疲れている時は休んだほうが良い。仕事でなくとも家族に当たってしまったりする。
斉藤和義の「おつかれさまの国」という歌があった気がする。「ポストにマヨネーズ」とかもそうだが、何でも歌にしてしまうという。職業とはそういうものかもしれない。
疲れていて「ただいま」と帰る家が欲しいと自分の部屋で思う。
ただいま、今日はちょっと疲れたよ
おかえり、晩ごはんは肉じゃがよ
これにソソラシーと音程をつけて、おかえりは半音下げてファファソラーと弾いてみるのだが、そういうフレーズは多分仕事でしている人の引き出しには山ほどありそうな気もして。
それで嫁さんはまぁ、いないわけだが、いたとしたらこの鼻歌を聞いて
「それ、ハンバートハンバートとかの方が良くない?」
と、勝手に夫婦でよそのバンドの曲を作る夫婦ってどうよ、とか考えてみる。
うん、やっぱり疲れてる。
大体ただいまとおかえりで男が「ただいま」と言ってそうなのに、音程が「ただいま」の方が半音高いというのも変だし、ソソラシとファファソラのファが黒鍵盤で曲として調が合っているのかとか、そこら辺はもっと勉強して詰めた方が良い気はする。素人っぽい楽曲が出来てしまうのも素人だからだろう。当然だな。
まあ、そうして練るならテレビとかレコードの世界で考えたら、完成まで隠すものかもしれないし、反対に作っちゃって歌っている間に変化して「らしく」なっていくものなのかもしれない。両面あると思うよね。流しのギターから始めてプロの歌手になって昔の姿は消えてゆく。作風が行き詰まって他の作家から自分のキャラらしい歌を書いてもらったフォークシンガーの話なんかも聞いたような。
素人か玄人かではなくアマとプロの違いはお金を取ったかどうかなので、売っちまえばプロ。でも、それが買った人が本当に幸せになるものなのか、まで考える余裕はやっとできた。
そうすると半音高い「おかえり」を先にして
おかえり、晩ごはんは肉じゃがよ
ただいま、今日は少し疲れたよ
みたいにしてゆくと、まあボツとしてここら辺でやめておきます。
書き出すとラクになった。なんか以前はギターを抱えて弾きながら鼻歌だったし、ギター始める前からシンガーソングライターになりたくてガチの鼻歌だったけど、最近は鍵盤の前で練るわけだし、音程も思いついたメロディーの鼻歌だけではなく自然に話した時の音程の標準語と関西弁の違いとか、そこらへんからアイデアが出てきたりもする。
歌だからね。あんまり言葉の元々の音から外れすぎているのも違う気がして。NHKの「みんなのうた」の子供向けぽい作品にアニメがついたようなのとか、そっちの方がアップテンポなコマーシャル曲より楽曲として聴きやすいみたいなことも思ってます。
しかしフタを開けると音楽の仕事なんてしないでPS2で遊んだりテレビドラマ見てるのよ。
まあ仕事なんてほとんどしてないけど、何になりたいか迷いながらサラリーマンとして生計を立てるよりはおまわりさんに職質されたら「何もしてません」と答えながらSNSでミュージシャンの公式アカウントの審査を通ったみたいで。ネットじゃプロ?