遊戯王はカードの当たり外れのバランスで言うとパックを剥いても大半がガチデュエルのゴミカードになる印象だが、それはMTGも同じこと。問題はカードを揃えたデュエルがゲームとして白熱した面白いものになるのかだと考えていた。
しかし、実際に遊んでみてアツくなれるのは青眼の白龍にブラックマジシャンにデーモンの召喚というマンガでのエース級カードを召喚したときだなと思う。
マジックザギャザリングの時もゲームとしては黒ウィニーやカウンターポストが強い時に何とかして大型クリーチャーで勝てないかと試行錯誤した。
これはストリートファイターIIの対戦がガイルダルシムで決着するとしても、コンピュータをピヨらせてリュウでケツ落としアッパー昇竜を決めるほうがカッコいいという問題にとても似ていると思う。勝つだけならしゃがみ小キック連打で気絶から気絶だけど、子供の美学があったと思う。スクリューハメも面白い。
つまるところカードの絵の良さや格闘ゲームのアニメ的なカッコ良さが楽しさの本質で、それだけで充分面白いものを対戦形式で邪魔された時に、邪魔しあいにも頭を使う面白さは見出だせるんだけど、そこの面白さがゲームの狙いの面白さでは無いようにも思える。
遊戯王もマンガと同じことをして遊びたいという願いを叶えつつ、対戦ゲームとしてシーソーゲームになるように、その両立を目指して作られているんだろう。
だから、対戦ゲームとして効果の色々ついた複雑で強いカードを使いこなしながら、どこかでシンプルでデカイだけの青眼の白龍やデーモンの召喚を組み込むことを併せて考えると創造性が刺激されて面白い。もっと強いカードあるやん、と思われるかもだが、それが俺なりの楽しみ方なんだ。