読み筋を公開して議論によって決着は出来るのだろうか

昨晩は金曜ロードショージブリ映画「ゲド戦記」を観て寝た。

映画館で見た時は期待感の割にだったが改めて見ると味わいがある。

缶ビールを飲んで映画を見ても眠れず親父の紙パック日本酒をコップで飲んで寝た。節酒2ヶ月目だが大体週4日くらい飲んで3日休むペース。そのせいか起床時間が増えて暇を持て余し、ブログが長文化したり本読んでみたりゲームの時間が増えたり。仕事は増えない。

俺はストリートファイターII格闘ゲームの究極を知りたいと思っていたが、あんなものどういう境地に立てば「極まった」と言えるのか、そりゃもう反射神経しかないだろうと思われがちである。

反射神経だろうと思われてしまうのは、種々の攻略がポイント毎に共有知識になってそこでは差がつかず、議論で答えを出すかというとゲームで決着するので、情報が集まってなおかつ反射神経の良いプレイヤーが勝つから、決め手が反射神経ということにされがちだ。

それは煮詰まった者同士の対戦ばかりやっていたから見えなかったことで、対戦会とかに参加せずネット観戦とコンピュータ戦で取り組んでいる昨今からしてみると毎日ゲーセンに通っていたあの頃の研究量も異常だった。だが、あの頃の俺は攻略は共有するべきという思想があったので、せっかく進めたことを他人に教えてしまっていた。全部隠せばもっと楽勝だったかとも思うのだが、勝ち続けても物足りず「豚は太らせて食え」で相手も強くなってくれないと自分のもっと深い読み筋を示せないみたいな傲慢さを持っていた。

議論の的は常に「究極的に」だった。だから待ち合いの対戦を良くした。

だが例えばこんな考え方はどうだろう。カプエス2で自分が本田で相手が響として、スーパー頭突きをガードされたら響の居合で反撃が確定する。これは以前は本田が全く頭突きを撃たないのが正解というような考え方だ。何故ならガードされたら確があるから。

しかし、実戦ではチーム戦の途中で体力差があって始まるし、ガードクラッシュもある。頭突きは反撃確定だがガードゲージを削るので、頭突きを見せてガード値を削りながら反撃を受け、頭突きの確定反撃を待つ相手を通常技も絡めて割ってスパコンを入れて逆転する。

その作戦で頭突きを撃つ場合に本田の頭突きの後の行動に何がふさわしいかと言うと、確定が居合だがミスもありうるのでガードではなく前転を仕込むと確をミスった時に居合に前転できてコンボが入る。ココらへんは居合2回よりコンボのほうが減るので、まず頭突きでガード後の居合を確認してから前転を仕込むほうが正しいかも知れない。

この辺のことはすべて隠すから読み勝てるのであって「頭突きの後に前転」という行動パターンに単純化されると頭突きに居合の確を入れるよりその後の前転を待ってコンボを入れるほうが響の得点が高いみたいな結論の出し方を若いプレイヤーはしていたと思う。

いつも「カーメンさんってどうしてそうするんですか」「それはこうこうこうだから」「それならば」と、読まれるというより教えた結果から俺の戦い方を軸にそれに勝つ方法ばかり考えられたというか。

それでは結局何も正しい勝ち筋を指導できていないんじゃないかなと今では思うんだ。

まあ、反射神経はあるに越したことはないが、その極論として同時決定のジャンケンに勝っていかないとポイントは取れない。待って後出しを狙うタイプと攻めて仕掛けて崩すタイプが居るが、その結節点はジャンケンのようなものだ。

それを「結局はジャンケンになる」というと「一体何がグーで何がチョキで何がパーなん?」と問われたりするのだが、それが分からないものが相手だということになると、放っておけば良いように勝てるのである。おしまい。


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