PS2のマクロスをプレイし始めたよ!

 まずはタイトル画面。

 実に40年前のアニメの20年前のゲームだ!

 バンダイ社販売のゲームでいわゆるアニメ版権モノではあるが、プレステVSサターンで敗戦したセガ社が開発会社として生き残りこの頃にバンダイのゲームを作っていたのだなということを今更に知る。

 しかしゲームの大筋はナムコ社の戦闘機ゲーム「エースコンバット」シリーズに近いものから、変形してロボットになると普通のTPSになる。宇宙や上空でロボットになるメリットは着艦がゆっくりできるくらいのもので、基本的に戦闘機ゲームかロボットゲームか作戦に合わせて切り替えて遊ぶ感じだ。

 これでも自衛隊協力のXBOX360「エースコンバット6」をプレイした後なので、ミサイル無制限のマクロスは初プレイでもどんどん勝ち進める。「今の俺があの頃に」を地で行っているのだから当然といえばそうだが、そのシチュエーション実際になることも滅多にないので。

 まあゲームの勝敗に関して、俺は格闘ゲーム10連勝以上が日常茶飯事の人間であったが、ごく普通の数理的判断で人間同士でも普通は五分五分で拮抗するもので、勝率で考えたら7割も勝てれば倍以上勝っているわけだから、10連勝とか俄かには信じがたいという話はずーっと前に匿名同士のネットで指摘されて、そんでそこにいたその頃の俺はゲーム廃人であって、どのへんが「普通」かというのは難しい判断だが、意見してきた人のストIIのプレイを見たら、俺が中学の時よりもずっと下手で鼻で笑ってしまった。

 とはいえ、何が下手かというと説明するのも難しく、相手に当たるように距離を見てジャンプで飛び込んで、ボタンを押して技を当てている。それはガードされているから実質効果がないのであるが、それでも五分五分勝てればよいということでコンピュータに三勝くらいはするし、可笑しがっている俺の方が外堀から考えて可笑しいということになった。

 それからだ、相手が論理的に数理的に勝率というものを出してきたわけで、そこに五分のゲームからは考えられない勝率が出ていて、俺にはこれの説明義務があると思ってしまったのだ。よく考えると、それでもその頃すでにウメハラとかオオヌキのほうが強かったわけで、時系列が少し怪しいがウメハラ本なども出て売れた。ただ、アレでは分からず、俺の方が説明するボキャがあるのではないか、と思ってしまったのだ。

 実際にはまだまだボキャ貧だが「何をどういう順序で繰り出すか」みたく手順化されていた格闘ゲームの攻略を「その場その場のジャンケンである」というバーチャファイター2の時にゲーマーで常識化したロジックが、波動拳昇竜拳ストIIにも適用できるのではないかというのが持論であった。

 「最近のお前のブログ読めたもんじゃないぞ?」と同じ相手から指摘してもらったのだけど、有り得ないと思うほどの自伝的武勇伝のほうが真偽を確かめたいという好奇心と共に読んでいて面白いものだったというのである。

 今はもう、誰当てに何を書いているのか分からない。ジャンケンのようなゲームにも期待値とか得体の知れない概念で10連勝を説明しようとしてきたわけだが、人間でまだ勝った人のいないSTGに挑んだり、ハイスコアの全国一位を抜いたり、ゲームに自衛隊が協力して戦闘訓練と化したエースコンバット6に勝ったりしたわけで、書いててうぬぼれるのではなく情けない心境ではあるのだが、もう「そういう人」で俺の説明になっている気はするんだけど、しかし世にはEVOなどの世界大会もあり、上には上がいる。

 あの頃の俺はもっと上をめがけて噛みつくのに必死だった。今はそうではなく、守りを固めようとしているんだよな。まずは財布のヒモ。そして生活や体調。話題も意識的に変えようとしている。上手くは行っていないかもだが、ストIIばかりじゃ飽きられるとか俺自身が飽きていて、しかし統計的にブログで一番読まれるのがストIIの話で、残滓としての「ストIIの人」の過去ログだけが残っている感じだ。

 まあ世の中には色々のゲームがあるので、ストIIだけに拘らずにどんくらい強いのか比べる相手も広げてやっていこうと思っていて、そうするうちにSNSも発達して、昔からは考えられないようなスーパープレイが界隈では「ひとネタ」として過ぎてゆく。

 そういうのを「まだ頑張っている人は頑張っているんやなー」とやり過ごして生きている。でも俺として無礼を承知で言うと、あんまり進展していなくて、久しぶりに参加した対戦会とかでも勝つ時は勝つ。大昔のようなボロ勝ちではなく、それこそ負け越しとか、しつこく続けた昔下手だと思った人と五分くらいとかそんなだ。

 それでも「今どこでやっているんですか?」と聞かれて、家でスーファミのパッドでちょっと遊ぶくらいというと「絶対ウソだ!」ってあんたその絶対の根拠はどこに?とは言わないで、黙って去る。

 でもまあ、プロゲーマー「ときど」がスーファミストIIぷよぷよのくまちょむに負けたの、アレ茶番としてカモフラージュされたけど、俺の私見では格闘ゲームぷよぷよではゲームの密度みたいなものが違って、濃ゆい体験をしている人の時間はのっぺりした体験をしている人の時間と能率というか何と言うか、とにかく「違う」とは思っている。

 そして俺の近況はというと、この「のっぺりとした体験」の退屈さを辛抱する訓練のような日々である。慣れたから以前ほどは思わないが、始めたときはもっとガンガン行きたいと思うような自分を抑えるのもただ生きているだけでもしんどいような、そんな気分だった。病気らしい。他にも同じ病気になった人の話も聞いたりした。

 武勇伝ではなく闘病記になると、読まされる方も辛いと思うので今日はここで辞めとする。本当にマクロスくらいのゲームでもその大半を「のっぺり」だと感じる。

 まあ、その手の時間の濃ゆさみたいな話で今エッジにいるのがジャンル的にはやや古いが「音ゲー」の鬼ランクであることが疑いようもないところではある。ただ、楽器の出来る音ゲーマーはいるが音ゲームだけをやっても楽器は弾けるようにならない。

 だからしてゲームが強いとか密度がどうとか言っても、楽器の稽古の方が俺としてはもっと超えられない高い壁を感じるような趣味ではある。ゲームみたいにアツくもならないから、自発的にどうモチベを上げるかというところで、独りで弾くにしても音楽かけて合わせて引く練習とかが良いらしいけどな。


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