次亜塩素酸

 昨日はいちにちぼーっと過ごした。テレビも消して寝っ転がって。

 こういう何もしない日もいいな、と思うのだが、じゃあ他の日は何かしているかというとテレビを見たりゲームをしているのだ。

 それで今日は本を読み進めて、美術史を勉強したり、金属の酸化と還元についても本で調べ始めた。あー、何もしてねぇなと気付いた時にちょっとだけでも勉強する。いつも勉強をしているわけでもない。

 そもそもどうして酸化と還元かというと、ダイソーで100円40シートくらいのアルコールウェットティッシュをよく買っていて、部屋の掃除や手指の消毒に使っていたのだが、コロナ禍でメチャメチャ売れて俺の分がなくなり、代わりに次亜塩素酸ウェットティッシュなるものが代用品として出回り始めた。

 それで今使っているのはその次亜塩素酸ウエェッティなのだが、確かに消毒ができるのはそうなんだろうけど、抗菌トイレを洗剤とブラシでゴシゴシすると抗菌コートが剥げてしまう、とかテフロン加工のフライパンをコテでカリカリするとテフロン加工が取れてしまうように、部屋の隅々を掃除するのに次亜塩素酸でエレキギターとかLEDテレビとかもフキフキしたら、劣化を早めたりしてしまわんかねと思って化学の本を読んでいた。

 けど、今日読み進めた限りではサッパリわかんねー!

 それでも酸化の反対が還元で、イオンをあげたりもらったりすることは分かった。今時は高校生でも分かるのだろうが、俺は知らなかったな。大丈夫というのがどういう基準かにもよるが、次亜塩素酸と酸が付いているから酸化するというわけでもなく、酸が付いていても還元反応を示す物質もあることだけは分かった。

 遊戯王GGXXも飽きてきたし、何か面白いゲームないかなと思うけどPS5は高すぎる!そして、さらに考えるとゲームという手続きを通してコンピュータと擬似的に勝ち負けを競うことそれ自体に多分飽きてきていて、そうではない擬似体験も走るとか飛ぶとか打つとか投げるとか、想像できるアクションは大抵やり尽くしているのだ。

 それでゲームをしてきた時間が無駄が多いように思えて、勉強になるゲームならいっそ勉強を本やノートでしたほうがと思って、実際にそうして用事が早く片付いてまた暇なのだ。

 あとは最近ビスケットやチョコレートの間食が増えたのでお医者さんに報告すると、低すぎた血糖値が戻っていて、みんな食事の話やお菓子やお酒はお医者さんには隠すので、バランスの良い食事から割り出される正常値には実はお菓子は暗黙的に無視されているのかもと。「大丈夫、健康ですよ、眠れない日があるなら睡眠薬出しますねー」とお医者さん。薬剤師さんには「人間は年を取ると段々と健康が維持できなくなる生き物で、それを薬で補って長寿化しているので、今の歳でこの薬量で過ごせているなら大丈夫ですよー」と。

 考えたらお医者さんがいなかったら子供の時に命を落としていたかもしれない。

 春の日差しに暑くもなく寒くもなく貰い物の「おかき」が袋で山ほどあって食べきれないのを毎日ちょっとずつおやつに食って減っていくのが新しい楽しみ。趣味も充実してる。


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