今のところ、完全なタダ働き

 俺は派遣社員から個人事業主になって、会社と契約して結局納税は契約社員ということで青色申告になって、まあ周りの人に教えてもらってなされるがままでしたが、税務署に青色申告の青色(水色)の書類を持って納税に行くと「お、納税しとるな」と思われるその姿かたちを誰かが覚えていてくれたら、その面は面目躍如なわけです。

 けど、今は同じ個人事業主でも自営業の親父の店の二階でパソコンゲームを作っていて、特に売り上げの無いものに関しては完全なタダ働きなわけです。麻雀ゲームは少し売り上げて、事務手数料と税金チョット引かれているけど、インベーダーゲーム的な今の作業はまだリリースもしていないので当然売上も出るはずがなく、しかし完成前に動画でSNSでお披露目したら、DL販売数の数倍の視聴者を得たんですよね。それでも少ないですけど、まあただの自慢動画を「ほへー」と見る人がいただけの話。

 ソフトを売る、というのを真剣に考えたときに、古典的手法をおさらいすると、まずはインベーダーゲームの貸し台販売。店にテーブルゲームを置くとお客さんが100円玉を入れて遊ぶので、継続的に売り上げが出ますよと持ち込んで、店に台を買ってもらうとか、貸すという話。これは現状パソコンゲームなので、台に出来ないから捕らぬ狸の皮算用になるけど、ゲームは出来ていて、しかし時代が違い過ぎるという話。

 その次がゲーム機として家庭用で売るという商売。家電量販店などにゲームを持ち込んで、作り手から店への値段と小売価格に幅を持たせて、儲かった分は店の利益にして良いからと原価分のお金をいただく。これは現金仕入れでないなら、法人口座での取引や約束手形の形になるかもしれないけど、俺はまだそういう手形商売はしたことない。

 インターネットでダウンロード出来るのにクレジットカード番号が必要で、その価格分だけ頂くというのはイマドキで手数的にラクなんだけど、お客さんはカードの番号の盗用とかのリスクを怖がるだろうなと言う事案やニュースが出回っていて、またケータイの電話料課金に比べてパソコンに番号を入れるというのも手間がかかって面倒。麻雀ゲームの時は10年前でこれしてくれるお客さんもいたけど、ケータイがアイフォン・スマホになって売り上げはゼロに逆戻り。

 アイフォン・スマホゲームになって、また契約社員として働きに出てRPG作ったけど、色々と円満解決に出来なかった事案があって、次の話も来ていない。多くのスタッフのひとりであるという自覚がなかなか持てなくて揉めた。責任も負った。これは売上関係なくお給料としてお金をもらった。契約社員だからね。超売れてるけど。

 それでどうして働きに出ずに親父の店の二階でパソコンでゲーム作ってるんやと言うと、その責任問題の延長で、責任者ポジションで仕事できるんだから独りで何か作れて自分で売れば総取りが企めるというの、これ麻雀ゲームの自慢を繰り返すのみ。

 そう、独りで作ったもので売れたの麻雀ゲームだけ。やっぱ同じような価格のラインナップで売り場に多人数で作ったボリュームのあるゲームがあると、そこにしょっぱいインベーダーゲームが並んでも手に取ってももらえないのではないだろうかと。

 自分で失敗してみて、ああ、会社からもらえるお給料って結構な額だったなと反省しても、麻雀ゲームを作った時の夢からまだ覚めていないんだ。

 そうだな、親父の店の前にノートパソコンで置いて1回10円とか取れないかとか、そうするならパソコンがパソコンのままでは行かず、筐体としての機能が必要で、そう、それなら業務用基板での運営ではなく完全オリジナルで物珍しさもあるだろうし、販売できれば何処かのコレクターが収集の一環で買ってくれるかもしれない。

 ゲームとしては10円を転がす遊技機より断然面白いものが出来ている自信あるけど、ホントに今のところ1円にもなっていないのよね。この低いテンションは完全なタダ働き、雇われ仕事に慣れ過ぎて手慰みで仕事して、それでお金の事を考えてこなかったから。全然考えてないわけでも無いけど、作る前から売り方考えることはせず作り上げたから。企画倒れと違って出来たゲームは残るから資産になるだろうと思ったけど、ホントに十円で運用するなら親父の店で鉛筆1本売る方がマシかも。

 つまり、出来上がったのは資産かもだけど不良在庫みたいなゲーム。19の頃には「将来一緒にゲーム作ろう!」とか言ってた仲間がいたけど、今はどうだろう。

 まあ、100円なら買ってもらえないかと思うんだけど、ベクターだと安値のミニマムが500円で、500円だとチョット高いと思われるかもなというのが値付けの前の印象。けど放っておくよりは契約してラインナップに並べた方が良いかと悩むんだけど、ベクターも2020年まで営業利益あったけど、2021年から2025年までスマホのストアに押されて肝心の売り物がOSSで無償化され始めて、、財務諸表は赤字続きになっている。店の赤字の深刻さと比較すると、タダで儲からないだけというのは楽観してしまう。

 100円って、友達いたら「ちょっと貸してくれないか?」というと貸してもらえそうな金額なんだけど、その友達付き合いには交際費がかかるし、ゲームファンから作るようになって「作ってんねん」なんていうと裏山でファン仲間の友達いなくなるしな。

 ゲームファンでゲーセンバイトくらいのほうが遊び友達が出来て商売上手く行ってた。若かったのもあるだろうし、最近オシャレに気を配ってないのもダメかもだけど、用事のない40代のオッサンが家のパソコンでゲーム作ってそれどうすんねん?と。

 相談できる友達もおらん孤立状態でネットのつながりはあちらも何かで稼ぎたい困った人同士。個人事業主になって、どうにかお金を出してくれる人を探しても、反対にウチに来る人の半分くらいはセールス。親父の店ってそういう店なのよね。

 ベクターの手数料ビジネスに文句を言いながらブログにはアフィリンクを貼って物販から広告料を取っていて、よその会社の製品をブログで広告して手数料取るこの今のビジネスモデルをあらためて、自作ゲームを自分のブログで売る形にした方が売買成立1回あたりの利益で考えたら大きいわけだけど、実際そうしないのは打率が悪すぎるから。

 糸井重里さんがその昔「ほぼ日刊イトイ新聞」の中で「オファーの来ていない仕事はしてはいけない」というコピーライターの仕事の心得を書かれていたんだけど、俺にシューティングゲーム作ってほしいなんてオファーは来たことが無い。確かにそうだ。

 けど「グラディウス作ってみた」の人でしょ?ということで動画が2万PV。求められているものだと勘違いしてんのかな?義務教育にパソコン端末が使われるようになって、ゲームはゲーム機と一緒に買うものではなく子供ながらにも自分で作るものに消費行動が変容しているのかもしれない。独身で子供もいないので他所のお子様の傾向も分からない。

 やっぱ孤立してひとり引きこもってゲーム作って、出来てみてから商売を考えるっての、作っている間が趣味としてまあ楽しかったじゃない、とするより他ないだろうか?

 ブログで宣伝とかして待つより、連絡つく相手に片っ端から電話とか、そこまで迷惑かける事案になるほど困窮しているわけではないってのが強がりなんだろうか。

 ゲームのお商売の話が「駄文ブログ」まとめサイトに取り上げられていたので、今の仕事は完全なタダ働きになってしまっていますよと足元を見られるかもな弱音を吐いておきます。ババーンと出してくれる人も、今時いないだろうね。ゲーム作る人、作れる人、作りたい人は手が余っているくらいだって話らしいですから。

 やっぱりただの専門学校卒のお坊ちゃんの(成れの果ての)作った自慢から出ていないのかなぁ。やっぱインベーダーが1回100円の時代があったとはいえ、売価が100円近辺なら商売として組んでも相手の利益もみみっちぃってのが悪手で、これを作る開発ツールを何十万~何百万でゲーム作りたい会社に売りつけるみたいな悪い商売だけど組んだ相手にもそれなりの報酬があるみたいな形にならないと旨味も無い。

 やっぱ契約社員として出がけの頃は俺のこと高く買ってくれる人や会社があったんだ。その辺まで含めて考えると、カネはないけど善良な貧乏人の輪に入ってもそこから取ろうにも騙し取る金を持っていないって話で、その筋からスーツを着ていたビジネスマンライクな俺が「アイツ変わったな」と思われて交友関係変わったのもなるほど。

 やっぱNHKドラマ「正直不動産」の主人公みたくウソつけない呪いにかかってんだろうけど、扱ってんの不動産ではなくソフトウェアなんだよな。そう、まだソフトウェアであってゲーム機の形になっているわけでもない。

 この難儀な先物を売ってくれるパートナーは欲しいなぁ。良いもののつもりだけど。

 なんでIT企業の商慣習はソフトウェアそのものの取り扱いではなく人月勘定の人質売買なんでしょうね。自分が作るもの売るより自分を売り込まなきゃならんの辛い。

 あるいはソフトウェアをメディアに乗せるべきでネットに流布させるのが本当に悪手だったのかもだが、一度流布させたものはDLされてから引くと出所不明に戻るのが厄介な事案でもあって引くに引けないジレンマがあるんだよな。

 ブックオフに下取りにだしたものが高値で売られていてそんなに価値があったのかと下取りに出したことを後悔して買い直すみたいな訳の分からない貧乏性なのか金持ちなのか、OSSも完全な悪手だったかというと、これホントにまだ判じかねている。世界にはそういうムーブメントがあるわけで、恩恵に預かっている以上は自分も貢献せねばならないみたいな義務感が、それが全くなくて利用しようとするだけの人に対する義憤と混ざり合って、複雑な感情で昔の仲間に敵愾心を抱いていたりするんだよな。

 向こうは向こうで何か腹を立てていて、絶交してしまって腹の内も聞けないという。


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