トルネコ3異世界179回目(8階レベル9)

 「ひとくいばこ」を2件処理して8階でレベル9。武器はまだ「こんぼう」だ!

 鉄の矢7本以外の飛び道具として「ようがん石」を15個ほど持っているが、ちょうどリーチに敵をおさめるのが難しい。3マス飛ぶってことで合っているんかな?

 ここからトルネコ3と関係ない話になるんだけど、有名になるとか交友関係が変わるっての恐ろしいトラブルもあったんよね。今にして思うと当たり前なんだけど学校でどんな子でどこに進んでどこに就職して家はどこでってのを全く知らない新しい遊び相手が俺が今どんな風になっているかから新しい友達として他の人に俺の事を聞かれて仲良いふりしなきゃだから、憶測ででたらめをしゃべったりする。それで俺の顔が売れていた時はその新しい噂がどんどん飛び火して、まるで本当みたいな風評となる。

 思い返すと、それを守ってくれるような「昔からの友達」ってもう近い所にはほとんどいない気がする。派遣SEって特殊な仕事だから、通っていた駄菓子屋の婆さんに「いまこんな仕事なんだ」と言っても「なんでそんなもうかんの?何か悪いことでもしたんか?」とか言われて悪いうわさも広まっていて、もうてんで話にならない。

 そのへんの嫌なこと、トルネコ3に没頭していたら、安心感が出て来て落ち着いて整理できるようになってきたと思う。一気に話したって分かるわけないよね。子供の頃に親戚に「ドラクエってどんなゲームなの?」って聞かれて、上手く言葉に出来なくて雑誌で見た「RPG(アールピージー)」てのも言う前にどうせ「RPGって何?」が飛んできてヒトコト無駄になるだけだろうと黙してしまって、何も言えなかった。

 そんな風になる事を考えると、ソクラテスの問答法は現代から考えたら間違っているんだよな。絶対の真理だと思った数学も、そもそも数とは何かという問いがいちばん難しいかもしれない。右手の指が5本と数える、その指の1本1本は全部形も違うわけで、そもそも別種のものを同種のものとして数えるところから数学が始まるわけで、出てきた答えを人に分けるときに「同じじゃない」と不平が出るのも現代では数が憲法の平等を守るために贈与授受とか、もっというとお商売のカネ勘定に使われる。

 そこには誰から見ても同じものに見える紙幣や硬貨で持って「数」にすべての意識が行くように社会が仕組まれているんだけど、数えやすいように小麦をすりつぶして粉にして重さで測るとか、もはやモノの元の形すらあったもんじゃない。

 俺の生活も商店街のなかの町家から商店街とひと筋違いのスーパーまで弁当や菓子パンを買いに行ってATMからカネおろすだけだから、自然とは乖離していると思う。子供が出来たら何を教えればいいだろうって、俺が子供の頃も「こんな町じゃ何も教えてあげられない」と母親の実家に連れていかれたが、ただ車で誘拐された気分で、親父のクルマの中で食べるマクドナルドのドライブスルーが好物という暮らしは今もさほど変わらない。

 算数が好きで、高校で数学に苦しんで、商売で数しか分からないところに電子計算機コンピュータを使うのかというと、その大事な数勘定を機械に預けることになる。数っちゃ数だろう、という風に「RPGって何?」と聞かれたら「RPGつったらRPGだろ?」と思っている人にRPGのプログラムが組めるか、というとすっかり分かっているけど言葉に出来なくてそれでもルールやプログラムが分かって組める人というのも探したら中にはいるかもだが、話して分からない訳だから、外面的にはコンピュータをカチャカチャやる白痴と区別が無いわけである。

 天才と紙一重というが、業界で紙一重でその反対側だなぁ、という幾多の技術者を見てきたと思う。もうどうにかスーツ着て出社してオフィス街で出るランチや繁華街のビールジョッキが楽しみで、んで何が仕事なの?というと銀行か会社の上層部を数字で騙して飲み食いしているだけ。まあ騙せている分だけ白痴ではないとも捉えられるが、その賢さがプログラムコードの中から垣間見えたかというと、動かないものを作って完成までに幾らかかりますからとお金を取って、それはつまるところ繁華街での飲食に使っているわけだから、片田舎の研究所で弁当や食堂のメシで地方でソフトウェア開発を志す人が目指すようなゴールを彼らが見ているかというと、俺から見たら開発費を騙し取って享楽的に生きている、そう考えるとそっちが賢いという見方もあるのかもしれないがな。アインシュタインのような天才ではなく、騙しの天才なわけである。

 だからシステムエンジニアとひとくくりに同類項にされるのが嫌だったこともあるが、俺の仕事もやはり統合システムではなく部分モジュールとかミドルウェアとしてしか存在しない間は同じように見られることを受け入れるしかなかった。

 将棋と麻雀という代表作が出来てみて、まあ賭博だったなと自身の趣味も振り返る。

 それでも今こうしてブログを書きながら、何か役に立つことに還元したいと思うのだが、そこであらためて計算機で数字を計算する前に、カネ以外で数とは何かというところをもうちょっと詰めないと勘定も始まらないのである。はた迷惑かもだったが、コスパというのも消費者の役に立つと思ってした勘定だったのである。御免なさいね。


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