ヲタクとゲーマーの両立をすると貯金ができた話

最近の国語辞典にも載っている言葉に「オタク狩り」というのがある。

主に秋葉原などで買い物帰りのオタクを若いごろつきが狙って金銭を恐喝する。

まあ、あったのだろう。そういう話もどこかにはあったのだろう。

だが俺は、事件がニュースに取り沙汰された裏には格闘ゲームがあると思う。

ウメハラ秋葉原セガでのヴァンパイアハンター283連勝の雑誌記事。

これは裏を返せばオタクに人気の格闘ゲームで28,300円儲かった裏付けになる。

思い返せば俺もよくカモられた。アツくなりやすい性格で負けが込むこともあった。

 

俺を変えてくれたのは工場勤務のときの喫煙所のおっちゃんだ。

俺はスーツを着てソフトの仕事をしていて、工場では作業着チームとは別仕事だが色々の仕事の人が工場に数箇所のスポットに集まる。基本的に工場内でも企業秘密を守るために私語は慎まれる。だけどまあ、仕事に絡まない野球の話とかをするのが通例になっていて、またソシャゲーの流行でたばこを吸う時間にポチポチとケータイを弄る人もいる。同じ工場の中でもお互いに探り合いなのだ。

ソフトの仕事にはオタクは何割かいる。パソコンオタクが組み込まないと新しいソフトは出来ないと言って良い。だが、工場なので家電等の実用機能が必需であって、ソフト工学的に複雑になるような製品は高級モデルとして元来売れない展示用商品なのだ。

しかし、俺は無駄にやる気を見せたかったのと、工場内のヲタ同士で仲良くなってベテランに頼み込まないと作ってもらえないはずのソフトウェアを販路に回るまで組み上げてしまったのだ。

だが、事件は起こった。

高級路線の型番が売れて量産がかかり、組立工が火を吹いたのだ。

だいたい、ソフトの仕事というと期間契約で大金をもらって遊んでいる人が多い。しかし、組んでも組んでも新しいソフトが送り込まれてくるあの新入りは何なのだとなって、どうやらゲーセンで100円玉をジャラジャラ使ってバーチャファイターなどをしているところまで突き止められた。帰りがけにガストやサイゼリヤココイチに寄っていることも突き止められて、社食にそういうメニューが追加された。

「あのなあ」と。

喫煙所で組立工のおっちゃんらに「そないに働け言うんか?」と。もらった分をほとんど形の残らない本当の「消費」に回している。おっちゃんらのやりくりを見習って、節約したら働かないでも暮らせるくらいのお金持ちのボンちゃんではないのかと。

 

おっちゃんは友達ではないが、同じ工場で働く仲間なので、俺がゲーム友達と思って仲良くしているゴロツキたちと天秤にかけることになった。どちらの意見を聞くべきか。

 

そして冒頭の話に戻るのだが、彼らは確かにゲームで強く遊び相手として手応えがあって面白いのだが、やられていることはつまるところゲーセンの台に入れる100円玉が目当ての「オタク狩り」のイマドキなやり方なのではないかと。財布の紐はキュッと固くなった。

 

しかしまあ、食えなくなるまで懲らしめてやろうというのも極端である。ゲームで遊ぶ時間はそれはそれで有意義なもので、飽きたら新しいソフトが欲しくなる。次に俺が何のゲームソフトに投票するかということは今、手元のお小遣いの使いみちとしていちばん悩んでいることだ。同系統のヲタグッズに対する誘惑に勝つということもゲームの我慢と同時に出来るようになったのだから。

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