ヴァンパイアハンターについて語るのはマズーな気がした

 NHKドラマ「らんまん」なら時事ネタとして多くの人と共有できる話題としてブログの文中にさりげなく混ぜても全く問題ないという判断であった。

 しかしそれが「ぼっちざろっく」なら有料放送でしか見られないわけだし、その舞台であるライブハウスなる狭い場所をアニメで説明しているのが「ぼっちざろっく」なわけで「ぼっちざろっく」の主題歌が音楽チャートで既存のバンドを抜いてトップになったというニュースが事実なら、バンドというものがアニメよりマイナな趣味でバンドのアニメがバンドを抜いたということになり、それならバンドの話をするよりアニメの話をした方が広く伝わるかもと思ったところで、伝わらなかった人に疎外感を生んだ。

 いいかげん、オウンドメディアとしてのこのブログを文章で面白がっている人に俺の趣味であるゲームのタイトルを注釈も無く織り交ぜるのはステルスマーケットと疑われても仕方がない状態であり「ヴァンパイア」ならともかく「ヴァンパイアハンター」となると小説「吸血鬼ハンターD」や映画「ヴァンヘルシング」などとの誤解もまた有り得るわけで、しかも登場キャラクターの生年月日が1994年発売なのに紀元前からヨーロッパ中世や戦国時代に宇宙人という設定からしておかしなゲームなので、そのキャラクター名を出して操作している人物像と組み合わせてバーチャファイターの「新宿ジャッキー」みたく使うことにも既に無理がある。

 まあ、何が起こったかは分からないが、固有名詞でも特にマイナな作品から取ったものを遠慮なく使った文章というのは読者にモノが伝わらず気持ちよく読めないので閉じられたのであろうなという所がログから読み取った情報として正しいなら、そうだ。

 さらについでにテレビでフランスのひとつの町の風景が映っていて、俺が思い描いていたパリの都と地方都市では随分違うし、ちょうどその年の感じが俺の今住んでいる日本の奈良県大和郡山市を思わせるさびれた感じもあり、老年のおばあちゃんが海外旅行で行ったことのあるフランスを題材に絵も写真も見せないでペラペラしゃべって「あなたそんなことも知らないの?」みたいな言葉を発したからといって相手がよく知っている人だと勘違いして自分の知見をペラペラと喋っても相手にはその音波を映像化するに足り得る知識も無いわけで、お互い分からないことを隠すように言葉だけを交わしても誤解は膨らむばかりで、遠方から旅行に来たおじいちゃんがファイルに地域の風景写真をたくさん入れて持ち歩き、待ちゆく人にファイルを見せて語り掛けようとすると変人扱いされて避けられていたが、話を聞いて見ると滋賀から郡山城を見に来たが見つからないとのことで郡山城は石垣はあるけど城は無くて城跡に行くまでは口頭では難しい迷路みたいに行くんですよって話をしたあのおじいちゃんは賢かったと振り返る。

 それで俺もヴァンパイアのキャラクター画像や設定をブログにアップして説明しようかとマニュアルを取り出してみたのだが、それを説明するより謝罪文を掲載して読めばわかる文章を書くことに勤めてやり直す方が文筆としては正しい方向だとあらためた。

 そうすると、まずマイナな趣味を隠し持ち、その用語が伝わる相手を少数派同士で家族のように大切にする狭義のオタクコミュに属していた俺は布教活動こそが正義みたいなとこあったけど、ロックバンドGLAYがメジャーになって自分がチケット取っても遠くにしか見えなくなった寂しさみたいなものをストリートファイターでも広まって競技人口が増えレベルが上がり勝てなくなる辛さを、まあアレはターボの時も国技館で負けを経験したことがるので似たような感覚は過去にもあるが、マイナな趣味がマイナゆえ居心地の悪さを生んでいると思ったが、布教に徹して広い趣味なりの居心地の悪さは自分の性格によるもので、マイナな趣味ゆえ絆が深く多少のことを大目に見てもらっているだけで、社交界で生きて行ける人間では俺は無いのかもとあらためて思った。

 社交のためには権力のある相手の好むものを事前研究して話を合わせねばならないみたいなところもあるから、俺がしょうもない界隈でも偉くなれば相手が話を合わせてくれて、それが当時の俺の視点では趣味の布教成功だと感じたが、全然そんなことはなくてアイツのしょうもない趣味に皆が嫌々付き合っているということでしかなく、ゲームでもロックバンドでもアイドルでも本当にそれでつながっている仲を他の話題で壊すべきではないと思うようになったのであります。

 まあ、このブログもストIIターボ、餓狼スペシャル、カルドセプト、将棋、麻雀に最近は遊戯王までカウンタが回って、こんだけ痛い趣味でもこんだけ多くの人に読んでもらえたら俺としては部屋でぼっちでパソコンでキーボード叩いてるだけだけど、まあ幸せなんだろうなと思っています。みなさんいつもご愛読ありがとうございます。


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