ダイヤグラムの話がようやく理解され始め、どう付けたものか、となった時に実際問題で僅差で5:5から9:1くらいまでの勝率が付いたなら事は簡単なのであるが、本当に実際問題として体験として、数十連勝、数十連敗の経験がある。
まずはヴァンパイアハンターで平井伸介が大阪遠征に来た時のモリガン対フォボス。これは他の人も入って40連勝くらいまで行ったが、その内の20以上が俺のフォボスで、結局コンフュージョナーが当たって勝ったが、平井氏は名古屋で150連勝以上の記録を打ち立てており、20で止めたミヤザワ君は強いねぇ、という話であった。まさにおだてられたブタはそのまま強いと思ってヴァンパイアハンターを続けるが、あの頃はゼビウスのような終わりのないゲームからグラディウスも終わりはないんだけど面の区切りはあって、クリアしたらエンディングがあって終わるゲームも多くなり、俺の打倒ヒライは20連敗の後の1勝で「勝った」ということであった。
これがのちにキューピー堂でのミノウエ君のアクセルが俺がふらっと入って遊んでいたギースに入って来て俺5勝のちに1敗したら、勝ったとふんぞり返って店のおばあちゃんもミノウエ君に軍配を上げた。この頃には俺は何勝何敗という数の世界にいたので5勝1敗で何が負けているのだろうなと思ってはいたが、ミノウエ君が1勝でも勝てばクリアという世界にいたので、1敗でも負けは負けという極めてしんどい勝負なのだ。何故にそこまでしなくてはならないかは今でも分からないが、大阪でも「プロッちゅうのはいっぺんも負けたらアカンねん」と檄を飛ばすおじいさんとかがいるのだが、プロ野球で阪神、広島、ヤクルトなどは一体何回負けているのだろうなと疑問に思うと、多分大阪のおじいさんとかキューピー堂のおばあちゃんが考えるプロというのがテレビか何かで見たイメージから出来上がった偶像であって、プロでも負けるときは負けるし、それに負けたらアカンとさせるのならプロとして俺の中でのプロの定義はアメリカ式のプロフェッショナルで「お金をもらってする仕事」ということだから、店に「勝てと頼んで呼ぶのならお金を払って欲しい」と言ったのを、お金を払いたくないからタダにしてたくさん相手をさせて「1回でも負けたら負け」というルールを飲ませて「それじゃプロじゃない」とお金を渋られただけであって、タダゲーは電気代だけで良くてもプロに払うと店が損という勘定をプロ側のせいにされているだけなのだろうなと今から思う。
その意味では餓狼スペシャルのミノウエ戦以外にヴァンパイアハンターでもナンチャン、ナンチャンの弟、オークラなどが集まって順番に入って来るのを75連勝で最後は同キャラで仕留められ惜しくも100連勝とはならなかったのも記憶にある。この時、ナンチャンはサスカッチでナンチャンの弟はキャラが決まらない所からヴァンパイアハンターをプレイする姿すら見たことが無かったが、俺のその時のキャラがビシャモンで、同じビシャモンを見よう見まねでどんどん真似してきて、75勝に達した頃にはかなり近い勝負になってそして負けた。よく「何で最初からそうせえへんねん」とは言われるが、魔王が最初に勇者を倒すRPGも珍しいし、キャラを被せず役割を持って友達と遊ぶところからスタートしたものが、勝差が付いて仲違いになったという問題。
あとはカプエス無印の頃のなんばリノ(Reno)での40連勝で、これは俺の席で俺が連勝している後ろには誰もおらず、繁華街で反対の台に人だかりが出来てカプエスも新作で、入った人が後に引けずにありったけ負けてくれて勝ちが40まで行った。俺からすると当時は「ド素人が入ってくれた」と思っていたが、波動拳も昇竜拳も出るわけで、あの頃俺はマックス強かったのかもしれない。そのサラリーマン風の人が40で店から出て、井上が入って来て勝って「やっと勝った!」と大歓声になったが、40勝ったのは俺の方なのにな、と思ったものである。その記憶と共によく覚えている。
他の連敗はストZERO3 で東京遠征に行ったとき高田馬場BET50で梅原氏のZガイという遊びキャラ相手にZナッシュで15連敗。この時も最後には1勝したわけだが、キューピー堂の件とかリノの件とは違って、俺ではなく梅原氏はスーパースターになった後だったので、俺が勝つと店中ざわつき、今になってみると「無かったこと」かと。ちなみのこの頃俺のストIIXのXダルシムでウメハラXケンだとダル1勝3敗だったが「まあこのカードはダルシム有利でしょ」と梅原氏が言って両者納得であった。
他の連敗はカプエス2でWAO氏相手の15連敗。俺Nリュウケンサガットで、WAO氏はA豪鬼マキケン。ケンしゃがみ小パンチ2回でヒット確認オリコン発動中足払い大キック連打という、1フレ目押し2回中片方は2フレ猶予くらいのコンボを決めてくるWAO氏は関西一の強豪で、それに15敗とは言え1勝した俺にはモンテの客が乱入して来なくなり「カプエス2はインカムが悪くアンタのせいやで」と迷惑がられた。
それで結局最初の連勝記録と連敗記録のゲームであるヴァンパイアハンターで東西の体を取りつつも東側はほとんど岡山からの上京者という果し合いみたいな勝負で、東京に岡山勢が行く前から在住と見られるハラモリ氏のメインキャラはモリガンだが、まずパイロンが多くの人相手に数十連勝しており40くらいから、俺がビシャモンで引き受けて50台までには勝ったはず。しかしモリガン登場でビシャモンとゼロからタイマンをしてくれて、これが40台かな、人生で一番負け数の多い連敗だったと思う。
ダイヤうんぬんでいうと俺はこのカードはビシャモン有利だと思っていて、ハラモリガンはビシャモン有利で柏木ビシャモンはモリガン有利と言っていつもケンカしているらしいが、俺はビシャモン有利だと思っていて、ハラモリガンもビシャモン有利と言っていて、それでモリガンが勝っているわけでハラモリ氏の勝ちで上手いってことで良いんじゃないかというと「それなんかムカつく」と感性が合わない様子だった。
けど皆が最強だと認めているパイロンにビシャモンで勝っており、といっても1勝でかなり負けていて、それを取り返させてくれるほどにはもうビシャモン対パイロンはやらせてもらえない、という賭場の厳しいルール。それは条文などで決められているわけではなく「あのビシャモンにはパイロンでは入らない」ということを暗に皆でする。
その後多くのビシャモン使いが得をして、ところが俺はビシャモンで勝っている割に「ミヤザワ君のメインキャラってフォボスかドノヴァンだよね」という風に誘導されt負かされているのにも、人の輪として逆らい難い事情があり、俺がビシャモンを取るならビシャモン同キャラでの最強ビシャモン使い決定戦が必要になり、また75連勝の後に同キャラで破れて「何で最初からそうしない」の振り出しとなるのである。
これは実は対戦格闘ゲームの火付け役であるストリートファイターIIの仕様が同キャラ不可で、近い対戦としてリュウケン戦があり、ダッシュ以降もそれ以外のゲームでも同キャラがタブー視されてきた、しかしそのタブーの外にいる人はみな最高キャラの同キャラからゲームに入っていたりする、というような事情がある。なぜタブーか、それはたがいにカネ払って遊ぶゲームが同キャラで素人にいきなり強い人の丸パクリをされて近くなると面白くないという事情からだと思われる。
そんなダイヤの話。斜線で消されている同キャラを研究して制すべきというのが俺のひとつのテーマで、その研究のひとつがリュウ対リュウの弾ジャンケン理論であり、お金を賭けて遊ぶには不毛だが、スポーツとか言って研鑽するならまずはそこだろうとも思っていて。遊んでいる人と、ゲーセンでの相手役としてお金を取るために勝つのに必死の人がいつからか加わったが、もともとゲーセンに入れる100円玉程度の金銭的余裕のある友達グループから始まったストII研究で関西はその輪があり、対して東京は首都圏で狭い地域にゲーセンが密集しており、仲良く研究ではなくスパイし合いとか金銭での情報交換とかが普通に行われており、情報をカネで買うという文化がまだ無かった関西は遠征に行ったらごちそうしてもらえて情報までもらえる良いところだったわけだが、俺は東京からの視点ではなく地方の人間なので、普通に旅のお接待として遠征があるのだろうなとも思うと、ダイヤグラムに拘って対戦にフェアを求めるのは特殊。
それでもストIIターボのダイヤグラムがSEOという死語ではありつつウチのブログのメインコンテンツに自分からではなくアクセスの多さという民主的方法でそれがメインになっているのです。