一昨日あたりからまたデッキをいじり直していた。「もっと強くしたい」という思いと、強いとはどういうことかという問い。勝つためにはウィニー戦略に寄せたほうが良さそうだがドラゴンのようなアテモンの当たりはどうしても入れたい。
体力20で始まるデュエルのゲーム性は既に破綻している。だいたい6マナのドラゴンが5/5飛行でその召喚コストの6マナで5点の火が吹けるので2ターンで終わる。だいたいドラゴンが出るところがエンドポイントとしてゲームは設計されている。
それより強いとなると、当然決着ターンが早いという事で6マナのドラゴンが出て2回火を吐く8ターンよりも早いターンで決着することになるわけだから、速攻に寄るだろう。まあ、後手に回るデッキでも仮想敵として軽いマナで最初のターンを粘らねばならない。
そうすると、俺のやっていることはプロレス技でロープに振って返って来たところをラリアットみたいな芸当で、ロープに振って走って戻ってもらわないで、ロープにつかまって止まるような人とは試合が出来ない。ガチでは無いんだよなということを再認識した。

んでまあ、そこらへんが分かると、次に必要なのはデッキの組み換えではなくちょうど良い相手探し。アマでやるには強すぎるかもだし、プロとしては店舗大会の景品入賞や大規模トーナメントの権利獲得くらいまで。
でもどこかで、その中で絶版カードとか全部集めた最強のMTGを見てみたいという思いはあって、一時期は絶版カードを高値で買ってちょっとずつ集めていたのだけど、キリが無くて諦めて全部手放した。それからもういちど集めたのが今のコレクションになるのだが、最強デッキがどうなりそうか、というと例えば俺は6マナ5/5の炎破のドラゴンというのを使っているが、世には4マナ4/4飛行の雷破の執政というカードがあって、これがスタンダードにいた頃に久々にオンラインで遊んで8人トーナメントとかに出ていた。実物カードは無いが、6マナのドラゴンを待たず4マナでドラゴンを呼ぶとそのままで9ターン目に決着する。1ターン負けているように思えるかもだが、5,6,7,8ターンには別のカードで追撃できる分け合から、当然早くなるだろう。
そうすると、例えばレアの3マナ3/4のマスティコアなども入っていて、これで恐血鬼や組み直しの骸骨を捨てて蘇生するデッキなどもしてみたわけだが、そうすると生命の色である緑と知恵の色である青がどんどん無くなって、手札が骸骨やら醜い怪物になってプレイしていて嫌な気分になるから、結局負けても快いほうが良いと絵の好きなカードに組み直した。
んで辞めてしまった勝つ路線を突き詰めると、当然マナは軽くなるわけで、レガシーを集めると言っても基本的にセットの中の1~2マナのカードしか相手しなくなる。そういう人も今まで何人か見て来て、はじめは不思議だったが今ならしている事が分かる。そりゃ勝つためにはそうだろうというのと、大きいマナのカードが強くて小さいマナのカードが弱いから土地カードを中心としてMTGのゲーム性が成り立っているわけで、その健全性を保つために絶版と新版でスタンダードが維持されているのだ。
それで最近はどうなんだろうと公式を見ると、スタンダードも1~2マナの速効でレガシーもⅠマナ12/12で出した時にパワー12分のクリーチャーを生贄に捧げないと本体を生贄にしなければならないというファイレクシアのドレッドノートというミラージュのレアをクリーチャー能力を打ち消す2種の青の1~2マナの呪文で打ち消して場に出してしばくというデッキ、昔流行って廃ったんだけど、それをもっと強くして脇を固めた感じのレシピが載っていて、ああゲームの寿命はもう終わっているのだなと。1マナより軽いピッチスペルの意志の力と目くらましが8枚を占めている。
この構成ならゲームをせずとも試合の成り行きがレシピだけで理解できる。それで満足して、実際にそのデッキをコレクションするかというと、レガシーとて健全化のために禁止制限カードが時々更新されるので、最強デッキだからと安心して買うと裁定が出て禁止になるというリスクもあるわけで、そこにお金を払う価値があるかは注意したい。ファイレクシアのドレッドノートがアーティファクトなので親和とかも絡められないかなぁ、とかもちょっと考えたけど、やめた。
まあでも試合としてはルールがあるわけで有り物では勝たせてもらえない相手がいることは分かるし、そういうものを揃えてレガシーを買っても高額賞金がうたわれているが、オンラインや店舗大会の実績から考えると、ケチな景品を出されて購入費用の方が高かった。藤田剛史師匠は雑誌の中で「お金がもらえる競技の中では競技性は低い」みたいなことを言っていたけど、実生活では親から継いだ京都のお屋敷を借金の担保に取られて大阪で賃貸マンション暮らしとかなので、確かにMTGで賞金50万かひょっとしたら広報通りなら1000万くらいは取ったのかもだけど、まあ京都のお屋敷も独りで済むには不便で都会暮らしに移るのは個人の自由だが、MTGで生計を立てているのとはチョット違うんだろうなぁ、とか雑誌の広報は商売もあって現実でもないのだろうと思っている。
そりゃパチスロで家が建ったってのも噂として聴いたことはあるけど、実際パチンコスロットで5万円くらい出たことあるけど、3万飲まれて諦めたことも何度かあり、収支を付けると負けていて、それでも日常が退屈で仕事して給料もらってそのカネをまたパチスロに入れて、貯金を崩してのめり込んだこともあって、俺はどうして普通に生きてゆけないのかと考えると、何事もなく平穏無事に生きてゆけるだけで足るを知るという所が無かったのだろうなと。
三度のメシとパソコンにギター。それにトレカもちょっとのコレクションがあれば、プレステだってあるじゃないか。けどまあ、レガシーのトップとかは賞金のためかもしれないけど、それ以上に勝負の狂気の中にいるんじゃないかなと思うのでした。人生を退屈に思い出すと人って信じられない行動に出るときあるからね。
俺のコレクションとて下取りではなく売値の相場で売れたら相当な額だ。けど、俺本人はそれにそこまで満足していなかったことが振り返ると病的なんだよな。