まあずっと家にいるのでニート(何もしていない人)に見えてしまうかもな俺ですが、ソフトウェアの開発は休みながらでも自宅でずっと続けていて、支払いが滞っている取引先に対して公的機関に調査の申請をしてみました。もらったらもらったで納税の手続きがとても大変そうなのですが。ちゃんと仕事している証明はそれはそれで大変。
何の仕事してるかも大事ですが、経済社会では幾らもらって幾ら払っているかもその人を見るバロメーターとしてとても大事なんですよね。収入が少なくてスーパー弁当で暮らしていても、そりゃスーパー以外の人付き合いは出来ない。会社員時代は何の仕事してるかは周囲によく分かってもらえなかった、そりゃソフトウェアって新しい目の業種ですからね、何故かいつも財布に札束が入っていて、それでいてスーツを着て満員電車に乗ってオフィスビルに消えてゆくこともあれば、平日から暇して遊んでいることもある。詐欺師とかペテン師ではないかと噂されたこともありましたし、退職後は家にいるので親戚筋とか近所の人には親父が「家で病気でずっと寝とる」と言っているようで、最近ちょっと元気が出て来てスーパーまで弁当や日用品を買いに行くのが、最初はそりゃ良い年した男が平日の昼間から暇してスーパーで買い物している様子は不審に思われましたが、まあ良くいる坊ちゃんのパソコン好きの引きこもりでなんでかカネ持ってるってのは周知されてきたようです。
まあ確かに病気で長いこと休んだし、PS2とかのゲーム機で遊んでいた期間も長いのですが、またソフトウェア開発の仕事を自宅PC(富士通のウインドウズ10)で再開しています。これホント約束だけでお金もらえなかった件が幾つかあって、メールで証拠が取れる件だけでもとPDFに印刷して公的機関に問い合わせてみたんですよ。
会社員時代もお金のことを社長に任せっきりで「安く働かされて社長が毎日キャバクラで飲んでいるのに」と噂されたこともありますが、社長は仕事の出来る人でした。まあ遊び癖はあったのと、歩合の良し悪しはあれ、俺の給料はキッチリ払ってくれていた。これが完全に俺ひとり個人事業種となってから、取り立てというか、お金の話がいい加減なままでは払ってもらえるはずのものも放っておかれたりするんですよね。
やっぱ、物理学ではジュールが仕事、ソフトウェアは電子が動いているだけで仕事と言えるのかみたいな話は時々しますが、企画立案、仕様設計、プログラム組み込み、動作テスト、デバッグと会社と変わらない働き方でソフトウェアを組み込んでも「家のパソコンで遊んでいるだけの坊ちゃん」と言われて何のお金ももらえないとなると深刻な問題なわけです。それにあまり危機感が無かったのですが、確かに今までの仕事は主に公金から仕事の工数を計算して「作るのに必要なお金」を出してもらって対価をもらって賃金労働をしてきてそれで初めてお給料が出たんです。
対して、個人事業主になってからも、お勤めに出ると工賃を基本としてお給料はもらえて、それを源泉徴収されて青色申告はしてきたわけですが、自分で作って自分で売るとなったときに、自分で作ると「作るのに必要なお金」は何処からも出してもらえないわけで、なんでそんなことするかというと「売れたらそこからもらえるお金」を自分の名義でしっかりもらえると見込んだからなんですよね。
これ、完全に勘違いで、多くのソフトウェアは企画開発に対して「作るのに必要なお金」を集めるところから始まって、それで作る人を工賃で守って、売れるか売れないかは経営者責任になっていたわけです。それでまあ、自分で作って「作るのに必要なお金」は何処からも出ないでも自分で生活費を出して作るとさあここからは「売れたらそこからもらえるお金」をほぼ総取りに出来るんだけど、そうなるとプログラマ20年とか資格持っているとかは専門学校出てるとか、何の役にも立たないで、単に経営者一年生なわけです。いやもう10年ほったらかしですが。
10年放っていた契約書を先に行ったようにPDFに印刷して、本気で取りに行かないと、放って置かれたままタダ働きの泣き寝入りになってしまう案件がありまして。
まあ、まだ捕らぬ狸の皮算用で肩身は狭い引きこもりなわけですが、順調にというか順当に対価をもらえるようになって胸を張ってゲームクリエイター、個人事業主として生きて行けるようになりたいです。ただ、本当に売上総取りとなると動く見込みのお金も相当に大きく、法律違反しても持って逃げる人が間に入っても全然おかしく無い額だという緊張感もまた出てきたわけです。最初に書いたように、額面通り入ったら納税が偉いことになる。けど、面倒がらずにその手続きに追われてみたい、いやホント言うと手続きを色々と面倒がって放ってきたからそのツケがたまっているだけかもですが、そうさね、使い切れないくらいの売上があったら、普通はその仕事を従業員に任せて社長になれる事業なわけです。
まあ、申請した調査には2ヶ月くらいかかるという事で、良いお返事が返ってくることを願いながら。まあでも面倒がりの俺でもいい加減動かないとと思った事例だし、金額を考えると悪人でなくとも魔が差す金額であることを理解するのが第一歩でした。
同業者界隈でも「本当にそんなに売れたの?」というのは訝しがられる案件ですが、少なくともメール等で残っている証拠について調査が進んで明らかになる事を祈って。
簡単に言って、ソフトウェアという新しい性質のものに法や経済という前時代的な制度が追いつかないというだけで、OSSで全部無料になっちゃうか、それとも前時代的にコンピュータの会社が巨万の富を得るかで、筋としては公正取引委員会だけど、全部自分あての明細通りに支払われたら、それはそれで俺が訴えられる案件に変化するかもしれず。だから歩合があって、工賃の制度に昔にひとたびまとまっていたのかも知れませんね。まあ悪いことをしたつもりはないですが、儲け過ぎイコール悪だとすると、その天秤がどちらに傾くのかという所がそのまま焦点になるわけですから。
