文鳥

いつだったか、近所の西友がつぶれた後に入ったマツゲンスーパーの脇でものすごい数のムクドリの群れを見た。その時には鳥の名前は分からず、ケータイで撮影してあとから調べた。

そんなことも忘れてる今日の朝にテレビを付けると番組の途中に懐かしい映像として、コンピュータを使った占い機の出掛けにバラエティ番組で紹介されている映像がタレント関根勤の若い頃とともに流れていた。

さらにシーンは進み、中国人かなと思われる着物の若い女性が文鳥にカードの入った封筒を3枚選ばせてそれを占う「文鳥占い」なるものが映っていた。俺は考えてしまう。文鳥がインターネットSNSツイッター」の鳥のアイコンに見えて、昨今のテレビニュースはツイッターなどのSNSで飛び交う無数の情報から二、三選んで女子アナが紹介するもの。テレビ局の裏方の仕事がいかほどかを軽視するわけではないが、俺には一瞬そう見えた。

タバコを吸いに庭に出ると、そういえばレオパレスが建ってから庭のそばの電信柱などにムクドリがとまって朝に小鳥のさえずりを聴いて心地よく過ごせることを思う。

そうすると、ニュースで見た文鳥占いが俺の子供の頃の記憶を呼び覚ました。

南の蔵でかごに入れて文鳥を飼っていたのだ。小学校の低学年だったろうか、虫やら亀を集める俺が親父に何で知ったか「文鳥を飼いたい」というと「いいよいいよ」と喜んで何処かに行き、かごに入った文鳥を買って来てくれた。

だが、俺はある時にその文鳥のカゴを開いて文鳥を放ってしまった。親父は「どうしたんだ?」と驚いたが「カゴの中に閉じ込めるのは可愛そうだと思ったから」と答えた。

しかし、俺が生き物を大事にするかと言うとカレーライスに入っている牛は食うし、鳥だって焼き鳥にして食っている。そして特別扱いした文鳥だって市街地から何処に向かって自然の食物連鎖の中で無事に命をつなぐかどうかは分からない。

ただ、精神薬を毎日飲んではいるが狂人となった俺は色々なことを考えてしまう。鳥には場所を正確に覚える性質が合って、放ったところからどこからともなく帰って巣作りをする。帰ってくるから恐らく伝書鳩のような使い方が出来て、文鳥というのもそうかもしれない。

だが、さえずっているのはムクドリである。変えられた植木などが好物の果実を付けるとか、それくらいのことだろうと考えていたこともある。

それでも、昔放った一羽の文鳥ムクドリとなって帰ってきた気がしたのだ。

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