金持ちのボンがテレビゲーム好きで天才だったわけだが

IT定年と呼ばれる35歳を超えてから既に8年。なおパソコンにしがみついている。

競馬が近年また若い人の間でブームになっている。馬券は100円で買えるのだ。他にも100円くらいでギャンブルしようと思えば1000点10円の麻雀という手もあるし、缶ジュースの自動販売機の前でジャンケンをしても良いだろう。ではテレビゲームとは何なのか。

昨今のテレビゲームは高度複雑化して、数百億の開発資金を使って制作されて多くの国民が楽しんでいる。金額の多寡はあれど本来的には賭博があって、賭博の有意性を勝つことで得られる金銭よりもそれに至る手続きと思考の方こそに海楽の本質があるというアプローチで、面白ければ報酬がなくても「楽しみのため」ということでお金を丸儲け出来るという身も蓋もない話があぶり出されてくる。ゲーム制作費は丸々製作者集団の生活費なのだ。

この論理で持って生きる意味なども考えてみる。人間の生活に必要な衣食住を噛み砕く。衣のための紡績や皮加工から服飾まで特に繊維は石油原料で格安になってきている。食は畜産業、水産業に農業から調理、運搬、保存まで多岐にわたる。そして住は役所での籍の登録から林業や石積みなど材料調達から建材加工に建設とこれらも全て仕事である。

それらに比べると、知的生産とかいうのは生活必需ではなく遊びのような申し訳無さがあったとも言える。ただ、産業の機会化が進む中で「生きる意味」のようなものが仕事から離れた時に見失われて既に流行っているゲームやアニメに人が増えてきている。もともとそれらを楽しんでいたのは先に書いたように丸損でも痛手のなかった金持ちのボンちゃんだから、当たりのない博打の手続きに夢中になれていたわけであって、それを真似て損してみてから労働者が余暇に楽しむのなら手続きのみではなく労働からの一時の開放を賭けた身のある博打のほうがマシなのではないか。

ここまで来て、遊戯であるパチスロよりは勝ちの分が良く掛け金も安い競馬がまたブームになってきているんだろうなと納得するわけです。パソコン業界の天才は金持ちのボンちゃん。まさに赤塚不二夫天才バカボンそのものなのである。40歳を過ぎて業界から少し引いたところで、その業界の丸儲けの構造に気づき月並みな社会人としての常識を得るのであった。


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