スーファミ版の餓狼伝説スペシャルをポチクリした

 俺は20代をマイクロソフトのVisualC++でのソフト開発に捧げた。

 んで30代は病気しながらも仕事を続けて、ついにMacBookProを買った。

 だいたいからして、WindowsというのはDOS/VマシンをMacのようなマシンにするためのパチモン商品である。だからして、いくらプログラミングの先端開発をしようとしてもWindowsである以上はMacUNIXの後追いと見做される。まあ、WindowsXPくらいまで行った時は、今から言うのも何だがMacに優っていた部分もあると思う。頑張った成果だ。

 だが世の中は資本主義で商業主義。天から流し込まれる大金の前にはひとりの労働者などの頑張りでは何ともできないものがある。「そこまでやるならMac買え!」と言わんばかりに、俺がよくいた日本橋のジャンク屋に突然ガラス張りのiPodのディスプレイが出来て、その後大阪心斎橋に東京銀座に次ぐAppleStore二号店が出来たのであった。

 それで、俺はMacBookProをAppleStore心斎橋店で現金一括で買ったのであった。

 かくしてMacユーザーになった俺は、果たして何のためにパソコンで仕事をしていたのか分からなくなり、自宅に引き籠もってMacで遊ぶだけの生活を10年くらいした。ちょっと仕事もしたが。

 そうしているうちに40代になってしまった。分かっていたのだ。ゲームプログラマーになりたかった。それで専門学校で学んだが、VBでゲームを作るくらいでは満足できなかった。家庭用ハードの新しいのが出たころに、時代遅れになりそうなハードで「まだまだいけるぜ」みたいにコンピュータに無理させている感のある職人仕事のかっこいいゲームが作りたいと思っていたのに、最先端のハードでスペックにものを言わせたゲーム作りしか出来ていないってか、それでも出来ているだけ良かったのだが、MacBookProを持ってから、ハード後期の職人ゲームもそう見えはするが、ハイスペックマシンで開発してエンドユーザーターゲットを古い機械にしてソフトで流し込むみたいに作る方法も学んでしまった。

 それで自作ゲームを開発する傍らでカネが無い時にMacBookProにエミュを入れてスーファミのゲームで遊んだりもしていた。ROMイメージはグレーゾーンから拾って、今思うと開発マシンにウィルスもいっぱい入ってたと思う。

 けど、遊ぶのは新しいものではなく、スーファミ版の餓狼伝説スペシャルだった。NEOGEOの開発があったから餓狼伝説スペシャルが生まれ、そのキャラと音楽があるからスーファミで餓狼スペシャルが遊べるのだなぁ、と頭の中と開発工程は整理され、色々とヘボいところがあって子供の時は「へぼいクソゲー」と言ったが、自作のソフトのへぼさに「これくらいでも出来上がったら大したもんだな」と思って遊んでいた。

 んで、今のパソコンにはゲームは入れておらず、PS2とかXBOX360で遊んで、古いゲームがしたい時は畳の間でスーファミかサターンで遊ぶ。ファミコンもあるよ!

 そんでグレーなROMイメージで遊んでいたソフトはだいたい後から買い揃えて、完全犯罪ってか犯罪確定するかどうかは世界中監視できないと分からないわけだけど、気持ちの整理でそういやあと餓狼スペシャルのスーファミ版はいるよなと思ってぽちくりした。

 PS3PS4は買わなかった。ゲーム会社にいたのがPS3の頃で、しかし会社はパソコンのみでゲーム機が無く、給料から自分で買って会社に持ってきている人がいてドラゴンズクラウンを一緒に遊んだ。ゲーム開発いうてもプログラミングで開発ツールの受注だったから今までの仕事と大して変わらんなぁ、と思っていたら本線に数か月混ぜてもらって、それから退職した。

 もう45歳だがまだ45歳。もっかい何かやろうと思えば出来る年だから。だけどその前に自分の作りたかったゲームって何だろうって思った時にハード末期の職人ソフトがどうこうとか言い出すもっと前にドラクエ好きだったし、グラディウスも良く遊んだし、それから中学になってストIIと餓狼スぺの影響は大きかったよなぁ、と思うとその時代のゲームをもうちょっと自分ちで掘り下げてみるのも良いかなと。

 プログラムの腕前としても競プロとかで上には上がいるわけだからね。


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