今週の株式テロの効果は2兆円

知り合いでデイトレで月に1000万円儲けた伝説をもつ中年女性に「秘技があるなら教えてほしい」というと「10万円だけ貸してくれる?」と返され、返事を返さないでいたら先週末の取引である銘柄がストップ高でおよそ1000円。だいたい、俺は急騰した株は後で下がると考えるので様子を見て待つのだが、週明けの寄り付きでパソコンがプスンと止まる。暴落のシナリオが浮かぶ。

しかし、俺はこれを10万円だけ貸して欲しいという暗黙のオーダーであると解釈した。「これだよ」と言われたわけでもなく、連絡が来たわけではないから、あくまで直感である。

ネットで取引をしようにもパソコンが止まっているので、証券会社に電話を入れると寄り付きで1400円に上がっており「ちょっとどこでそんなネタ仕入れたんですか?」と聞かれ「買えますか?」と尋ねると「13万円入れてもらえたら」と。銀行に行って手続きして、電話を入れると「銀行と証券会社の口座の反映時間があるのですぐに取引は出来ません。いま1315円です」「13万円で買えるって言いましたよね」「しばらく待ってください」

俺の作戦はこうだ。何かの事情でストップ高の銘柄が出ても、普通は事故か何かだと思って誰も釣られないでまた下がる。そして信用売などの空売りも発生する。しかしここでまさかのまさか、誰も食いつかないその株に下支えの値段で食いつけばその買い方に追従する人間が出て、10万円を元手に株式市場を急騰させることくらいは出来るのではないかと。

待っていると、証券会社から折返しの電話がかかってきて「本当に良いんですね、今1295円あたりです」「いいですよ」「買い注文入れますね」「はい」「復唱します(略)もうしばらくお待ち下さい」しばらくして「買えました。1294円です」

その注文が確定すると、次の銘柄がストップ高。どんどんストップ高が出る銘柄の名前を追うと、これも主観による解釈であるが、電文を読んでいるようであった。

そうして、金曜日の朝には取引開始の前から寄り付き予想がニュースに出て、パナソニック、キャノン、東京三菱UFJの3銘柄が上がると出て、実際に寄り付きで上がった。

さらに高値を追うと、結局1週間で老舗の卸売業の株から機械に小売に電子機器に情報通信などの銘柄を経由して、タスキを繋いで最後に高騰した銘柄がいま証券市場で最も注目されている銘柄のひとつである東京エレクトロンのさらなる積み増しで54000円超だった。

金曜の取引が3時で終わった後に午後の証券関連のニュースで9月から日経平均3万円台で取引総額2兆円という試算が出ていて、なんだかニュースが知らない新しいことを知るためのものではなく、全てが自分たちの飲み込まれている流れの結果報告のように思えた。

その後、日経平均株価ではなくTOPIXなどの意味不明の指標の読み方が何となくわかり、13万円投資して資産12万円増含み益11500円増の結果である。俺の誕生日が1月15日なので、何となく嬉しかった。

今朝のニュースで9.11米テロの被害者は2970人、米軍のアフガニスタン攻撃で出た死傷者は13万人というのを見て、何だかなぁと思った。米国の資産を日銀の推計で見て、そこに日本円2兆円つまり200億ドルくらいの打撃を与えても、蚊が刺したような攻撃だなと思った。

ちなみに東京エレクトロン半導体の会社で米インテルが主要取引先、米インテルNEC富士通のパソコン部品で、富士通のパソコン部品は米アップル社も取引先。日米で互いに入れ子になるように部品供給されている。もちろん、半導体以外の部品もあるので、そういうのを全部調達しようとすると地球全部使うからグローバル企業で市場も世界中だけど、全部つながっているなら日本市場で売上を増やすだけでも経済で繋がっている世界中に波及効果はあると思うのよね。


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