「小さな仕事」というのはプライドから抵抗感があるが

ゼネコンでの大きな仕事というと「阿倍野ハルカスでも建てたのか?」と言われそうですが。

実際には建築物の構造計算ソフトの小モジュールをもっと小さくする小さな仕事なんですよね。報酬の額面は普通の給料より大きくても、仕事の大きさと言うとコンピュータのメモリをキーボードでチョトずつ動かすとても小さな仕事というのが正解かもしれません。

ではそんな小さな仕事でなぜ大きなお金がもらえるかというと、正直言って分からないんです。バイト時代の時給とか会社員になっての初任給は安かったです。ただ、賃金交渉は何度もしたし、そのたびに負かされる仕事が少しづつ変わって、会社の所属とかも変わって、対外営業とか管理職ではなく、技術職でもっと細かいことをするようになって給料が上がったんです。

そのへんのことは「日経コンピュータ」とかでも読んでいれば、いまどき技術者で専門性を高めたほうが管理職やジェネラリストより高給であるみたいのは誰でも書店で本を読めば知りうる情報なのですが、テレビとかでは言われてないし、昭和時代の技術職より管理職のほうが給料が高かったという社会認識みたいのは部数の少ない日経の記事ひとつでは塗り変わらない。

その意味では、今俺が遊んでいる古いゲームのゲームボーイアドバンスの「トルネコの大冒険3アドバンス」ですが、数千回プレイして1階の冒険で地下深くまで潜れるプレイヤーの実況動画ともなると、近所の床屋さんよりも視聴者からの広告収入で儲かっているんじゃないかと思うほどであります。まあ、それは極端な冗談だとしても時代は変わる。

だから俺が思っているのと20代での仕事の仕方とかも変わったんだろうなとは思うんです。技術職でのキャリアアップなんてのも、オッサン雑誌である日経だから。若い人が読んで目指すんじゃなくて、成ってみてから記事にされて「なるほどねー」とご満悦という。


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