ギターの稽古を譜面を見ながら

いつもギターは感覚で弾いてますが、たまには本腰を入れて譜面を見て弾いたんです。

まあ、俺はルーティンにハマるの嫌いでもないのでずっと同じ譜面を繰り返して出来るのですが、そうすると上手いとか下手ではなく課題譜面通りの同じ調子の音が外にずっと漏れるわけです。

「この子キチガイか?」

「よーこんなんでエラそうなこといいよるな」

とまあ、病気のせいで幻聴だろうとお医者さんには思われるかもですが、ギターの稽古をしながら罵声を浴びせられた記憶があって、実際に通りすがりの人が外で音を聞いて罵声を浴びせることもあるし、自分の演奏が客観的に気にくわない時に罵声の恐怖から幻覚が現れているのかもしれません。

それでも、これは通りすがりの人からしたら騒音みたいなものだし、テキストが悪いのかもなと思うんです。譜面通りに弾いても旋律も美しくないわけですから。ただ早弾きに憧れて手短に早く弾こうとしてそういう本を買って機械的に練習するというのが騒音製造機なわけで。

俺は和音のコード進行からギターを始めたので、始めたすぐメキメキと上手くなって驚かれたし、そしてそれ以前に何も楽器をしていなかったので、機械のせいだ、何か秘密道具を使って隠しているのではと疑われました。ギターの調律をするチューナーもデジタル機器だし、ギターの音を拾い上げるエレキギターのピックアップもスイッチやつまみが付いているし、音を大きくするアンプにも色々のつまみが付いているから。

自分ではそれから10年以上努力したと思っていても、子供の頃から習っていたという人も考えると10年どころではないだろうから、小さな努力で成果が出たのはひとえに良書との出会いだと思います。最初に選んだ本はダメだったけど、2冊目の本が本当に良かった。

んで今やっている本は多分ダメだろなと思いながらも順番に試しながら読み進めてます。

ギターの稽古をしていたらNHKの街角ピアノの番組が始まって、手を止めて見ていたんです。それで久石譲の曲を弾いている人がいて心地よかったので、番組が終わってからキーボードで旋律を弾いてみたら、まあ聴いた通りに弾けるわけです。ただ、左手とのバランスが悪いというか、32鍵なので伴奏を付けるのが難しいです。

昔買った雑誌を読んでみると、現役の作曲家として活躍している人が子供の頃から聴いた曲をその通りにピアノで弾けると楽譜が読めず、先生に楽譜を見て弾くように叱られた話が乗っており、こないだのNHKの「すぎやまこういち」さんの追悼番組では反対に幼少期にクラシックを譜面の本とレコードのセットで親から与えられ、ピアノは弾けないけど譜面は書けたそうです。譜面かけたら弾けそうなもんだと思うんですけどね。

近頃の俺の答えは昔の音楽の先生が意地悪で、良い音楽の秘密を子供に隠して厳しいトレーニングを強いることで諦めさせ、良い譜面なら初学者でも心地よい音楽が出来ることを邪魔したのではないかとすら思うのですが、俺と同じ本を始めたばかりの人に与えて同じようにいくかどうか。

楽譜ではなく、和音名の記載だけを拾い読んで、手の形で和音をセットで覚え込んで伴奏して歌を歌います。だから音ひとつづつ弦とフレットで書いてあるタブ譜を読むには初見ではもどかしく、五線譜の楽譜はピアノなら少し弾ける程度です。

それよか、聞いた歌をワンフレーズキーボードを手に取ってデタラメに弾いてみて、いきなり弾けるか、聴いてみてちょっと間違えて何回か弾きなおしてモノになるか、そんな感じです。

キーボードでモノになったら五線譜ではなくドレミの音階名で頭の中に譜面が出来て、それをギターで弾けることもあります。

俺は子供の頃に習いたかったと思ったこともあるけど、習いに行って意地悪をされた人からしたら、真面目に取り組んだのに後追いが抜くような格好で目立つのは気に食わないと思われるかもしれません。

楽器は習っていないけど、良い高校に行かせてもらったし、ゲーム機とか買ってもらえた。だけど学校の勉強も速すぎる授業で混乱させられただけで後になって自分なりに復習してモノにしたと思っているし、ゲームの音楽は今でも空で覚えていて、ピアノで弾けるものもあれば、難しいものもあります。

それでも、譜面を見て弾く能力があればペンで紙に音楽を落とし込んで通信できるわけで、それはそれで出来たら便利なのかもなとは思います。俺の場合はパソコンのウェブカメラを回すとマイクも自動で回って録音と撮影を同時に出来て、発表にもなるから、そうしているだけです。レスポンスも動画でもらうのですが、今読んでいる本は紙媒体でもらったレスポンスだと思っているので、お金を出して買ったのですが騙された気分も半分くらい。教材ビジネスのひとつなのかなと。


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