格闘ゲームのモンテカルロ法というのが何ともざっくりな前記事の続き。
皆が出鱈目にやってサガットが勝ったわけではなく、多くの出鱈目に対してストIIの出来る人がサガットで勝ったわけで、本当に皆が出鱈目ならブランカが勝つという話。
確かに綿密に統計を取ったわけではなく、優勝をかいつまんで見て初期はサガットブランカで後期はベガブランカ。ブランカは両方入っているのは認めるしかなく、ではなぜサガットにこだわるかというとストIIからのリュウガイルサガットへの愛着というのは加味して考えないといけない。
特にファンがゲーセンで遊んでいた頃とEスポーツが騒がれ始めたころでは環境も全く違い、俺はゲーセン、自宅のPS2、フレーム本、匿名記事版をたまに読むくらいのことしかしていなかったが、人を雇ってゲームをさせる、動画を撮影する、統計的に勝敗をカウントするなど徹底して後から追ったものが東京で結果を出し、田舎でネットでその結果を与り知ることとなった。実際に直接対決しても、負けるとは思う。ただまあ、1回でも勝てば勝ちというなら数やれば勝てるとは思うが。
結局、マイペースで分析と総合という古典的科学手法でもって論理分析が終わらないまま、統計という新しい科学的手法と勝手に開かれた非公式全国で結果が出されたということ。俺は俺で銀メダリストではあるのだが、それもアメリカの田舎であるネブラスカ州で白人系の金持ちが黒人系の貧民から小遣いを巻き上げるのに勝手に開かれた大会。それで広告の1万ドルではなく勝って参加費を集める目的だった主催者に掛け合って手持ちの200ドルをどうにか出してもらったところで英語がそれ以上言えず、旅費の方が高かったし観光ビザだし日本に仕事も借金も残っていたので、ツアーに出かけるという他のプレイヤーと別れて日本に帰った。それでも200ドル獲得したということでプロだと言ってきた。
しかし、ネットには全容を知らず嚙みついてくる人というのが少なからずいて、現況、システムエンジニアの仕事で病気になって福利厚生で所得無し厚生年金から生活費を引いて少ない小遣いで暮らしながらPS2で遊んでいるのが、あいついっつもゲームしてるプロゲーマーらしい、という風に話が繋がって「負かしてやれ!」という圧はすさまじかった。
まあそれでゲームに話を戻すと、ブランカでもう一度やってみると色々の論理や型をいちど離れて、飛び込んでコンボとか、待ってローリングとか、また言うかと思われるかもだけどゲーム理論で「正しいブランカの戦い方」を考えたときに、公式全国の頃の俺の持論というと「ヒット確認」ともうひとつ「昇竜拳ダイヤグラム+1理論」というのがあって、今の俺の持論の「期待値理論」「ナッシュ均衡」になる前は、フロー図のような論理構造で「こういう時はこうすべき」という安定合意行動が決まっていて、ジャンケンで言うとローリスクハイリターンの選択肢1択の人をいつでもバクチ昇竜拳で裏切れた。ウメハラとオオヌキの強さもまさにそこという感じで、本読んで考えて機械のように動く人を柔らかい子供が昇竜拳で負かし続けた。そして負けたものは「あんなハイリスクローリターンの行動で勝つなんて」と文句を言っていた。
しかし期待値理論になってから「昇竜拳ダイヤグラム+1理論」は裏切りを加味したすかし行動をジャンケンに入れることでノーリスクならともかくローリスクでもリスク行動は1択にすべきでないという風になって、その頭でサガットとブランカを比較したら、やっぱりコマンドアクションとか「やりこんで強くなった」みたいな錯覚を取り除いたらブランカの方が簡単で強いよねって話に合意できたんだ。
そこまで来るとカプエス2は実はレシオ112ではなくレシオ4が強いというレシオフリーの問題も解決したわけではないけど、ワンコイン当たりのプレイ時間で店有利か客有利かって問題で、東京のプレイヤーは112で全員合意してたんだよね。それは日本の大会でもアメリカの大会でも決勝まで守られて、唯一のルールじゃないかなと。
めくり中キックから連打でエレクトリックサンダーでガードゲージをガンガン削ってオリコンゲージがガンガン溜まり、ジャンプ攻撃ヒットから着地オリコンでタメ無し大ダメージ、露骨発動でタメ無し時でもオリコンチャンスがあってガードされてもスラ電撃でゲージ削れて投げにも行けて、オリコンブランカを仕事で研究した人の後を追うと、この強キャラもっと行けるんじゃないかとすら思えてくる。
ただ、俺がAベガブラに迎合すると、ゲームは終わる。大学で真面目に勉強した人らがネットで変なやつ見つけて、流行りのゲームで勝って自慢してやがるやっつけろ!で団子になって年金生活者ひとりを狙い撃ちにしてたから「本能寺の変」とか自分で言って、それで話になっていただけであって、じゃあ俺もそれでいいやになると「ところで何で揉めてたの?」ってもう誰も発端を知らないという。
齢44。来月45になります。
この歳まで何やってんだかと思ったらまだまだ先輩だらけです。