トルネコの大冒険3でゲーム買うの辞めたことがあって

隠していたわけではないんですけど、ブログとか始める前のこと。

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ゲームボーイアドバンストルネコの大冒険3を引き出しの奥に仕舞っていたんですよね。あることは何となく覚えているけど、もう遊んでいたことはあんまり覚えてない。

だいたい、ファミコンのゲームって1時間もあればクリアできるものがほとんどで、子供の頃には親に色々と買ってもらえてそれに何の疑問も抱かず「そういうもの」と遊んでいたんですよね。それで同級生がパソコンにハマりだしたころも家ではファミコンスーファミゲームボーイウィザードリィ外伝をめちゃやりこんで「遊べる」と思ってた。

けど、パソコン持ってる界隈からはゲームはフロッピー1枚。今でいうとUSBメモリとかSDカードにナンボでも入るものをどうして買うんだろうみたいに思われていて。知らなかったから、というのと機械の知識より法律で著作権で守られているからみたいな理由もあったかと思います。

その中でパソコン持ってる界隈のひとりである吉井くんが「これだけは買ってみたいな」と言っていたのがスーファミの「トルネコの大冒険」で「パソコンゲームのローグってのの移植らしいねん」と言っていた。けど、俺はそれを親から買ってもらえず、高田くんが「可愛そうやから貸したるわ」と借りて遊んだんですね。まあ、不思議のダンジョン解くくらいまで。

それで続編というか並行作品というか、風来のシレンはちゃんとお小遣い持ってて買ったんですけど100回位は遊んで、フェイの最終問題を解かないまま放っていたように思います。諦めたんですよね。簡単に言うと。

近頃、子供の頃からの色々の夢を思い出して、そのうちで部分的だけど叶ったと思うことも色々ある一方で、優先順位的に切り捨てたけど、よくよく思い出すと俺はゲーム好きとか公言してきたけど、みんなが面白いと夢中になっていても楽しめなくて諦めたゲームもあるわけで。いつの間にかバーチャファイター5で十段以上になってるけど、バーチャ2でアキラの千本パンチコンボやカゲのリングアウトコンボが出来るかと言うと出来ないし、ストIIターボをどのくらいやったかというとスーパーストIIに買い替えたし、ぷよぷよ通でも5連鎖は組めるけど13連鎖とかになると偶然的に決めたことはあっても狙ってどう積むか今でも良く分からないことはある。

それで最近でもゲームをするのも持っているものを掘り下げるよりニンテンドースイッチどうぶつの森とか流行ってて、気にはなるけど、実は数年前に「俺は色々買うけど極めて無いものが多すぎる」とスーファミソニックウイングスを買っていればゲーセンで数々のシューティングをもっと上手く遊べたのではとか、ストIIターボをもっと極めたらストIIXはいらなかったのではとか、移ろいゆく時代を追うことで反対に追っているよりじっと家でゲームやり込む人に何か取り残されている感じも同時に芽生えてきたんですよね。

そのへんの処理のひとつとして、引き出しからトルネコの大冒険3を出してきたんですけど、ああ面白かったけどもう1回やろうとはあんまり思わない。新しいゲーム機のゲームはそれはそれで浅いやりこみでも感動的な体験ができる良いものかもなと思っている今日です。

昨日は43歳の誕生日を祝ってもらったのですが、歳を取るよりも何かを達成することで感じられる成長とか、新しいものを買うことやそれを体験することで物欲を満たす消費とか、そういう体験はあるけどただ同じようなことを繰り返して極めて行く歳の取り方を思う時、PS2カプエス2を3年かけてオールサバイバル48勝した体験、実はあんまり濃密とは言えず、記録としては良いんだけど過ぎてみると同じことの繰り返しで虚無感とか喪失感もあるわけで、トルネコずっと潜るとかぷよぷよずっと消すとか、それ本当は凄いと思うけど他人事だからであって自分が当事者になってみると「したくないこと」の代表かもしれない。

カプエス2のデータが消えて3年若返ったら何したいかと思うとトルネコも自然と電源落としてまた考えてしまったんですよね。ここはブログという形で文章にオチを付けて読ませて終わるのではなく、ネットで他の人にも話を聞いてもらえてるわけだから、記事としてライターがインタビューして書いたものでなく、実際的に同じことを極めて遊ぶ人から見て新しいものに買い替えていく人はそれはそれで魅力あるのかどうかみたいなことも問うてみたい。

まあ、月並みな例えで言うと「隣の芝は青い」というやつで、新しいものを買うお金はあってもじっくりやり込む時間がないことに貧しさを感じてやりこんだ人の記録に羨ましさもあるんですよね。だけどこれ、例えばマジックザギャザリングの40枚デッキに新しいカード入れようとしたら何か1枚デッキから抜かないと行けないみたいな問題に多分近くて、俺は俺でもう色々と目一杯でここに「ぷよぷよ」とか「トルネコ」の掘り下げ系をもういっちょ詰め込むとなるともう俺どんな人間になっていくんだろうという感じですよ。

まだPS2のソフトで買って遊んでいない「魔界戦記ディスガイア」とかも部屋にあるんですけど、吉井くんには「なあミヤザワ、お前はモノ買う前にそれが自分に必要なものか考えてから買うようにしろよ」と言われるんです。それは「賢い消費者」の考え方で確かに実践すると部屋が片付いてお金が貯まる。

何故そうでなかったかと言うと、ウチは親父が自営業で期待売価より安いと思ったら仕入れてしまうみたいな性根もどこかにあるんですよね。お金ってのは難しいもので、貧乏暇なしともよく言ったもので額面でお金を持っていても消費というか嗜好に時間のかかるものに対して充分な余暇がないと楽しいものも楽しめない。「長く楽しめるゲーム」ってやつもお買い得かどうかは案外と人次第なんですよね。


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