暇でお小遣いを余すとつい新しいゲームをぽちくりしたくなる。
今回は龍虎の拳２のスーファミ版が欲しくなっていて、何だろうと自分でも思う。過去に何か悔いなり怨恨のようなものが必ず潜んでいるのだ。
ひとたび我慢したのち、スーファミ版の龍虎の拳を遊んでみることにした。ヒントが得られるかもしれないと思ったからだ。
まず、１Ｐ ＶＳ ＣＯＭでジョンクローリーを取ってロバートと戦う。負ける。
５連敗くらいしながら、そういえば昔にも勝てずに諦めたことがあったことを思い出し、今回はそれでもひとりで遊ぶゲームとして何か敵に弱点があり勝てるように出来ているのではと思ってプレイするようになった。
結果、下がって追いかけてこない時は挑発して、来たらフライングアタックで突っ込み、他はリョウやロバートの定番の気力ためから挑発で離れて一方的ゲージ優位からのメガスマッシュに投げ技のないジョンクローリーでも２１４Ｂの蹴り蹴り裏拳が投げのようにガード不能のように機能する場面がある。たまにガードされるが。
そうして、何とかロバートを倒すと何事もなかったかのようにキャラセレ画面に戻るのだが、そこでもういちどプレイヤーにジョンクローリーを選ぶと、何と対戦相手のロバートが消えている。続けてミスタービッグ、ジャッキー、リーパイロン、キング、ミッキー、リョウ、カラテ、同キャラを制すると、申し訳程度のエンディングがあった。
「うおー！これ龍虎の拳２みたいに遊べるゲームやったんや！」と思った。
なんかこれをクリアしてから、龍虎の拳２がゲーセンに出始めたころに相手のしてきていることが意味不明で読めないけど弱い行動だなあと思ってたけど、スーファミ龍虎で各キャラを予習した人の対コンピュータパターンを龍虎の拳２でやってみた、みたいな動きだったんだぁと分かった気分にもなった。
この、意味不明行動はゲームを順番に攻略していると、筋道があるんだよな。餓狼伝説スペシャルでは相手コンピュータが飛び込みに避け攻撃を合わせて来るけど、ダックキングで飛んだ瞬間にＢを出すと、ジャンプの上り際のＢにコンピュータが避け攻撃を出して空振りして降り際に出っぱなしのキックが当たってそこからコンボという勝ちパターンがあって、コンピュータにもムラッケがあるからとりあえずジャンプＢてのはパターンのひとつなんだけど、対戦と分かっているのか分かっていないのか、対人でもとりあえずジャンプしてＢって人が近所のゲーセンに一定数いたのよ。
あとバーチャファイター４の攻略本に「ビートナックルで攻める」とか書いてある本もあって、これはバーチャファイター２のときにニーストライクを狙うと失敗時の自動二択でビートナックルに化けて、そん時は超強い二択だったけど、ＶＦ３以降で使い道がほとんどなくなり、ＶＦ２で自動二択を知らない人が失敗時のビートナックルを見よう見まねで使って突っ込んだところの名残から何とバーチャ４まで続いていたんだなと。
まあ、そういう風に知らない人を馬鹿にするのも悪趣味かもなのでこのへんで。
龍虎２というと如月影次使いたかったけど先輩に先に取られたとか、それでＫＯＦ’９５で使うようになったんよな。龍虎２のコンピュータ戦は超難しかったイメージあったけど、スーファミ版を敵キャラで遊ぶことでかなり精神的に克服できた感じはある。対戦中心だった俺のことを「コンピュータに負ける」とバカにするやつも居たから、まあそういうことなんだと思う。
バカにしあう関係性で育ったので、相手を尊重するとか謙虚に振舞うってのはウチが旧宮家で周囲が町人文化で、モノを書く先生が寺子屋からの武家社会の礼儀作法で、色々とちぐはぐだったんだろうなと今では思う。見ず知らずの人が集ってゲームする対戦格闘ブーム以降のゲーセンを「社交場」と表現する人もいて、おじゃるのボンちゃんが土方の兄ちゃんに礼儀を仕込まれたことはその後に仕事をする上で、派遣社員といういじめられる立場を耐え忍ぶ上で参考になった。
最近になってＦＩＲＥとか言われてるけど、俺も働いているときに「何で人に礼儀を迫る人もいるのに会社の上司ってあんな偉そうなんだ？」と思ったのは転機だった。
働かせて上前はねるって単純な構図でカネが取れたのは計算が出来ない力仕事の人を相手にした古典的な商売で、義務教育以降はだんだんと「働いてくれる人」が減っている。それがさらにＦＩＲＥが広まるとどうなるかというと、ある程度以上に株主が増えると従業員が不足することも目に見えていて、しかしＦＩＲＥの既得権攻撃が続くと権益者が弱って働き口を探すことになり、その職場がＦＩＲＥした人の持ち株会社だったとしたら、このゆるやかな経済的レボリューションは見事にファイヤーしたことになる。
ゲーム代は出さずに家でスーファミの龍虎の拳を遊んで４個入りのドーナツをひとりで全部食ってコーヒーを飲んだ。４個で１００円。ゲーセンも１００円。
