まあITといっても新卒内定が無くメディックス社のアルバイトからフリーライフに中途採用でソフトウェア業界として世の色々な業種の中では新しくとも、業界のトップランナーでは決してなく、40歳まで走ってみて何だったのか今更整理しています。
特に大卒初任給22万というのが世間の触れ込みで、まあオフィス街の喫茶店のママさんでも「年齢かける万とか言いますよね」という風に上場企業の体質は年功序列で新卒が22歳だと22万だけど30歳くらいまで頑張ると誰でも30万で知らないで3年くらいで辞めてしまう若い人に誰も教えてくれない、給料の額は秘密にする人多いですからね。
だけど大卒22万が常識でも、例えばメディックス社がそうだったように月給13万とかの会社も世の中にはあり、やめて転職してやると強く思ったその動機が俺にも過去にはあったのに、転職に成功して浮かれてその事を忘れていたんですよね。
30代には街中に「プログラマ35歳定年説」と書かれた雑誌がばらまかれ、婚活に際し「えっ!プログラマですか?でもいつまでも仕事あるわけじゃないですよね」と女子が心配そうにしたと言う事もありました。例えばプレジデントのような雑誌はオッサンがカッコよく見えるためにバラまかれている雑誌で、そういう雑誌社がプログラマが若くて給料も高いとなるとモテるので、そういうデマを流したと言う事も考えられます。
んでまあ40歳まで勤めたわけですが、年齢と給料が連れて上がると会社側から見たら費用が高いわけで、自分の仕事が忙しいのは自分の給料が高いからだから減俸を申し入れたらラクに仕事できるんじゃないかと、いちど外郭団体にバイトとして入り直したことがあるのですが、そこでも色々と求められ、結局また時給が倍のアルバイトとなって本社勤務に戻ったりもしました。
まあ俺の素行や言動に問題があったからだとは思いますが、ずっと世間というか付き合う相手が悪いのを世間が悪いと感じて、世で言う良い商売の原則である三方良し、売り手良し、買い手良し、世間良しを考え直すことにしたんですよね。
勉強する前に数学で売り手と買い手は金銭とモノの交換で売り手が良くなれば買い手は悪くなり、そんな原則はまやかしだと思っていましたが、企業が製品やサービスを提供し続けるためには売り手の生活や製品の開発を続けるだけの儲けがあることが「売り手良し」で、ただの安売りではなくお金に見合う満足をして初めて「買い手良し」そこに世間が連れてはじめて「世間良し」で、まあ周りも見えていなかったなと。
SNSにも書いたのですが、コンピュータ業界、ソフトウェア業界ということで広く世間に知れている優良企業と同類項で括って「コンピュータ業界ですか、よろしいですやん」とは一見すると世間良しですが、良い会社に勤めていると思われる割に仕事がキツいなら、それも「売り手良し」にはならないんじゃないかと。
もちろん、三方良しの三原則以外に高畑町の労働基準監督署に三六協定の監査を入れてもらったこともあり、京セラ稲森和夫のアメーバ経営のように従業員一人一人が経営者目線というのはラクな経営かもですが、働きながら自分の給料にコスト意識を持つというのはすさまじいプレッシャーで、それが分かるほど広域的に業界を見られるポジションでも無かったし、無理をしていたんだと振り返ります。経営者目線になれと言うなら、売り上げの帳簿全部を俺らにも見せろって、こう行かないといけなかったわけで。
当然、自分の給料を「コスト」として見て並みいる同業者の給料も総和してソフトの「製造原価」としてみると空恐ろしい額で、それだけ売り上げが無いといけないと思うと単価をメチャクチャ上げて営業するか、世界企業を出し抜くほど売上無いといけない。
けど、違うんですよ。日本企業って御家体質で、政府があって役所があって、その下にぶら下がっている企業の従業員に給料ばら撒いてもそれはゼロになるわけではなく、メシ食ったら飲食店やスーパーから調理場と農家に給料が回って、その調理場と農家も給料もらってモノを買ったりするわけで、経済循環していて、日本中を計算したらまた来月分の給料が入って来る仕組みにほど近いわけです。
30万もらったら30万の製品を売らないといけないわけではなく、30万円全部消費したら経済は循環するし、貯金するなら銀行に預けたら金融業が仕事するんです。
とはいえ、自社製品として放っておいても返って来るほど強い会社でもなく、お上のお達しに従って「次はここ」と決められた会社にプログラムの組み込みに出向せねばならず、段々と通勤が遠くなってしんどくなったのもあるんですよね。千里中央の大阪ガスの研究所に赴任したら、あと残るのは関西電力くらいで、NTTにも行ったし、だいたいの役所に準ずる大企業は回ったわけです。家から近いのは奈良シャープですが。
退職してから病院や薬局のマイナカード端末が活躍しだして、国民背番号制とかAIで仕事が無くなると恐れられていたコンピュータも、みな黙って並んでカード「ピッ」ってやって顔認証やって、何が変わったんだろうなと思います。レジの電子決済も増えましたよね。
いやまだ47歳、経済の勉強も道半ばではありますが、プレッシャーを克服するのは深呼吸とかではなく、なあなあの経済を理解して持ちつ持たれつの人間関係に組み込まれてゆくことが要件なのかなとも思います。
とはいえ米国関税15%とか、新しい材料も出てきていますので、世の中の仕事は今後もうちょっと「なあなあ」よりキツくなってしまう不安はあるのですが、トランプさんが「25%」といって赤沢大臣が行ったら「15%」になったわけで、国際協調も「なあなあ」にならないかなぁ、そうしたら戦争もなくならないかなぁ、と思ってます。
まあ夏真っ盛りでコンピュータがエアコンや冷蔵庫くらいの「買い手良し」製品なのかはチョット疑問に思うところもありますが。俺は毎日使っています。
