ゲームもしたいし、ゆっくりしたい。

最近凝っているバトルガレッガであるが1996年の発売当時ゲーメストのハイスコア集計で1ヶ月目にはクリアが出なかった。これを22年後である今なら越せると言うと、当時のA級シューターの域に近づいたということである。

これはもしかすると大袈裟に言うと1996年のプロ野球選手である松井秀喜イチローに近づいたと似たようなことを言っているのかもしれない。そんなまさか。将棋の羽生善治が27年ぶりに通算勝数を抜いた。先人とは時代も違って試合数も違うとのことだが、シューティングも上手い人同士で動画を見せ合ったりネットの利便性を享受して情報量も多い分だけ今のほうが有利で、ランクがグラフで見えるPS4版が出たから今になって出ているハイスコアもある。

それでも野球でスポーツ科学が進化して今の現役選手のほうが強いと言っても、20年前の水準でも、トップの域に近づいたというのは自分を褒めてあげる理由にはなる。

まあ、俺はシューティングばかりしかも同じゲームを22年やったわけでない。若いのに疲れたからと引退すると言って投げ出したこともあるし、ひとつのことを続けられず他の趣味に興じていつの間にかギターの弾き語りを覚えたりもした。

そしてストリートファイターの世界でIIとIIIはやったがIVは出だしだけ、Vに至っては触ったこともないという始末だ。それでも、自分はどんなものかもっと知りたいという気持ちはある。

何のCMかは忘れたが「イチローが嫌いだ。なぜならあの頑張りを見せられると自分が頑張っていないように思えるから」という独特のキャッチコピーがあったが、俺もバトルガレッガで自分よりスコアを出すネットのA級シューターはどこか嫌いだ。

しかし不思議とねたましさはない。なぜなら、その頑張りこそが自分の目標だったから。

今日も朝からバトルガレッガを2回した。自己ベストは出なかったが昔の自分と比べると遥かに高いハイスコアだ。そして文字ベースだった昔に読んだ攻略記事を思い出して検索すると、まだ存在した。

目標に、あこがれに、近づいた。ともすると追い越した。それでも人生は続く。これから先、どうしようかと思う。当面、食うもの、寝るところ、着るものなどの心配はない。お金はあるし売っている店に作ってくれる人はいる。自由で、少し退屈で、だけど空を飛べるほどに自由自在かと言うと自分に出来ることと出来ないことが分かっていて、出来ることの範囲内で夢を描くからだいたい叶うんだろうなと思う。

もうちょっと上を目指してみるのも面白そうだし、このまま軟着陸しても悪い人生ということは無かったと思えるようになった。


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