ストIIターボをまた掘り下げることにした

 もう充分やっただろうと思っていたストIIターボだが、昨晩ふいにやってみようと起動して、バイソンでクリアするのに7回コンティニューした。対戦に明け暮れていて、そしてコンピュータはダッシュストレートを超反応で返したりするので、ゲーセン稼働当時は「別物」として捉えていたし、持ちキャラのリュウやガイルでワンコインクリアはしたが、それもパターンハメだったので、対戦で12勝7敗だとすると勝率6割3分で、実はこれをもっと煮詰めるだけでもっと強くなるのではとやりだした。

 リュウは安定の1コインクリア12連勝。

 ホンダも使い始めてみた。昨晩7-1くらいで負けたまま終わっていたが、今日は1コインクリア12連勝出来た。

 そしてメインキャラのガイルで11連勝でベガまで行って、ベガに5連敗を喫した。パターンハメばかりしてきたので、パターンを外してもっとベガガイルを研究しようとした結果、まだまだ甘いところがたくさんあることが分かった。6回目で倒して12勝5敗の戦績。これで勝率7割と言って良いのかは微妙だが、本当にゲーセンに通っていた頃は新しいキャラひとつ試すのにも台に100円入れて、それでも負けたらムキになってコンティニューしたりもしたので、スーファミで満足するようになって小銭が貯まる貯まる。

 リュウについては新しく思う所など何もないのだが、それでリュウダイヤグラム最上位で、他キャラに関して新しい研究があって、それで勝ち方を変えて行ったら、実はリュウが最上位のダイヤグラムもまだもっと違うバランスに変化するのではと思う。

 「あんなに流行ってみんなで遊んだストIIターボに今更に新しい事なんて」と思われるかもだけど、ストII無印からダッシュの頃のリュウケンの研究量って異常で、そしてストIVで統計が取られた時にもリュウケンがキャラ使用率の1位2位で断トツ。

 それで四天王でも順番的になかなか出てこないので多くの人が遊んでもみ合っていて、道中で負けることも考えると、ベガの研究量って全キャラ中いちばん低くてもおかしくないとも思うんだ。だからダイヤ最下位なんじゃないかとか思うよね。

 全キャラバランスを均等に取ろうとしているから成功してバランスが良いと捉えるか、格闘技と体格の良さでホンダ、バイソン、サガットなどが明らかに強いように作られていると見ることも出来る。

 まあ、ゲームのダイヤグラムは決まるまでいろいろの要素があるけど、数値モデルの時点で攻撃力と守備力の体力ゲージとの相関でまずキャラ差があるからね。昇竜拳やサマーソルトがあるから守備が良いというのではなく、同じ大パンチでもパワーキャラのは攻撃力が高いし、同じ攻撃力の技でも喰らうキャラによって減り方は違うわけで、その上で技で差が縮まったり開いたりするんだろうけど。

 アツく盛り上がるのかクールに研究するのか、そしてお金は払う気はあるのか。どちらかというと、既に新作に払う気を無くしたからまたターボやってるって話だから、お店が儲かるから相手してくれるゲーセンのサクラみたいのではなく、ファンの集いを作って安価に遊ぼうって呼びかけではあるけれど、そういう呼びかけと興行の商業化はどっかで誰かが儲けても「お世話になってますから」みたいなところがないと円滑に回らない。

 商業的な成功を見込むなら売上高が上がる新作の方に当然注目はいくわけで、仕掛けもそっち目掛けて集中する。そうなると古いゲームでもっかいって言ってる俺が興行の足を引っ張って仕舞わないようにって遠慮もいるのかもしれない。

 俺がストIV以降の情報を発信していないってのを差し引いても、集積データが示すところ、まだまだストIIターボと餓狼伝説スペシャルのネット検索での人気はあるのよね。だからそれをスーファミ版くらいでもういちど楽しむサークルがあっても良いかなと。

 ダイヤグラムは今まで独断的にどこかで決められていたけど、単純集計の勝率データはネット対戦以降は出ていて、ただしそれにはプレイヤーの腕は加味されていないわけで。だから統計が示すところと、各キャラ固有のやりこみで差がどう付くかというところと、分がある程度絞れて来るとフローやシーケンスでの攻略ではなく確率的に博打をどう張ると少ない分でもまくって勝てるかみたいな研究の余地もあるわけで。

 以前の俺はホンダの「スーパー頭突き(以下どすこい)」は究極的には反応で返されるみたいに考えてたけど、最近では3回打ったらそのうち1回は返されても1回は当たって1回はガードで削るからヒットと削りのダメージ合計がカウンター1回よりホンダの攻撃力と守備力も関係して勝るから博打でどすこいで突っ込んでみるのは「あり」みたいな考え方をしている。

 そうすると、リュウケン波動拳はどすこいを止めれてサガットの下タイガーはどすこいで抜けれるみたいな固有の判断も、ケンの波動は出が遅く博打どすこいと博打波動が似たタイミングだとどすこいが勝つことがある、とか、サガットの下タイガーはどすこいで抜けるけどどすこいをアパカで返されたらサガットの威力が高くて減る、みたいなタイミングと威力の相関関係も単純なところから少しずつ読み解き始めてます。

 そうするとガイルはメインキャラでやりこんでるけど威力はストIIより低く見積もられてて、慎重に操作を続けてパーフェクトゲームを取りまくったけどプレイヤーが年食って反応とか操作の正確性が衰えてくると、やや不安要素あるかなって思いも。

 それでも、そういう風に数値で切る以外にキャラのカッコよさとか愛着って人それぞれにあるから、そしてそのキャラ愛とかがゲームの本質に近い部分で、誰もジャンケンとか双六を面白いと思っているわけでは無くてストIIの餓狼のキャラが好きなんだろうってのは当たり前のようでデータから出発したらかなり遠い概念なんですよね。

 「また掘り下げることにした」とか題を打ってもまたしばらくしたら飽きて他のことしていると思うので「またか」と思ってそっと見守ってもらえれば。仲間は募集中(何の?)


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