチングサークルとして機能して行けば、競技をあおって高額のカードを売りつける業界じゃなくなれる気はするけど、ダイソーで100円でトランプが売られていても子供に買ってあげて大人が世話する面倒見コストを考えたらひとりで遊べる携帯ゲーム機を与えておくほうが楽みたいな考え方もまた分かるんですけどね。

1000円で勝てるなら面白いけど8分の7の確率つまり88%は負ける博打に1000円賭けろというのもそうそう乗れる話ではないかもだけど、世のトレカのイメージよりは安上がりに遊べるものだと思うんです。1人勝ちしたいなら7人集めてやるからひとり8000円払ってパーティしろみたいな雇われ根性がトレカ店員の業界にそこはかとなく感じ取れるのも事実ですが。

雑多にカードが色々あって、みんな1000円でもトレード交換を繰り返し、そして強いカードとはいかなるものかという見極めが出来てドラフトひとり勝ちに至るまでがどういう思考かというのが分からない人に「カネを払えば勝てる」と教えて買わせて1回勝たせてあとは遊んであげないという「どうぞどうぞハメ」みたいな罠もあるとは思うんですよ。無いとは言わない。


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