奈良県在住で長者番付に載るくらいのお金持ちの家に生まれた俺は子供時代にたくさんおいしいフルーツを食べて育った。
しかし虫歯で梨が怖くなり、また太宰治の人間失格を読んでから彼女が出来たときはマンションの自室で果物ナイフで梨をむいたのだが、彼女が梨と果物ナイフを引っ越し祝いに持ってきたので、何というか出来過ぎた話のようで人付き合いとはどこかそういうものかもしれないと思う。
その彼女とはどうなったというと大体俺の彼女はみんな東京に出て別れている。東京まで探しに来てほしいのかもだが、それほど俺はドラマチックでもなく、シャ乱Qの上京物語は男女逆になったわけで、しかし女の方から奈良や大阪に戻ってくることもなく、そういうことである。東京への憧れが分からないわけではないが、俺は実家で暮らすのだ。それで男のひとりメシというとコメと肉が中心だ。
先日、いつも300円で売られているスーパーのリンゴが198円になっているのを見つけて買って来たのだが、毎日食う唐揚げ弁当が398円でカツ丼が368円。自炊をすればもっと安いかもだがトンカツ揚げてメシ炊いてをひとり分とか親父と二人分で800円が500円とかにもしなるとしても、面倒だから、油も買わないし肉も買わないし弁当買った方がひとり分なら安いと言うのだが、実際料理した方が安いとして、食材が無料で調理1時間で800円と考えても、時給800円の仕事をするよりはプログラマの仕事をして弁当を買う方が良いなと思ってしまう。
ただまあ、働くのが8時間としてさらに料理を1時間すればもっとお金が貯まるのかもしれないが、長時間残業でつぶれて病休の身として、その頃に染み付いたものぐさが勝っているのである。
それで話の続きであるリンゴ198円であるが、まあリンゴを食うならジュースか調理済みのパン屋のアップルパイで、スーパーのリンゴを300円で買おうとは思わなかったのだが、198円で並べられていて、値下げの事情は何だろうとひとまず買って食ったのだ。
んー、何だか思っているリンゴとチョット味が違う。そりゃ世の中には色々のリンゴがあるだろう。味も色々だろう。そうすると、俺の覚えているリンゴの味は子供時代の味であって、そりゃ金持ちだったから等級の高い良いリンゴだったんだろうなと思ってのだ。300円のリンゴもスーパーには並んでいて、値段に連れ高いのを買えば旨いのだろうか。ただまあ、その考え方はチョット危険で、高いものは良いものだが詐欺もある。ただまあ、リンゴの198円と298円には擬態はあれ詐欺は介入しないだろう。
それで普段買う人を見ないリンゴをひとつ買うと、翌々日である今日は梨が並んでいた。しかし698円の値札が目に入り、カツ丼ふたつとさやえんどうのスナックをレジに持って行くと990円。梨がひとつでカツ丼より高いとは到底思えない俺だが、食べたい気持ちを抑えて家でメチャメチャ考えた。
そうしてネットで検索して梨の相場は200~300円であり、親父は親父で話をするとケータイで色々見て「今の梨は旬の終わりごろらしい」という情報を手に入れた。ああ、終わり頃なら次に行ったらもう無い可能性だってあるな、と思ってもういちどスーパーに行った。
その他には鳥取県の政治家の政党などもチェックしておいた。選挙の後なので「国政とは何か」をテーマと考えたとき、まず足元の市政県政からで大和郡山市市長上田清無所属(※1)、奈良二区高市早苗自民党、奈良県知事山下真日本維新の会、鳥取県知事平井伸治無所属。んー、岐阜のモリガン使い平井伸介とニアミスな名前だなと思って覚えた。
目下、市政であっても県政であっても鳥取から梨を買うとなると外交である。昨日はリンゴを買ったのが、青森産だ。

案ずるより産むが易し。何を買えば良いのか分からない俺は良く考えると2個で698円の梨は1個350円であることを計算して、相場からは大きく外れておらず、食べておいしいかどうかを見分ける眼力も無いので、スーパーの梨を2銘柄両方買ってみた。
鳥取さんの新興梨を包丁で皮をむいて食ったら子供の頃に食った梨の味とそっくり同じに思えた。
今日のブログが文学調に始まったのは、包丁で梨をむくと独り暮らしの頃をおもいだしたからであるわけだ。
次なる疑問は何故奈良から見て遠い方の青森から来ているラ・フランスの方が安いのかであるが、これは食べてみてからじゃないと何とも言えないので今日はここまで。
※1 上田清大和郡山市長を「自民党」と間違えて表記しましたが正しくは無所属です。間違った情報を発信してしまった事をお詫び致します。