コンピュータと人間の戦いは既に始まっている

 AIの言語理解が深まって「やねうらお」さんのツイートで「あとは自我を持ったら、の自我がいちばん難しいのでは」という一節があったのだが。

 ウクライナに米軍の無人戦闘機が導入されるとかニュースでやっていたが、それが施設ではなく人間を巻き込むことになったらどうなるかというのは議論されてきた通りだと思うが、では自我とは何かというと、お掃除ロボが床を掃除して充電のためにコンセントに帰る道中で赤ちゃんが怪我をしたりママさんがすっ転んだりしたら、それはAIと人間との戦いなのか事故なのかみたいな線引きが既に始まっていると思う。

 では人間がAIから狙われたら、物理的に破壊する以外にどんな戦い方があるかというと、電源を奪うとか、運用資金を枯渇させるということになり、まさにロシアと民主主義の戦いがそうであるように外堀からの総力戦になると思う。

 先日研究者の雇い止めの話が持ち上がっていて、機械学習の研究者とかは挙手してほしいとのことで「まあ俺弱小だし」みたいに卑屈になってスルーしていたのだけど、ふとそういう人のために団体が立ち上がってくれているのではと手を挙げた。

 弱小ってか去年かおととしかも覚えてないけど多分おととし、電竜戦という将棋AIトーナメントに出場して、長年の夢であった世界コンピュータ将棋選手権出場ってのは世界も日本も実はあんまり変わってなくて、電竜戦もWCSCも参加者見るとほぼ同じ、改変してないから記念参加も参加費とか勿体ないかなと思って避けた。

 ただ、旅費とか参加費とかモチベがないのはその原動力となる収益が見込めないってのもあって、コンピュータと戦うなら電源奪うとか財源奪って弱らせるって話書いたけど、実は政府とか投資家とかに有利にプログラムしてくれない研究者が財源奪って弱らされているのではと思った。

 ウクライナ情勢を受けてブログの広告収入で戦争を想起させるコンテンツは収益を得られないようにするって取り組みが始まって、もしかして漫画で書いた軍曹のお姉ちゃんがダメなの?ストリートファイターIIのガイル少佐がダメなの?ソニックウイングスの戦闘機がダメなの?などと勘ぐってしまうように、まあ多分そうじゃなくて広告主がビビッドアーミーとかエロ戦争ゲームをポチクリさせることを俺が容認してもGoogle様が容認しなかったみたいな話だとは思うけど、将棋も軍議ということで警戒感を抱いている界隈はあるだろうからね。


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