圏論(けんろん)

 昼間のテレビでようやく昨晩の日本対ドイツサッカーワールドカップの得点シーンを見た。昨晩は夕食にトンカツを食って缶ビールを飲んで試合前に時間があったのでPS2で遊んで、終わって、試合が始まる前におふとんで寝てしまった。

 朝になるとツイッターで昨日のことを知ったのだが、ニュースサイトなどは見ずにトランプのカードで三すくみを表現できないかと考えていた。

 1に2が勝ち、2に3が勝つ、3には1が勝つと定義すればジャンケンできそうだが、素直な数論では1に2が勝ち、2に3が勝つなら1に3が勝つのが論理的に正しそうに思える。

 だが、子供の頃にトランプを覚えたときに何かのゲームで1、2、3と順番に数字の大きいほうが勝って、キングにはエースが勝つというのなら素直に入れた記憶がある。

 つまり日本とドイツは東西の関係性ではあるが、地球なのだから日本から見て位相的にドイツは下だし、ドイツから見ると位相的に日本は下なのだ。ブラジルは日本の真下だ。だが、穴を掘って行けるわけでもないし、普通に行くとなると船や飛行機で東西南北に移動する。東西南北は平面的な考え方で、東に向かって進むとき人はちょっと東下に行こうなどとは思わない。山を登るとふもとが見渡せるが、遠くにいると山の頂上が見える。

 そのへん、カードゲーム「マジックザギャザリング」で英語「サーキュラーロジック」の日本語訳が「堂々巡り」で、循環論法とか堂々巡りというと日本ではまだまだ詐術的であり、論理学的に1が3に勝つような論理体系は認められていないという認識をおれはしている。

 京都大学ではグラフ理論に近い「圏論」なるものが流行ったことがあるらしいが、学生さんの変な流行遊びという認識だろう。まあ、GHQによって敷かれた義務教育から大学まで進んで教師になった人が世代交代していって、日本の学問が根本的に入れ替わって、普段使いの言葉まで普遍的な概念が入れ替わるのにはもうちょっと時間かかると思う。飛行機に乗ったことが無いのに地球が丸いことをすんなり受け入れていたら、それは理解しているのではなく鵜呑みにしているわけで。それ以外にも地球が丸いことを示す根拠の取り方は幾つかあるんだろうけどね。

 俺は俺で、いつものマクドナルドのメニュー、ゲーム理論を学んでからダブルチーズバーガーでいちばん得だと思ってそうしてたんだけど、やがてセット50円増しのビッグマックマクドも儲かって俺の腹も膨れるwin-winに変化して、しかしそれは食いすぎということになって、ハンバーグが1枚なのに値段の高い「てりやきバーガー」を頼むようになり、これでマクドナルドの利益が増えてケチャップよりも醤油が売れて、本当に回りまわって自分も得、情けは人の為ならずになることが観測的主観に回ってくることってあるのかな、と思うけど、まあスマイル無料よね。

 ドイツに勝ったのは嬉しいけど、ドイツの人は怒ってるかもしれないよね。でもまあ、祝日だし日本の人も怒っていたのがちょっと気の晴れる出来事だったよね。


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