はるやま、ユニクロ、ワークマンの流れ

 せこせこと貯めた金を株式投資に回すとしていることがてんで反対になる。

 もともと、コンピュータの見せる未来に対して受けた投資から給料をもらっていたわけだから、今後もお金が欲しいなんて言ってしまってはいけなくて給料をもらうならもらうなりに新しいものを作らないといけないと思うとそれが憂鬱で。

 計算機なので注文通り計算に使うと計算は一瞬で、それに無線も光もめちゃめちゃ速くて俺は東京をはじめ他府県や海外と端末で通信しているわけだが、その結果として実質上の引きこもりになっていて階段を降りて台所か庭でタバコを吸うくらい。もともと情報処理が仕事なのでプログラムをネットに送信してしまうと後はそれに興味のある人と対面で会うために衣服を着て電車にバスに飛行機などで移動するしかない。

 これが有限会社フリーライフ大阪支社を作った時にはスーパースーツストアの洋服とMKタクシーなどのタクシーで市内を移動していた。そうなる前には兵庫県までも移動したし、兵庫にからお客さんの営業所が日本各地にあって、全部ネットでやろうとしたけど会社が人を手配したので電話で連絡して、自分自身も人気のない鹿児島に出張した。北海道とか福岡とか人気の場所は出張のスケジュールが決まる段階で遊び慣れているベテランが先に取ってしまったのであった。

 あの頃は多分洋服の青山とか「はるやま」が売れていたんだと思う。コマーシャルもよく見た。ITという言葉もまだでパソコンのソフトを扱うにあたって、買ってもらえる会社にスーツを着て営業に行くのが当たり前だったので紳士服が必要だったのだ。

 それが大きく変わったのは自分が住んでいたマンションにADSLを引くために通信業者からオーナーに営業をかけてもらって、それから自宅でネットゲー遊びたい放題になった。そこでユニクロで出歩くことが増えて、ユニクロとかGUが段々と普通になった。

 それでおしゃれ着はフォーマルからカジュアルまでユニクロになんだけど、仕事が都会のオフィスから地方に移ってくると作業着の方が向いている仕事に人気が出てワークマンが流行し始める。

 俺はユニクロでもワークマンでも無くスーパーの服売り場が近くにあるからそこで服を買っているが、パソコンがあって、食費が賄えて、実家で、通信費とか電気代もあって、あとは冷暖房費とお風呂のガス代。何にも使わないわけではないけど家でかかるお金はそれくらい。あとは本とかマンガとかゲーム機も買ったけど、これも足りて来て。

 そうすると残りは貯金で株式などの金融商品の動向を毎日見ているけど、そういうのやめてオシャレして乗り物で移動して、それで通信で連絡している人と実際に会う以外にどんな遊びがあるだろうというところまで考えはじめた。

 でもこの流れ、市場のはるやま、ユニクロ、ワークマンのフローで行くとまだユニクロ時代をやっているのだろうなぁと思う。鉄道とか航空とかの公共交通機関。ワークマンまで来ると自家用車に変わるわけで。免許はあるけど薬飲んで車は心配なので。

 計算を仕事にするということは恐らく出来なくて、数式を導いたら計算機が一瞬で解いてしまう。計算負荷がかかる計算を考えて計算機に考えさせるのが仕事みたいなもんで、お金の計算くらいエクセルで秒で終わってしまうのだ。

 仕事から離れて自由になりたいと思ったこともあるけど、洋服もオフィスも買うお金がどこからも出なくて普段着で街にほっぽり出されると行き先にも困り始める。歓楽街で遊ぶのも何かとお金がいるからなぁ。

 振り返るとストIIターボとか餓狼伝説スペシャルの対戦における必勝法を考えるという無駄な趣味があったからコンピュータの研究が長持ちしていただけで、暇をしている人に既成のゲームを進めるのではなくゲーム会社でゲームをプログラミングするのが仕事っちゃそうなわけで、そこ退職しちゃったら元のソフト業界に戻るって何を計算するんだろうなあ、自分の給料の使い道すら真面目に計算したこと無かったんだなと思うわけです。


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