企業が持っている「情報」らしきもの、俺んちにもベクターのダウンロード販売ソフトの売上というか厳密にはDL数なんだけど毎月メールが届いて放ってある。
そういう数字を各ユーザごとに持っていたら強いんちゃうかってのは誰しも考えそうではあるが、それでもベクターも廃った会社のイメージがある。株主向けIR情報で。
IR情報も新聞に毎日載っているし、企業も広報しているけど、特に読まない。それを読めって話なのかもだけど、投資での儲けを見込んで情報を買い博打を打つのも何かが違う気がする。
だから、まずは地道にウチにある月別のDL数をエクセルに打ち込んでみた。
こうしてみると2016年時点で100本売れただけのDungeonDougしか無かった俺のラインナップは将棋と麻雀で一気に200倍なのだが、それはせいぜい3年のこと。
今では全ソフト足しても月に1000本を割っている。でもゲーム作る仕事してないやん!というのはまあそうなんだけど。個人的には2016年ってまだ会社に勤めていたから、それで作品が当たって市販品ゲーム開発の案件をいただいたグラフに無い情報。
もちろん、スマホ向けゲームへの市場変化とかパソコンゲームのブラウザゲームへの変化とか、追っていると要因は色々あるけど、反対に何もしなくてもラインナップが増えると累積的には新作1本分くらいの数は出ている感じで。
まあ売上ではなく作品愛とか面白いゲームのその面白さの追求とか、そゆことで昔は出来てたけど、ゲームでメシを食うには数字とのお付き合いもそれなりに多分必要で。
けどね、仕事は押しなべて何であれしんどいと思うと、好きだから出来た仕事。
テーブルゲーム、パソコンゲーム、売れないゲームでも作ってる時は良かった。たくさん売れる夢を見ていたのもあるからね。もう一度研ぎ澄まして深く潜れるか。
数字見ても面白いゲームのアイデアが出るかというと、それも違う気もするのよね。
ただ数字を見張っている競合他社から売れたものが競合で削られるのも現実ありそう。将棋も麻雀も出した時は新作だったわけで。何らかの作戦はいると思うのよね。