プロジェクト「ぜんまいシュタイン3D」進行中

 セガスペースハリアーを爺ちゃんからもらった100円玉で西友の5回で遊んだ。

 バイトしてPCエンジンを買って真っ先に買ったゲームもスペースハリアーだった気がする。詳しくは覚えていないが、プレステが出ようか、セガサターンも持っていたはず。なのにファミコンメガドラPCエンジンのレトロゲーを日本橋のジャンクショップを巡って買い漁った。俺の求めるものはプレステには無いとすら思っていた。

 そんな俺がプログラムを覚えて最初に作ろうとしたのはゼビウス系だが、色々と勉強してスペハリを作ってみようと思ったのが「ぜんまいハリアー」である。絵を描かずにプログラムばっかり勉強してきたので、マクドのおもちゃの「ぜんまいざむらい」をケータイカメラで撮って、それを主役にゲームを作ったのだ。

 それから、かれこれ11年。今ならスペハリではなく洋ゲーDOOMくらいをサクッと作りたいと思い、その前にスペハリを改造してウルフェンシュタイン3Dくらいのゲームに出来ないかとスクリプトをいじり始めたのだが。

 いやスペハリを丁寧に作ったら、それで充分面白いんじゃないか?と今思っている。実際にスクリプトを書き直してペイントで手書きしたキャラを増やし、デバッグしていたら面白い。

 飽きが来るまで作りこんでから次に進む方が良いかなと思う。

 ベクターは法人用プロレジにする提案を竹山社長にいちど断られて、持ちかけ方が悪いのか自作ソフトのネット販売に会社の名義を貸して欲しいという話を怪しい儲け話みたいに怪訝にされたままだ。

 自分で法人を立ち上げる軍資金もまあ出来たわけだが、まだ走り出して経営するだけの力は足りないようにも思う。会社員時代の知り合いを従業員にして黒字を出す自信もないし俺のところに来てくれるかどうかというと、そんな準備もない。

 なんか精一杯作ったから「売ったら誰か買ってくれないかなぁ」と市場に甘えてみたのが11年前だったわけで。今回はちょっと自信が違う。けど時代も11年分違う。

 商売っ気は出さないで、カンパ歓迎のフリーウェアとしてもういちど無料で遊んでもらえるかという勝負を続けるのはなぁ。そこまでの善人というか偽善で打算の足りない感じではなくなった。

 まだ時流的に戦争で物価高騰でゲームどころじゃねぇという庶民の声に対してカジノ関連法案でゲーム会社の株は軒並み値上がりして、貧富の二極化がますます進んでいるのを実感する。参院選前で末松信介元科学技術庁長官がトラクターで田んぼを耕す姿で選挙戦をしていて。政治家が農業というと腰をかがめて水田に稲を植える映像が定番だったが、今年の自民は違うなぁと思って見ていた。

 ゲーム作って売るという発想は買い手にとっては遊ぶ時間と労力とお金が全部かかるので、仕事としてはもうちょっと違うこと考えて、開発中のゲームは扱い方を考え直そうか。

 すでにテレビも家電も良いものを持っているお金持ちにゲーム代を出してもらう商売ならそれ相応の目新しさが必要で、その開発にもお金がかかって借金があるから返済利益を受け取る株主と新しいゲームを買うお客さんの経済が成り立っているのであって、そこに割り込んで新しい商売をするには相応の品質がいるよな。

 その意味では「ちょっと遊んで面白い」アーケードで100円を貰うためのゲームが原作だからだよな。パソゲーとしては反射神経とか刺激とか音声とかが邪魔になることあるから。


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