結局俺も給料高いか安いかみたいなケチな人間でした

 人生の大事な20年をプログラマに費やして、んで高給を求めたのって、結局のところ嫌な仕事を引き受けているから作家とか画家とか音楽家のほうが楽しい仕事をしてもらっているので、その無量の価値と自分を比較して額面で勝てば得心みたいなケチな考え方が根本にあったんですよね。文章が面白くない、絵が下手、歌や楽器が下手なのを根治することを目指さずに目の前の仕事であるプログラミングにのめり込んで、それで額面が高くなればそれが気休めになっていたというか。

 ただそれはニンジン釣られた馬のように病気で倒れるくらいまで働きまくれるエンジンだったわけですが、物を書いて、絵を描いて、歌を歌って楽器を奏でで、んでなんやねんというと先に書いたように「額面で勝つ」という精神が全ての原動力であったもので、そういうのが何もなくなると「あれ?俺は何と戦っていたのだろう」って、競争原理で戦う相手が居ないと何も出来ない人間なのかもなとも思うんですよね。

 アイツより文章巧くなりたい、絵を上手く描きたい、歌を上手に歌いたいみたいなのも無いんです。そりゃ世の中何でもデジタルで数字が付くから、カラオケ100点の人がいて、自分が70点くらいだったら、それ負けないように頑張ればと思われるかもですが、もともと芸術とかに興味を持ったのは採点基準が曖昧ゆえに自由を感じられる仕事だからで、そこにビシッと採点基準と出来映え点が付くと、他の仕事と変わらない。

 まあでも今日は朝風呂入って昼にマクドのチキチーとコーラとポテト食って、気が付いたら左肩がメチャメチャ凝ってて前にもこんなブログ書かなかったか、そんな日あったような。ペイントで絵を描いて、そうそれがデジ絵ゆえSNSで見せると昨今ではAI疑惑というのが付きもんなんだけど、まあこれは絵描きが見りゃ非AIだと分かるだろうという舐めた力の抜けた絵なんだけど、その線引きが出来ない人って言っちゃうと語弊があってAIが下手に書くことも出来るなら誰しもその線引きなんてものは出来ないし認めない。SNSが楽しい発表の場でなくなるんだけど、特に見せる技能のない人に取ってはAIに代替される仕事にまつわる楽しい文句の言い合いの場になるようで。

 だから昨今はクリエイター様が悶々としているのかもだけど、それ以前の時代ってSNSで見せる特技のあるなしで普通の人が悶々としながら羨ましさと物欲しさを抱えて苦しんでいたわけで、多数決的に生成系AIの後の世界の方が世界の幸福量は増えているとは思うんですよね。そりゃそうじゃないとそんな発明誰も使わないわけで。

 俺も以前に2~3枚ほどAI絵を出力してみてポストするってことで自己満したことあるんですよね。だから、俺の絵なのかAIなのかの線引きは俺が覚えていても他人からは分からないと言われると「これはこうで、アレは違う」みたいなことを言っても納得しない人の気持ちが本当に分かるのかというと気持ちが分かるんじゃなくて理屈が分かる。何考えてそういう理屈を俺に押し付けてくるのかというと、そこが分からない。

 いやほんと生成系AIで理屈面が皆強化されて、本当の気持ちの分かりづらい世の中になって来ている気もしますよね。上手に言えちゃうってのが、本当はそんな事が言いたいわけじゃないのにって理屈を強力に補佐してしまうわけで。

 ああ、でも俺の自分の事に関しては、少なくともAIチャットに問い合わせる素朴な疑問として、やたら正直に打ち明けてしまったなと思う所もあり、素直になった気もします。友人と思っていた人の嫌いなところをどうしようか相談する内に「縁を切っちゃえ」みたいになって占い師の術中にハマり大事な友達を無くす、みたいな。

 嫌いなところがあるのは本心でも、縁を切るのが正解かどうかは分からない。人付き合いって我慢してつながっていることで思いもかけないことが起きるからね。けどまあ、将棋が何手も読む前にヘボ将棋が駒取りでちょっと強くなるように、原初から人間性を論理性で持って判断しなおすと、現金な性格になって節約して小遣い貯まって、それでいま友達と会わなくなって欲しいものはひとまず手に入れて、まとまったお金の使い道とか、本当に生活費にしてちょっとずつ使うと当面は派遣社員とかしなくて良さそうだから絵を描いたり音楽が出来て、友達の魅力ってちょっと芸術家的だから魅力に思っていた人も俺でも出来るとなると割とそのへんどうでもよくなって、そうすると誰が何できるから付き合いを変えるみたいなのもどっかおかしくないかと、こうなりかけ。

 それ極端にすると「付き合って得する相手だから付き合う」みたいな現金な性格とどれくらい違うのかというと、俺が昔に色々な遊び仲間とゲーセンでゲームしていた時には「金持ちの坊ちゃんが自分の遊ぶゲームの対戦相手に中国人を買っている」みたいなマンガにしてSNSでばら撒かれたこともあったなぁ、とか。でもアレ今思うと、確かに俺が払ったカネが回り回ってというか単純に相手に何かしら入っていたとして、親父のゴルフだってゴルフ用品店とかプロの接待の日もあろうかと思うし、ゲーム仲間も遊び相手も色々いて暗い奴にやきもち焼かれて変なマンガばら撒かれたのだろうよ。

 でもそんなSNSの世界に順応して引きこもるのが俺の取ったカネ払わない戦略であって、嫌なこともあったけど、良いことだっていっぱいあったし、世界中の人がパソコンスマホでネットワークに参加しているわけだから、当然色々なことは起こるわけで。

 そこへ来てAI全盛になってから、いまさら暇が出来て絵を描いたり楽器弾いたりの楽しさが分かって、けど先にも書いたように、楽しくなくて裏山って人だってまだまだたくさんいるだろうから、この愚痴と半端な自慢はここでやめておきます。


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