まあガンダム放送時というと俺の生まれ年なので0歳児に分かるはずもなく俺は再放送や親戚の兄ちゃんのプラモや雑誌で覚えたガンダムだが。でも流行は放送後も続き、小学校低学年か幼稚園年長くらいでガンプラ作って近所のおもちゃ屋の陳列棚に組み上げたガンプラを名前付きで飾ってもらえるというのに参加してた記憶ある。「下手よねー?え?あの子まだ1年生って?」みたいな噂もされたと思います。
全然関係ない話ですが、ウチは宮家ということで俺の子供時代には爺さん婆さんはまだ元気だったわけですが高校生くらいで受験に専念させられていたころに親戚一同は相続の話に夢中だったわけです。まさに受験戦争。俺は出兵中で家族親戚の資産の関係とか全然知らずに数学とかやってたわけです。数学くらいしか独習できる科目が無いという事ですが。
ところで時代が飛んで、相続関係で何もないサラリーマンとなった俺には同じ労働者として中国人の友達が何人かできます。中国語は分からないけど漢字くらいは分かるし、日本語も英語もある程度通じる。外資系とか日本メーカーでも中国や東南アジアへの進出は進んでいて、反対に日本に出稼ぎに来ている技術者も多いのですが、インドとか露骨に顔が濃ゆくて距離感あったけど、中国人なら同じ黄色人種で話やら飲みやらになることもあったわけです。
そこで出るのは「お前なんか偉そうやな」ということで、ゲーセン仲間からすると日本人で偉そうと言われると年功序列という事で「てめえらより年食ってんだよ」とこうなるわけですが、だから反対に仕事してないオッサンでも年長者には敬語でそれが「ウザいっす」という関係もあったのですが、こと中国人となると国政からして共産なので皆が横並び意識で一緒に仕事しましょうとなる。そこで偉そうは偉そうで「劉」なのか?というのはある。宮家とうことで、世襲帝であるという意味。また、北米でゲーム大会で優勝して日本に帰って来たということで「李」なのか?というのもある。武帝という意味。まあ両方ということ。
そうしていると、工場のオッサンとかから「中国人と仲良くしている」と仲が悪くなったりもして、今日のNHKなど見ていると若い女性が外国人と「対話が大事」みたいな放送があったわけですが、仕事というと現場には「黙って働け」という空気があります。
それで何だっけ、そうだガンダムとマクロスの話をしようと思っていたんだった。PS2のガンダムのゲームは銃撃戦かチャンバラなわけだけど、原作アニメにも話はあるので、それとベトナム戦争時の話をないまぜにして作品で何が語られているかとかすると難しくなるんだけど、そうではなく「連邦とジオン軍どっちのモビルスーツが好きか」くらいからでも、言葉になったら会話の糸口にはなるよなと。
本当に、外国人と拙い外国語で用事の話を出来るのは用事があるからで、用事のない日本の金持ちというと、もう既に友達と創作の世界の中の話で世界が出来上がっていて、会話の糸口のない奴ってのが一定数いるんです。
言ってる俺もハンバーガーショップで「ウメハラの波動拳の打ち方てさぁ、」とか話していた時期があって「波動拳って幼稚園かよ」というとまあそっちの方が少なくともゲームに夢中な子供役としてキャラは立つんですけど、本当に仲が良いのはそういう人ではなくストリートファイターIIに強くて真剣に波動拳の話をする友達だったんです。
これ、人間観察をしているとドラクエ好きでも「一生に一回だけ呪文を使えるとしたら」とかいうアンケートが取られて「亡くなった人をザオリクしたい」とか「使えるとしたらベホマが固い」みたいに、効果も何もかも分かる前提で、しかも例えば老衰でなくなった人をザオリクしたら何歳で生き返るのかとか、そういう現実とゲーム世界の境界がゆるい人というのは本当に何人もいて、それはガンダムやマクロスとかのロボットものの劇中の歴史について語る人とかも同じなのではないかと思えてきたんです。
そういう夢中の人は俺がゲーム中毒だったように、コンテンツ産業がお金を取るための養分にされていて、中にはただの金持ちではなく働いてコンテンツを買うという極貧を味わっている人も出て来ていますが、そこで現実に目を向けさせるには何をしたらいいか、そしてコンテンツ産業が日本が外貨を稼ぐ本当の国策になっている昨今において、簡単に目を覚まさせることが出来るかとかそれによる副作用は何が考えられるかとなると、とりあえず自分からその世界の事を勉強しておいて、諜報しないといけないだろうなと、まあそう言って一緒に遊んでいるだけですが、まだガンダムマクロスなら子供時代に触って年も近いのが多いけど、作品性が全然変わって年代も違うとなると、もうそれはコミュニケーションの壁以外の何物でもないと心配になってきます。
俺も立ち位置も「子供とポケモンや遊芸王の話が出来る人」とざっくりまとめられるのですが、最近スプラとかも出て来て話題に付いて行くのにコンテンツ消費するのが既に荷の重い仕事だと感じ始めています。
かといって、オタク保守とでもいうか、古い作品のメディア刷新である「PS2のガンダム」みたいなものも本当は若い世代から見たら迷惑な産物かもしれないよなと。
どれも面倒だけど、コミュニケーションの断絶は本当に始まっていると思っていて、世の中でも労働階級が「黙って働け」一辺倒にされてしまうと本当に戦争と変わらないのではないかと。米インフレとベトナム戦争の裏で日本ではロボット戦争のアニメが流行っていたみたいな世相を現代からどう斬るかというと、正直何も分からん。
何も分からんけど「ララアスーンはインド人よね?」くらいの事から始めようかと。