毒蜘蛛が人を刺したら殺人罪になるか

 ちょっと怖いタイトルだが、あくまで思考実験に止め法学まで突っ込む気はない。

 来年から高校の教科が改められ、現代文は論理国語になるらしい。西洋で論理学が起こったのは16世紀とかそこらへんらしいが、考えるよりも知識を詰め込むことを重視していた日本の教育で、問題に対する正答からもともと「AだからB」だったものが「BだからA」にすげ代わった考え方になっている人が思いあたる範囲で結構いる。

 これは論理的に反対だと咎めるまででもないが、指摘すると「どう違うのよ」と来る。どう違うかというと矢印の向きが違うのである。しかし、ふとクイズゲームで遊んでいると攻略のために広範な知識が有効であり、問題文を読んで論理的に正答を導けなくとも予習して同じ問題に正答を知っておくことは少なくとも得点のためには有効であるとも考えられる。普通だ。

 何が問題なのかではなく、たとえ「BだからA」に論理反転していたとしても「AとB」の連想的な関連性は知識人にはあるわけで「Aとの相関はCやDではなくBにある」ということが無数に分かっていれば白紙の状態から学ぶよりはずっと良いという結論に達した。これが畑村式の「勉強の基本は丸暗記である」に結びつく。まあ、しかし畑村先生は数学の先生。あえて非論理的なことを言って試しているという可能性も否定はできない。

 そんなわけかどんなわけか、昨日は毒と薬の話を例えに持ち出し、ふと手持ちの昆虫辞典に毒蜘蛛はどれくらい詳しく載っているかと読み込み始めた。蜘蛛は昆虫ではないが昆虫辞典にちゃんと蜘蛛のページはあり、セアカゴケグモなどの情報が手に入るようになっていた。

 時々裏庭にアシナガバチなどの毒を持った昆虫が飛んでくることがあるのだが、俺もまた何処かの誰かから狙われていないかと多少の不安や警戒心を持つに至った。東京よりも自然豊かな場所の方が面白そうな時もあるけど、まあ都会で金持ちで他人に対して生殺与奪の権力を持っているというのも悪くはないよなと思う。だから近親者との人間関係に悩み事が集中するのだろう。

 サソリとかもいるらしいよ。大阪にはフグを食べさせるお店もあったけど潰れたよね。


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