先週末も自分で散髪しました

 森博嗣ファンをしていた20代の頃、作家先生のイメージとして「すべてがFになる」の犀川先生が森博嗣の人物像を模したものであるという誤解をしていました。森先生は自画像をマンガにしたり載せなかったりしていますが、初期の本に写真がありました。衝撃でした。ヤンウェンリーみたいな人だと思っていた田中芳樹先生がハゲオヤジだったことくらい、犀川先生だと思っていた森先生がドワーフのようなずんぐっとしたキノコカットのボンちゃんだったのです。

 しかしまあ、その間に小説ではなくエッセイなので散髪を自分でしているという節があり、そういえば同級生のヨシイ君も自分で髪を切っていたなと。見習って俺もやってみようというのと、近所に出来た安物散髪の髪型が気に食わず、美容室に行くと高いのでその価格差を同業他店で保持しあっているのかなと勘繰りながら、ダイソーで散髪ばさみが100円で、ついでに櫛も鏡も要りそうなものありったけ600円分くらい買って、それから自分でエイヤッとやってみて、もう何年も経ちます。

 散髪後の写真はこんな感じです。どこにでもいそうな顔ですが、30代の終わりくらいまで大阪のエッチな店とかにも出入りしていたのでSNSで見つけて「アイツだ!」と店の女の子から情報を流されたこともありますが、最近控えているのは例えネットが無くても俺は透明人間ではなく、日本橋メイドさんに手を引っ張られたからといってついて行って喫茶でもすると「アイツだ!」という情報はオフラインでも飛び火します。まあその通信には情報端末が使われてのことかも知れませんが。

 それでまあ話を戻すと20代で森博嗣って、アレ田中芳樹と一緒でティーンエイジャー十代向けちゃうんかというツッコミを30代くらいから入れ出して、振り返ると自分の十代ってゲーム雑誌と学校の教科書くらいしか読んでなかったような。小学校の時はね、読書量多かったんですけど。中高はあとはTRPG関係とか。

 それで後輩のヒロタから「センパイ、活字慣れてないでしょー」とからかわれ、ブックオフで100円で売っていたという森博嗣犀川創平&西之園萌絵シリーズ10巻を「こういうの本棚の飾りなんで」「京極夏彦貸してよ」「いやセンパイはまず森博嗣から」と何故か唯々諾々にそれを紙袋に詰めて借りて帰り、その頃がいつだったかはっきり覚えていないんだけど、ユニオンシステムまで谷六に通う間に読んだと思ってるけど違うかも。とにかく10巻読破してもらっておけずに返して、それから紅子シリーズをブックオフで買って読んでブックオフに返すという事をしていて、その頃に谷六あたりにあったカレー屋の店員の女の子に「中之島に図書館ありますよ」とか言われる始末。

 それから実家に戻って、大和郡山市立図書館にはよく通ったのだけど、図書館の壁がガラス張りでそこにラジカセを持ってダンスの練習をしに来る小学生と思わしき女子の集団に「変な男がこっちを見ている」とケータイで110番されて、その一軒から近所でも不審者扱いで肩身の狭い思いで30代の終わり頃を過ごした記憶もあります。

 てか20代の前半は18、19をゲーセンバイトから20、21を専門学校で22歳から就職できて(ゲーム会社のバイトから派遣SEに)大学落ちたって言っても専門学校も制度的には専修学校と言って大学とあんま変わらないんだけど、だけど大学を出ている中に明確に4年生の大学と2年生の専門学校を分けないと気が済まない変な奴に捕まって、言いふらされまくって、そんなこと言う?と思うんだけど「大学」って言うとウソになるから専門学校卒ですって言うと聖教新聞の配達のおばちゃんにまで「えっ!アンタ大学も出てへんのにそんないい仕事してんのー?」「専門学校出てますから」「専門学校しか出てへんのに何でそんなええ仕事あんの?」「資格もありますし」「あっそうなんや」というのは、奈良に住んでいて東大阪の専門学校に通うと分からなかったけど、専修学校と違って梅田側から世界を見ると雑居ビルに入った「資格の学校TAC」みたいな年度制とか入学試験もあるのかないのかビルの一室に机と椅子置いて資格の勉強するだけの学校ってのも大阪には何件もあるらしく、まあ大学と専門学校を分けるやつがウザいと言うなら専門学校と資格の学校も分けるなと言われるかもですが、ちょっとナメられてるよね。うん、良くナメられる。

 それで何だ、そうそう会社に通ってりゃ気にならないって思った学歴だけど、会社に通っているからこそ出世などの進退でモロに響く学歴で、しかし低いのを気にしていたから必要以上に煽って良く働かされ、そして勉強しなおしたことがラクしたいだけの人からかえってウザがられてまた差別を食らい、それが30代しんどかった。今もしんどい。

 そこに学歴というネタがあるだけで、実はしんどいのが人間関係で、高校時代は私学で学歴的に勝ちルートでも「オタク」というレッテルで不良からだいぶいびられたし、俺が働く前から技術者派遣は世にあったけど、俺が派遣SEになってからテレビで「ハケンの品格」というドラマが放送され、派遣というのがことさらに目立つキーワードとなった。いじめだよね。冷静に考えて。ハゲとかチビとかしか言い返せないけど、そう言うと人を容姿で叩くのは良くないって言い返され、じゃあ学歴で叩くのはどうなんですかっていうと、これが不思議と世の中ではまかり通る。

 もうね、理不尽過ぎてやる気なしです。学歴が努力だって言うなら、背丈も運動してたらイチローとか背は低い方でも大リーガーなわけで、なんか正当性を主張するだけの片面的な論理に負かされているだけの気もするけど、オウンドメディアでマスメディアと戦ったの、ライブドア事件でもうそれはスコスコにやられてその後マスメディアとは反対にもう仲良く出来ていると思っているんですが、近所付き合いや親戚仲が問題です。友人関係もほとんどすべて破綻しています。

 日本の会社仕事もやっぱり人間関係なんでしょうか。誰とだったら仲良く出来るのか、先にマスコミと仲良くなったって言ってんじゃん!アマゾンもFujisanも仲良いじゃないかって、歩合の問題でまだまだ仲は悪いんです!紀伊国屋書店もな!


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