今日の落書きはツインビーだ!

 小学校の低学年くらいだったと思う。マンガを読んでノートに落書きをしていた。確か夏目漱石の写真から似顔絵を起こして、それがまあまあ良く描けていたのを大人がびっくりして、この子は将来画家になるのではないかとまあ親ばかチックに褒められて、しかし俺は勉強では成績が良くても95点でも100点満点を続けないと大学に行けないんだぞ!みたいに言われ続けて、だけどよ考えてみなよ。この落書き何点だ?

 こんな感じの落書きばっかしてる子が画家に成れて95点が大学行けないってどういう采配?と思うけどまあ、塾の先生によると1年2年と級が上がって行く小学校からの勉強は積立式で、9割分かっていても二年で9割がさらに9割になると81%になって卒業するころにはすっかり成績が悪くなる。これ実は上手い事言っているだけだとおもったけど、中学で経験したんだよね。

 そんで俺が宿題しなくて「勉強しないで取る満点と勉強して取った50点どっちが上だと思う?」という質問にムカつくなそんなの満点に決まってんじゃんと子供ながらに思いながらも口では「勉強して取った50点だと思います」って答えたんだよね。これ100点の積み立て方式とすり合わせると勉強して50点の子は2年で25点にならないか?あの頃はこの二つを同時にすり合わせる頭は無いから矛盾に気付かなかったけど。でもこの言葉は俺の中に残っていて、ダメでも50点は目指そうとして辛うじて高校は卒業した。その頃の模試の成績で偏差値60で、東大が偏差値60から上は70とか80とか言うけど、それでも東大くらい行かないと一流企業は書類選考で落とされるみたいな風潮が大人の間にあって、ちょうどその頃ニュースになっていたフリーターってやつに俺はなった。なるべくしてなった。

 まあそれでも金に困ったことは一度も無かった。けど貯金して2年後専門学校に行って、卒業する頃には本当に金に困っていた。そりゃ働かないで学費払うわけで小学校の三年生でも間違わないような計算を二十歳で間違い始めるのだ。

 電卓を使わず毎日ノートで計算している分、小学校の方が頭の働きが良くて賢いのかもしれないなと思う所はある。まあモノ知らないからバカに見えるところもあるけど、自分の生活の上での勘所というか、情報によって作り出される虚構にまだ騙されていないというか。

 けどまあ、読み返して俺の文章何点だろう?まだ下手な漫画の方が売れるわ。60点も無いかもしれないツインビーの絵でも色塗って手直しすればゲームグラフィックとかタイトル画面とか箱絵くらいには成るんじゃないだろうか。

 まず勉強して良い大学行かないと話が始まらないって思っている間に実技で満点とって仕事している人だって幾らでもいるだろう。それが満点でなくても見習いとして仕事に就いている。それでも勉強するのは、勉強をして方法を知っている方がラクに後から追い抜けるくらいに格差があると信じているからだろう。

 そんな方法ホントにあるのか?と思うと、それがてめえのやってることだよと昔の友達から言われる。ブログもアフィリエイトもプログラミングもオープンソース社会保障も株主配当金も無い奴にはないかもだ。そもそも節約して貯金して種銭を貯めるという事も100円でも「それが何になる」と思う人もいる。

 今日はおやつに瓶の牛乳とアンパンを食ったが、昼飯とおやつの間に砂糖水を作って1杯飲んだ。昼飯をコンビニで買ったら親父の天津飯と保存用のカロリーメイトに今日食う用のサンドイッチとパスタで合計1620円も行った。そこでTポイントを20円分使い、1000円札と小銭で600円払った。けどポイント使うではなく貯めるにしたら16円になってそれから後で小さいものを安く買う方が得では無いかとよぎったが、店員さんが「ポイント使えますよ」とすすめるのはそうしないと店が損だからで、あんまりケチになっちゃいけないとそうしたのだが、その反省が飲み物砂糖水だ。

 節約術とか投資の話をすると「そのカネはどっから出るんだ」という大元の話になり、うちの場合は曽祖父の代から大家さんなのだが、それでも働かないで無駄遣いしたら先に書いたように専門卒でド貧乏だった。そこで借金してプログラマとして雇われたのだ。もう23年も昔の事で俺の人生時間からすると半分くらい前だ。

 そのくらい、ツインビーを懐かしんで落書きしていたら、子供の頃から今日まで記憶が段々と連続的でしっかりしてくる。物語としてであって、反対に専門学校とかもっというと中学高校とかでどんな勉強をした仕事で大変だったことはとかなってくると連続性はまだ無いけど。大体の老人が死期を迎える前に自分史を遺そうとするってのが流行ったことあるみたいだけど、研究成果とか製品を立派に残した人は死んだ後から後輩に史書に編纂してもらえる。そういう人になりたいと学校で言ってたやつもいるし、自分でもそうありたいと思ったこともあるけど、もう忘れていたな。自分で書くのやめようか。

 まあ、生前に安心して死ねたら一番で、死後の事を死ぬ前にどうこう考えることも最近はあまりしないな。別の友達はシャ乱Qの「俺が死んだら誰か泣くかな寝る前たまにそんなバカな事とか考えたりした」をカラオケで歌っていた。バカなやつだと思っていたが、住宅ローンを組んでクルマも買って結婚してそこそこ普通に働いていた。今は知らないが。

 これも風説に過ぎないが、住宅ローンなどで大きい借金があると返済が無いと困る銀行が何なりと仕事を付けて、誰でも型にはまるという話を聞いたことがある。さらにお金持ちというと株を持っているというイメージもあるだろう。

 それに対して俺が読んだ東大の和田先生の本では「借金をしないで株も買わないのがお金持ちになるコツである」みたいなことが平然と書かれていた。金利を払わず、そして株も手数料がかかるので現金一括で会計を済ましコツコツ貯金するのが良い。そして当の俺もそれを読んだ時には「それは分かるがどうやってカネ稼ぐんだよ?」と思ったものであるが、そう考え続けて気付けば46歳まで生きているのである。

 こんな話でも1円にでもなったらと思って書いている。勉強しようと意気込んで、分厚い高い本をよいしょと買ったところで右とも左ともつかない話に惑わされたりするものだ。その中で行動指針、意思決定に必要な知性を如何にして身に付けるか。ただひたすら毎日考える。そして手が空けばこうしてブログを書く。いや案外下手な考え休むに似たりでなーんもしてないのと同義かもしれんが。

 それでも今月はワールドヒーローズ2を買って遊べた。欲しいモノにはキリがないと思う時もあるが、実際自分がどれくらい遊ぶかを記録するとそんなに持っても仕方ないという計算になるのだ。だからまあ、もしかしたらたまった持ち物の整理も時には必要じゃないかと思うが、買わない暮らしとまではいわず買い食い生活だが、この暮らしが誰の何になっていつまで続くのか、外界をほぼ遮断してテレビとネットの人なのでそこは推し量ろうとしても邪推に陥るだけである。街を散歩すると貧乏そうに見える老人がふらふら歩いているだけのことがほとんどであるわけで。いやクルマも忙しそうに走ってはいるが。そんだけにしか見えない。


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