ひと仕事終えてのカプエス2(Aサガット山崎ベガ)

 ひと仕事終えてPS2カプエス2して電源切ってテレビに戻すとNHK SONGSで人気バンドKing Gnuカが出てた。ツイッターしながら背中で聞いて、1曲はじっくり聴いた。

 ストIIの頃に読んでいた雑誌ゲーメストの編集長石井ぜんじさんの思い出ツイートを読んで、あの頃はバカだったけど雑誌読んでゲーム攻略して、それはゲームを文字で説明するライターへのあこがれにもなっていた。パソコンをまだ持っておらず、自分にはゲーム開発なんて遠い夢で学校で読み書き習ってたから物書きになろうとか考えた。

 それがゲーム理論で結局ストIIは弾とジャンプ攻撃と対空待ちのジャンケンだ、みたいのはゲームの複雑さを完全に無視したダメな落としどころかもしれない。ストIIの頃は春麗の立ち中キックが波動拳の出掛かりの手に部分に当たって弾が出る前に消せるので、中キックを振ってけん制してから歩いて投げか足払いに来る春麗とそれをリーチの短いリュウの足払いでどうさばくか、短いけど出るのは早いから勝負になったし読みあいもあった。まあ、今考えたらしゃがみガードでじっと待ってけん制は無視して投げに来るところだけ足払いしたらいい、みたいになるだろうけど。ゲームスピードも違って速いゲームに目が慣れた今とは見え方が違って目いっぱいだった。

 それでカプエス2のAサガットも、相手が何もしないで待っていたらグランドタイガーショットを中遠距離で弱強緩急をつけて打つか歩いて近寄ってしゃがみ強パンチの先端や立ち小キックの先端を当てに行って、ガードクラッシュを狙いながら中途半端な選択肢を潰す。結果、サガットのしゃがみ強パンチのダメージが旧低レシオキャラのダメージに勝つので同じようなリーチと速さの技で殴り合うと期待値でサガットが勝つ。

 それでサガットキラーはリーチの長くて出るのが速く威力のあるしゃがみ強パンチを持つブランカで待ち、けん制のしゃがみ強パンチかタイガーショットを飛ぶという所に落ち着く。対策をキャラ選びの段階から注意しなければならないほどサガットが強い。

 そのサガットオリコンでベガや山崎が後ろにいる状態で使うわけで、そうするとラウンド性と違って体力引継ぎなのでリードを守る意味は大きいので飛ばれると逆転されるタイガーショットは控えめに、裏をかいて時に大胆に打ち、早く倒せばタイムで体力が回復するという点から待っている相手に攻める意味もある。特に体力負けから始まる中堅戦など、タイガーショットの削りがプレッシャーになりづらく飛び込みや前転で近寄ることが良い手となることがある。

 そこで、タイガーニーで奇襲をかけ、お互い当たらず着地したら強パンチ強キックのずらし押しで投げ成立なら投げポーズ、タイガーニーの着地から投げまでに相手が投げ無敵行動をしていたら投げではなくて強パンチに化けてずらし押しの強キックで同時とみなされコマンド成立オリコン発動というアルカディアにも載っていた投げ発動が狙いどころとしてタイガーニーのあとが良いということになる。試してみると全部投げになって勝った。

 他には下タイガーと待ってアパカの2択ではなく、下タイガーのあとに弱強の上タイガーでけん制して、弾ジャンケンより浅いシークエンスで読み合うことも出来る。待ちと動きがしっかりした相手には上タイガーはしゃがんでやり過ごせるので悪手にもなりうるが、シークエンスが浅い遠距離ではいきなり飛ばれて反撃確定の下タイガーより安全行動ではある。そして緩急付けた弱下タイガーを遅いタイミングで跳び越すとアパカではなく強キックで対空出来る。こういうワンポイントの積み重ねで下手を狩れる。

 真摯に勝負するという意味では下手に最善手と思う行動以外をするのは失礼という考え方も以前はあったが、最善行動を取り合って長丁場になると飽きるし、勝負には小手調べという要素もあり、浅い読み合いは相手の力量を図るための索敵のような要素がある。

 サガット先鋒で勝ち続けると山崎やベガの練習が出来ない。かといって奥の手である中堅や大将をそう簡単に出動させて良いものか。まあ上手い相手は滅多にいないがいるところにはいて、しっかり差があるんだろうということで今日の話はおしまい。

 探り合いの小手調べから、浅いシークエンスで読み勝ち続けて何も食らわない、やられた方は全て読まれた感じがして呆然とする、そういう戦いが気持ちよかった。しかし、ゲーム理論の前にはそういう心理戦はまやかしなのだ。まやかしでも、まやかされる相手はいるわけで効果はあってロジックもちゃんとある。分かってきてまやかせない相手と対戦するのはつまらないのよね。だって俺まやかし師だから。


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