トルネコ3異世界178回目(4位に終わった)

 16階で戦って相手はスモールグールのべ4体ゴーレム4体メイジももんじゃ1体のうち最後のゴーレムにブーメランを投げようとすると「ひとくいばこ」で通路の裏に回られ、体力はあと一撃。吹き飛ばしの杖、まものしばりの巻物に回復の壺(2)を持ち合わせていたがNHK連ドラ「ばけばけ」昼放送前で「えいっ!」攻撃すると「ヒュルリ」と避けられ倒された。4位に終わった。

 負けて、俺本人はまだ生きており、心持ちが幾分軽くなった。朝から頭がゴーレムに支配されていて「どうすれば16階以降を勝てるだろう?」そればかり考えていた。3体もよく倒したものだ。だいたい、ゴーレムは初代ドラクエでもメルキドの入り口でいちど戦うだけで妖精の笛が無いと基本的に倒せないボスモンスターである。それが4体。いくらトルネコ親父がレベル14と強くても、階数は16階だからレベル18は無いとキツイのかも。しかしまあ、25レベルほどで99階打開出来るらしいが、それはそれで何階くらいから階数+2から離れられるのだろうというのは俺はまだ知らない。

 そう、4位ということは今まで3回しか来たことが無いところで戦っているのだ。それはそれとして、もう言い訳はやめておこう。見苦しいかもだからだ。

 今回の冒険には1日約15分で1週間を要した。もしこのペースを堅持したら、1年で50回しかトライ出来ない事となる。1000回には20年だ。高橋名人のようにゲームは1日1時間なら4倍で年間200トライで5年で1000回。16階までとしてそれなわけだから、99階打開試行回数5000回は手慣れで操作が時短されているとはいえ、1日相当なゲーム時間ということになる。

 根負けという意味で、確実に負けている。そこまで遊べる環境が無いかというと、他のものを断ったら、ウチも親父が76歳だがまだ元気な方で、当面ゲームしていても持つかもしれないが、それは楽観が過ぎるようにも思う。だが真偽のほどはあるにせよ、年金暮らしになった老夫婦がトルネコ3にハマって異世界47階まで進んだ話は、まあほのぼのとしていた。そこに左翼のようなやかましい人はいなかったからだ。

 また出来る。やろうと思うなら取り組むべきだ。だが、生活の全てがトルネコ中心の考え方になるほど、割けるリソースがあるだろうか?今日のゲーム時間は過ぎているのに、次がやりたくなる。そのうちそれが1日15分ではなく30分、45分、1時間となり、そうなると前述の15分縛りは破ることとなりペースアップして1000回も視野に入って来るが、繰り返すが根負けになるだろう。

 根競べの意味では、高校の頃に発売されたヴァンパイアハンターというゲームを誰が辞めても最後までやってイチバンになってやるくらいに思っていたが、19歳で大阪でいちど優勝して、のちに中二のウメハラ少年に負ける。40代ではすっかり忘れていたが、岡山県倉敷市から俺が19歳の頃に大阪まで遠征に来ていたグループの大半が上京して新宿で鎬を削り、リベンジを申し込んできたので1ヶ月ほど練習して高槻で会った。その中で、上京組ではなく元が香川で今は静岡というひとりのビクトル使いに俺は根負けを感じた。東京に行って上手い人にもまれて周りから盗むように学んだ幾多の選手より、片田舎でひとりビクトルを黙々とやっていたのに敗れたことの方が自分が依然目指した事の上を行っているなと思ったものだ。まさにビクトリー。

 とはいえ、大半の選手が俺より年上だったようにも思う。続けるならまた再リベンジのチャンスもあるだろう。とすると、トルネコ3だって別に1000回することが目標ではなく打開が目標で、それが179回目に当たる可能性も無くはない、という心持ちでないともう一度やろうという気になれないだろう。

 「まあ死ぬんだろうな」と思いながら惰性で数を数えるのは、努力とは言い難い。

 やはり、アイテムは使うべきだったな。ゴーレムとひとくいばこに挟まれた時。そして「ばけばけ」が始まることも昼飯の時間になる事も、始める前から分かっていた。気持ち良く安心して出来るタイミングがいつも1日15分くらいしか準備できない。

 将来の心配とかお金の心配とか結婚とかに悩まないで、安心してトルネコ異世界に毎日挑める生活。この直近1週間に関しては、全集中とは言えないかもだが、15分ずつとはいえかなり集中して取り組めた。積読もあるしNHKの連ドラも出来れば見たい。夜は薬を飲んで寝るわけだし、朝か昼に時間を割り当てるしか無いなぁ。自営業ならではだ。世の多くの人から見たら、俺の方が時間がいっぱいありそうに見えるかもだ。

 またトルネコ異世界をやるだろうか?他のこともしたいのは欲張り過ぎではないか。連続して長時間やると、それだけでも飽きが来てしまう。だから1日15分で他の趣味もしながら、区切りをつけて1週間やったのだ。9月分と合わせて3週ほどだ。

 まあ負けだな。何度も書いたが根負けだ。以前から持っていたのに放っていて、気が付いたら続けた人に大きく水を開けられていた。だがテクニックとしては、負かされて追い上げることで闇雲にやるより随分と効率よく吸収できたようにも思う。よくトップバッターをしていたので、この負けて追う感じが新鮮で心地良かった。マラソンで2位の選手が1位の選手を風よけにして体力を温存するみたいな理屈に近い。


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