トランプゲーム「ジャンケンコンボ」を考えた

 「格闘ゲームは結局ジャンケンだ」という意見にはまだまだ賛否があるが、駆け引きの内容がジャンケンだとしてもアニメ絵が動いて楽しいから、そんなの気にしないで遊ぶという意見は真っ当な反論だと思った。

 ただ、面白いからと言って簡単に100円を取られてしまい、ゲームソフトなどを買う金がなく「金を貸してくれ」とか「いらないゲームを譲ってくれ」とか来るので、それなら家庭用で友達同士100円賭けて遊ぶのは厳密には賭博で違法だが、両者から100円取るゲーセンゲームが何故か正当化されているだけで、比肩して悪いことではないという筋を突いた。

 どちらかというとおっさんゲーマーの方がゲーム中毒で、塾の帰りにゲーセン寄ってガンダムしている若い人の方が素直で、ガンダムバーサスでの殺し合いをやめ、誰かがひとり用で遊んでいるのを後ろで見て待ち、その間に自販機のジュースを賭けてジャンケンを繰り返す。ジュースなら一時の供物なので合法らしいのだ。

 それでガンダムにハマっている奴が終わったころに、誰かがカバンいっぱいの缶ジュースをためていて「くれ」と言われても「お前ガンダムにカネ入れたやろ」と言う。

 それで、ジャンケンが面白いのはまあジュースとかかかっているからで、何でゲームをするのかというのはゲーム作家を目指す過程で分解せねばならない。

 波動拳1点、対空4点、コンボ16点なら、トランプで3枚のカードに3すくみを与えて、勝ったら山札から1枚取る、4枚取る、16枚取るというルールで山札が無くなるまで繰り返せば遊べるのではないかと試したが、1:4:16では遊びづらい。

 また、原案はエース、クイーン、キングをジャンケンの手札としたが、数の関係性が変わるのはデザイン的に分かりづらく、エース、4、キングで得点を1:4:13にするあたりからデザインを考え直した。

 そうして、1点と4点は良いとして、13点は高すぎるが、何故それが承認されているかというと格闘ゲームの「コンボ」があるからで、多くのものはそこに快感を見出している。

 そこで、今の案はエースには2が2には3が3にはエースが勝つとしてハートとスペードの赤3枚の手札を持つ人と黒3枚の手札を持つ人に分け、カードでジャンケンして勝った方が山札から1枚カードを引く。そして引いたカードを見て「コンボ」を宣言することが出来る。コンボは引いたカードを伏せてもういちどジャンケンゲームをして、負けるとカードは捨て札になり、勝つと伏せたカードを表に返して書いてある数字の枚数のカードを山札から引く。それを繰り返して山札から引いたカードの枚数が多いほうが勝つ。

 けっこう、長い駆け引きになると思うので、もうちょっと工夫がいるかもだが、ポーカーとか大富豪みたいな誰でも楽しめるゲームのひとつに自作のゲームが昇格したらすごいことかもしれないなと思った。

 


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