少しずつ思考が整理されてきたかも

 風邪をひいて何もせず2日くらいが過ぎたせいでか、思考が少しずつまとまってきた。そう、俺は病人として何もしなくて良いという安心が無いと落ち着いて考えられないのかもしれないなと思う。机は取っ散らかっている。

 まず、俺は独身で女を口説く時に進学校から専門学校で学歴的な不利をどうにかしないといけないと考えている。

 そもそも、奈良学園の同級生は200人いるわけだが、アニ研漫研アニメ版)のモリカワ、ヨネカワ、ヨシイは卒業後も連絡を取り進路が分かっている。モリカワは近畿大学を出て洋菓子店の社長が営業するイタリア料理店、ヨネカワは神戸商船大を出て日本郵船、ヨシイは病院付きの薬剤師だ。学歴で並べると俺は4人の中で最低(合格偏差値的に)のサンタックコンピュータ専門学校を出て有限会社フリーライフ勤務だった。

 この中で、ヨネカワとヨシイは俺の仕事に理解があったが、モリカワが年収を聞きつけて彼の中で大卒初任給はありとあらゆる業種で一様に均一であるというような誤解があり、自分より俺の年収が高いことが不平等であると噛みついてきた。モリカワはコンピュータを持っておらず、一緒に日本橋に買いに行ってセットアップの手伝いを家にしに行ったほどの仲であったが、この給料の問題で仲が悪くなり、しかし高いというとヨシイとヨネカワの方が高給取りになっていたが、モリカワには皆隠していた。この頃に受けたモリカワからのやっかみに今も頭を悩ませている「なんでだ?」と強弁して迫って来る。理由の説明が必要だろうと経済学まで勉強した。だがまあ、経済学は空論だ。

 そうして実体経済の話をしはじめると、有限会社フリーライフでソフトウェア技師としてNEC直下まで会社が伸びたことがあったが、しかしそれをメーカー各社は許さなかった。一度取った高給がコンピュータ業界としてメーカー各社の横並びの給料を超えており、富士通やシャープの従業員から不平が出て、まずNEC、それから富士通、有限会社フリーライフはそこにITゼネコンのCSKのような会社を通してその下に編成されなおした。このへんの従業員が全部モリカワのような奴に見えていた。ひとりひとりは深くは関わっていない。九州からサンケン電気も来ていた。

 それから、富士通やシャープで工場勤務となり、そこでソフトを担当せよということになるのだが、もともと国家試験である情報処理技術者でソフトウェアの会社でプログラムをいじって最低限のこと以外は寝ているようなやつだったので、工場の中で管理者がいて何か人の目に体の筋肉を使った動作のの仕事をしないとむち打ちされる奴隷のような扱いとなり、黙ってパソコンの前でプログラムコードを眺めて考えていると「何をやっているんだ?」といぶかしげに見て怒られる。

 一方でゲーセンのストIIとトレカのMTGは続けており、他業種のSEさんと談笑したり、メーカー系からソフト系に転職する人の相談に乗ったりもしていた。オオシロさん、ナガヤマさんなどだ。ムチで打つように起こる人も勤め先で違うがオオサキさんなどは飴と鞭で残業後クルマで家まで送ってくれるようなところもあれば、深夜ラーメンに誘われたりで、俺が体を動かして働かない事を気にかけ怒っているとしているのだが、頭の中にプログラムを読んでいちど入れないと続きとか改編とかが出来ない事は結局分かってもらえなかった。

 なにせ、有限会社フリーライフの取引先は俺が入る前は積水ハウスの一社独占であって住建関係だったが、俺がユニオンシステムから富士通に変わってNECにのぼるまで十数社の取引先を派遣で転々としていたので、今読んでいる小説の登場人物がせいぜい10数人であるのに対し、取引先1社あたり派遣で行くと3ヶ月で数十人と机をならべて仕事をすることになる。俺はいま46歳だが、22歳から40歳までを振り返って本にするだけでも相当に思い返さねばならない事が多く、書こうと思って遡って考えると取り留めも無くなり精神病が再発ってか別に治っているわけでもないが、しんどい。

 まあでも、今日は分かるように上手く書けたんじゃないかと思う。ただ、姉が結婚して、姪が高校を出てニートのような俺が30代まで会社にいたことが彼女の中では作り話だと解釈されていて、親戚付き合いがギクシャクしている。

 俺が高給取りであったころの飲み仲間からの噂話で、最近来ない俺の家のそばにやってきた飲み屋さんからは家から近くて飲んでもらえるとアテにされているが、退職して年金暮らしで、そのアテにされているお金がほとんどない事も伝えにくい。

 その一方で先日までネットでしていたOSSに買い手が付きそうだったのだが、見栄と思われるかもだがITで「買いたい」と言われると、ソフトウェアをダウンロードとかフロッピーとかCDRとかUSBメモリとか、そういう形で買ってもらえるのではなく従業員の形で端くれになる人身売買の形式が通例である。商習慣とでもいうか。お客さんはたくさんついたが、どこも首都圏で奈良にこんなソフトがあるということが意外だったらしく、是非とも東京にと値段がどんどん吊り上がって本田技研まで動いてくれたが、俺は病人だしすべて不意にしてしまった。

 つまり奈良にいる限り、シャープの工場に複写機まわりの仕事に行くか、それを断ったら顧客探しから始めなおさねばならず、親父の店の二階でニートをしていてこのブログを書いたり、こじんまりと個人開発をして、だけどそれもう買い手がついて断ってそれ以上どうするのとなると、むしろ無駄なのを分かって無料で手慰みをして意地を張っているだけなのである。誰かデータの形で買ってくれ!というと、SNSから課金のおすすめが来たりして、俺のソフトも売れなけりゃ他人のサービスにも課金出来ない。循環が起こらず停滞した状況で、それでも無料サービスは日々少しずつ改善される。

 まあ社外秘に抵触することや個人情報も含んでしまったが、自衛のために読者が理解できるように書かねばならないと思ってそうさせていただいた。


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