Switch Liteをポチクリしておうちに届いたよ!

 俺が最近スーファミで遊んでいるのは「もしゲーセンに行かずに貯金していれば」という過去に遡ってのシミュレーションの実行である。しかし、俺は30代でいちどセガの株主になっており、その頃に任天堂の株は今の5分の1くらいで売買されていた。

 そう、ゲーセンに行かず家でゲームをするなら任天堂の株を買うのが正解に思える。しかし多くのゲーム開発者(といっても俺が好むヘンテコゲーム)は任天堂を悪く言う人もいる。ゲームはアナログからデジタルになって、その開発と言うと種になるプログラムに絵や音楽を変えて商売をしている会社も多い。任天堂には自社タイトルがあるようにみえるが、キャラの版権を持っていてゲームの種を買い付け自社製品にして販売しているのだ。

 そのため、ゲーセンを持っているメーカーや自社企画を打つ会社を無視して任天堂の株を買い家でゲームをするなら、マリオやスマブラゼルダを遊ぶべきであり、それ以外は利敵行為となってしまう。

 まあ、ウチに届いたスイッチはまだゲームソフトを持っておらず置物であり、安く買えたので定価で親父の店に置けばそれはそれで商売になるのだが。じぶんでおろすとなるとソフトも買わねばならないし、中古になって売値は下がるし、しかしそれでもそうする人がいるから商売は成り立っており、ゲームで遊んで機械が壊れるまで使う消費行動は経済を回しゼロ金利政策よりも楽しいのではないだろうか。本当かどうかは分からない。

 スイッチが届くまでお留守番と言うか、春になったので外に出ても良いなと思ったが宅配が不在になってはいけないので、部屋で「もじぴったん」をして遊んでいた。

 11面解いて「ノーマルもじくん」の称号を持っている。「クイズマジックアカデミー」とか「もじぴったん」で遊ぶと賢くなりそうだが、それにお金を使ってコンピュータも使うことが果たして本と文具で勉強するより良いのかというと、ウチは文具屋だから文具を売った方が商売の親和性は高そうなのだが。まあ、面白い。たまにやるには。

 それでも結局飽きて暇して遊ばなくなり、その昔にテレビ局の人からコンピュータゲームでテレビを使うようになるとテレビの人気は無くなるという説があったが、人はそんなもので遊び続けることはなくゲームより面白いコンテンツが求められテレビ局は昔以上に忙しくなった、みたいな話を聞いたが、この話は良くかみ砕くと非論理的で人はテレビがつまらなければゲームで遊び、ゲームに飽きたらテレビを見るのである。

 そうすると、生活リズム的に視聴率の下がる時間帯は安い放送をしていればコンテンツの質にこだわる人はDVDやらブルーレイやらテレビゲームで遊び、しわを寄せるようによく見られている時間帯に面白い番組をして、それがテレビ独占の時代よりも高品質を求められているということなのだろう。

 その点、ウチではテレビのない畳の間をパソコン部屋としてそこで俺はスーファミで遊ぶのだが(パソコンモニタにX-RGBでスーファミを接続している)パソコンは壊れたら買い替えで、事務的な使い方にネットで動画を見たりもする。テレビのあるのが寝室兼書斎というか、勉強部屋と言うか子供部屋だったところなので、ノートパソコンがあって本棚があって勉強机があってギターが立てかけてあってキーボード(楽器)もあってマンガも積んであって、しかしテレビを見てテレビつけっぱでDSで遊んだりもする。

 何故にDSか。3DSもあるが、モンハンもPSPが壊れるまで遊び3DSも4本くらい買っていい加減飽きたのにカプコンの株は一向に上がらぬ!と思って売った頃から上がり始めた。そのことを友達に話すと「持っていれば上がるのに」と笑われるのだが、ずっと持っているその他の株は下がっているし、証券会社や銀行の株も上がっていて、そしてそれらの金融会社は大株主と同義だと思われるので、個人投資家などの小資本家は笑われるように市場操作をされて、金持ちから脱落して労働者に戻されたりしているのだと思う。勘繰りすぎかもだが、俺がスイッチをおろすことをためらうのにも理由があるのだ。

 その間に引き出しに入っているスーファミの「キングオブドラゴンズ」は買った時の20倍くらいの値でネットで取引されているが売る気はあまりないし、その後に出たセガサターンのダンジョンズアンドドラゴンズもすっげー値段と言っても2万円台付いていた時にバーチャファイター友達から「持っておいてください」ともらい受けて、それで実はゲーセンでバーチャファイター4に使ったくらいの額は返ってきている(とはいえ売価分であって、定価はもっと安い)これもまあ大事なものではある。

 何がどういう仕組みなのかまだまだ解明しきれないが、昔読んだ本で株や借金の手数料や金利を舐めてはいけないし、昔から蔵を建てる金持ちは掃除を怠らない節約の達人である(かなり要約。竹ぼうきで精米機からあふれた米を集めて米俵ほどになった話)などは訓戒となっていて、ゲーセンに行かなくなったそのカネも欲しいソフトはアマゾンやヤフオク楽天などを見比べて、新品は価格ドットコムで値段を比較。安く買って、スーパーでの毎日の食費もケチって外食は控えて家でダンボールでディカウントストアで買った安い缶ビールを1本飲む。

 そうして、自分の部屋にはPS2やらXBOX360のゲーム機に40インチのテレビでソフトも飽きるくらいあるのだが、それでも暇をして貯金も続けている。

 でもそれって、浪費のためのあぶく銭ではなく貯めてきたものだからどうしても使い方は慎重になるし、結局は細かい仕事であれお金のために働いていて、その労働時間を賃金換算すると、数百円のために日がな一日ということだってある。コスパ悪くね?

 ただ、そのコスパを追求した20代は「また働けば入ってくる」という根拠のない安心感があったが、退職してから自分の命は大丈夫か家は大丈夫か仕事は他にないか国は大丈夫かみたいな心配はちょくちょくする。結局大阪市中央区のマンションを有限会社フリーライフ大阪支社として大阪の会社を自転車で周り本社長である竹山さんと仕事を探しまくって無くなるまで働いた末に過労で倒れて今の家に帰ってきたのだ。

 帰ってきたときはこんな子供部屋にずっと居ろと言われてもと思ったが、家具やら何やら組み替えて、もう15年くらい生活は続いている。スーファミが値上がったと言っても、年間にすると3000円くらいで、それがゲーセンに使ったゲーム代と等価と考えると、まあ自分の持ち物としてそれがまだ家にあるとか、それでも将来的には故障の可能性だってあるわけで、管理コストとかも微小ではあるが置き場代と家賃で家の中にどれだけ容積があって持ち物はその何分の1かと言うと、常識的な話でDSとかが小さくて良いという話にもなる。ネオジオとかは田舎の大金持ちに好まれるが都会的でない。

 都会暮らしとまでは言わないが、居住地が地方都市であることも抜けない疲れの原因かもなぁ。

 そこまで踏まえて「もしあの時にスーファミ版を買って家で遊んでいたら」のシミュレーションは実体験として15年経ってみて、しかしそうではない暮らしのゴールがどこにあったかは見えているわけでも無く。野垂れ死んだって話なら生きてるだけ今が良いのだろうか。テレビには相撲中継が映っている。昔とは違う部分もあるが、何も変わっていない感想を持つことだって時々あるんだ。


🄫1999-2023 id:karmen