遊戯王DSのコンピュータはデッキちょっと弱いけど

 遊戯王DSで遊んでいると、敵を倒してポイントを貯める仕組みなのでどうしても早く色々なキャラを倒したいと思うし、そのために攻撃的なデッキを選択してきた。ノーコストでの召喚が認められるレベル4以下で攻撃力が高い順にカードを選び「突撃」と「鎖付きブーメラン」などの攻撃力アップカードで補えば、相手が高レベルモンスターを召喚しても殴り勝てる。さらに相手のモンスターを全て殴り潰せば高い攻撃力でライフをあっという間に奪える。

 ただ、それの繰り返しに飽きながらも、現実のデュエルでそこまで低レベルのモンスターしか持っていない相手に殴り勝ったところで、経験値もKCポイントも貰えるものではない。まあ経験になるという意味では勝ち星をあげて何らかの経験にはなるだろうが。

 それより、環境下で誰しもが1800のラジーン、進むと1900を持っているとして、2000のダークエルフMTGの「朽ちゆくヒル」のような環境クリーチャーであることを考えると「プリヴェント・ラット」では弱すぎるにしても「岩石の巨兵」や「ナーガ」という守備力2000のカードを伏せる方が現実的ではないかと考えた。守備表示で攻撃力と守備力が同点なら引き分けが相打ちではなく両者生存だからな。

 もちろん、攻撃的なデッキでも守備力2000をめくったら魔法や罠の発動で勝てるのだが、それが通用するのは相手のその他のカードが弱いからだ。

 そこで、自分も「岩石の巨兵」や「ナーガ」を伏せて、待ち合い展開で勝負すると、相手も何か弱いカードを伏せてきて、それから高レベル召喚や魔法コンボなどを使ってくるので勝負になる。そういうデュエルをすると魔法と罠ゾーンは装備品では5枚でつっかえて、消費できる魔法や罠の方がアドバンテージを展開できるという摩訶不思議なことになる。

 手札、モンスター、魔法と罠で5x3に自分と相手でさらにx2の5x3x2の5x6チェスとしてのゲームを楽しむと、コンピュータのデッキはちょっと弱いけど思考エンジンは十分賢い。

 一気に攻略して全カード集めてから「さあどうしよう」と退屈したり飽きて放るのではなく、この待ち合い遊戯王をもっとやり込んで、毎日ちょっとずつデュエルを楽しもうと思った。思っただけではなく、今日は2デュエル楽しんで、そして全部勝った。

 そうすると、三つ星デュエリストの遊戯くんからデュエリスト登録のお誘いが来た!

 やっぱり、フラグ取りも複雑で色々と遊べるように作られているのだな。俺もトレカ歴は結構長い自信があるけど、言ってしまえば片手間趣味だし、仕事でやっている人には譲れるというか、相手から学び取れるところはまだまだありそうだ。

 勝ちに焦るのではなく、待って相手の出方を全部見てから、さらにその上で遊びカードで楽しむ余裕が出てきた。そういう含みを持てるようになると、誰に勝ったからとか勝率何割だからとか、とにかく俺が強いんだ!みたいな感じではなく、この調子なら遊戯王を知り尽くせそうだという安心感が出てきた。一部のカードだけで攻め勝っているから「もっと知らない強い戦法があるんじゃないか」という疑念が払拭できてこなかったのだから。

 まだまだ、デュエルを面白くするカードは色々あるんじゃないかと考え方が変わってきた。ただ、新しいセットは強くても絵が好みでなかったりする。慣れてきたら、新しい強いカードの絵に見慣れて好きになっていくだろうか。そこは懐かしさと相反する。前に進むには多少の辛抱はいるのかもしれない。


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